本編だけじゃもの足りない!
サプルメント=特典映像収集はコレクターの基本だ
こだわりの道を歩むあなただけが知る真実
予告編なのにサプルメントではない。サプルメントのようであってサプルメントではない。それが予告編ばかり集めた予告編集だ。だが,時にはそんな邪道ソフトに身を委ねるひとときもいい。
半世紀を超えてなお輝きを失わぬMGMミュージカル。本編で,ドキュメンタリーで,そして秘蔵音声で。今も映画ファンをふり向かせる名作の舞台裏はまさに映画の青春時代そのものだ。
CG時代になってもなお輝きを失わぬアナログ時代の遺産の数々。ピンスクリーン・アニメーションの創始者が描き出すアートと幻想の裏側には優れた作家の創作の秘密と驚異が息づいている。
DVDの普及と共に誰もがコレクションできるようになった数々のサプルメント。メイキングやコメンタリーも楽しいけれど,最近ちょっとマンネリ気味。サプルメントマニアが望む次なる企画は?
半世紀を経てなお朽ちぬ不滅の微笑。日本民族永遠の憧れたる彼女の名を世に知らしめたあの名作。最新技術でよみがえったその本編のみならず,サプルメントに収められた遠き日の思い出をさぐる。
DVDの急速な普及でほとんど使命を果たし終えたかに見えるLD。しかしその膨大なライブラリの中にはDVDに受け継がれなかった幻の映像もある。マニアックなタイトルであればこそ復活を望む。
主役交代でお蔵入りになった未公開のフィルム。あり得たかもしれないもうひとつのカタチを妄想しつつ,夢の残滓をふりかえる。降板したヒロインに想いを馳せながら,幻のひとコマを見届けよう。
特典映像満載のDVDもうれしいけれど,型どおりのメイキングばかりじゃちょっと物足りない。定型化される以前のメイキングやプロモーション映像には制作者の個性が充満している……ものもある。
日本映画に新しい面白さを持ち込んだ伊丹十三監督。しかし彼の映画はそのメイキングがまた面白いのである。なんてったってサービス精神が違うその世界は,本編と並んで伊丹映画の貴重な遺産だ。
非デジタル時代の映画はフィルムであるが故に常に劣化し,そのクオリティを失いつつある。思い出の名画が朽ち果てる前に,デジタル技術で鮮度をよみがえらせる修復作業にもっと光を!
アニメーションの手法は様々だ。大資本のスタジオから芸術家の孤独な手作業まで,それぞれのゆく道をメイキングで見比べるのも楽しい。おざなり特典映像とはひと味違う創造の世界がそこにある。
サプルメントの充実はうれしい限りだが,なぜか時にはうっとうしいこともある。映像コレクションも楽しいが,まとめて見るアレやコレは時に苦痛でもある。そんなわがままで"細かい話"を少し。
作ったからにはヒットしてほしい。となればキャンペーン活動も映画製作の重要なパートだ。宣伝用フィルムや当時のキャンペーンの風景には思いがけず面白いシーンが隠されている。ちょっとのぞいてみると……。
サプルメント映像の収録が当たり前になった現在でも意外にレアな代物のひとつが,ハリウッドやニューヨークでのプレミアの様子だ。なぜかモノクロの粗いニュース映像がよく似合うこの風景に感じるあれこれ。
LD時代の豪華付録てんこ盛りの企画は既に過去の物。しかしDVDのダウンサイジング時代にも追求したいオマケがひとつある。こだわりの解説とデータが詰まったブックレットの今昔を追う。
何度も見た大好きなあの映画。でも今になって初めて接するその予告編には時として本編への想いゆえにさまざまな妄想がわき上がる。本編には存在しないそのひとコマにあなたは何を見るのだろう。
DVDならではのサプルメントの充実ぶりはうれしい限りだが,いよいよこういう形の楽しみ方もやってきた。何から何まで独占したいあなた,設計図を眺めながらあれこれ想像するのもまた一興だ。
あまりに定番な発想だけど21世紀,いや2001年最初に観る映画として選んだあの名作。しかし面白いのは本編だけではなかった。原作者自ら語る33年前の自信と意気込みを今ここに。
たとえ何度テレビで流れようとヒッチコック映画の値打ちはいささかも色褪せることはない。本編,そしてメイキングも充実したパッケージソフトの楽しさを堪能できるこの1作。今回のキーワードは「大人」だ。
監督解説に対談,座談会……メイキングやインタビューとはまたひと味違ったサプルメントの世界,それがオーディオ・コメンタリーだ。画面を見ながら監督自らが語る製作秘話や裏話を楽しもう。
サプルメントといえば誰もが思い浮かべるのは特典映像のたぐいだが,音声素材にだって面白いものがいろいろある。誰もが知ってる「オズの魔法使」はオマケも超充実。隅から隅まで楽しいぞ。
予告編やメイキングはどちらかというと映画のサプルメントだが,テレビ作品でコレクション度が高いのはオープニングやエンディングだ。忘れがたいあの主題歌をもう一度探してみよう。
派手な特殊効果が売りの映画も楽しいが,俳優の演技力で見せる往年の秀作もまた見応えがある。そんな1作にまつわる貴重なサプルメント映像に名優たちの存在感を再認識する。
メイキングとはまた別のファンがいそうなNG集。ディズニーの傑作「バグズライフ」に登場するのは本来あり得ないフルCGで作られたNG集である。スタッフの遊び心が楽しい必見のサプルメントだ。
コレクターならずとも手元にあると何となくうれしいのが予告編だ。思い出に残る傑作もあれば映画本編とのギャップに怒り狂った「金返せ」の苦い記憶もまた予告編の楽しさである……かもしれない。
サプルメント映像だけでなくいろんなオマケを詰め込んだおもちゃ箱のようなLDボックス。今となってはバブル時代の夢の跡といった商品だが,それはそれで楽しかったのである。
なんと25年も前の作品になってしまった「エクソシスト」,そして久々ご対面の劇場用予告編。そこで出会った驚くべき映像には四半世紀の時間をものともしない強烈なインパクトが秘められていた。
かつてLD対VHDという激しいフォーマット競争があった。キラーソフト対キラーソフト。その激戦のさなかにあって両陣営の熱いまなざしを浴びていた1本のソフトがある。
鉄腕アトムやウルトラマンの方がずっと古い。でも胸ふるわす懐かしさではこの作品が僕のナンバーワンだ。岡崎友紀のたとえようもなくチャーミングな笑顔にときめいたあの頃を今ここに。
光あるところに影がある。続々リリースされるタイトル群に我が世の春を謳歌するサプルメント・マニアたち。そして彼らの前に忍び寄る宿敵の影……なーんて大げさな話ではありません。
あの見るからに獰猛なエネルギーのかたまりといった感じのテリー・ギリアム監督。「メイキング・オブ・12モンキーズ」でその彼の,実に興味深いキャラクターを堪能しよう。
プロモーション・フイルムともメイキング・ビデオとも微妙に違うもうひとつのサプルメント映像。それがPR用短編である。ミュージカル2大作のPR用短編を見てみると……
遂にリリースされた超話題作「もののけ姫」。しかし同時発売のメイキングビデオの方もとんでもない超大作である。マニアも堪能する6時間40分を見る。
大したことじゃないのかもしれない。よくあることなのかもしれない。それでも気になってしまう「ノートルダムの鐘」予告編iに秘められた影を妄想する。
サプルメントだけでできているようなパーフェクトなコレクション,東映の主題歌大全集シリーズに新たな1枚が加わったが,その感想は意外なものだった。
寺沢武一の代表作「コブラ」はアニメ版も実に面白かった。そのLDボックスにはサプルメントとして珍しい海外版パイロットフィルムが収録されているのだが……。
サプルメントマニア感涙の一品である「白雪姫」のスペシャル・コレクション版は単なるコレクションの域を越えた充実度を誇っている。こだわるというのはこういうことだ。
意外にもディズニーから生まれた最初の(人間の)スターはジュリー・アンドリュースである。そのデビュー作「メリー・ポピンズ」の世界を楽しむメイキングがこれだ。
サプルメント・マニアの基礎は予告編からだ。基礎なくして奥義への道はない。ハリウッドの歴史の厚みを体感する名作100本の予告編に挑戦してみると……。
おお,ジーザス!再会したその人はあまりにも気高く,そしてその実像はあまりにも残酷なのであった。サプルメント・マニアの栄光と悲劇の一端を見よ。
祝,再リリース!あああ,だがしかし10余年の歳月は非情であった。輝き失わぬ本編に安堵したのもつかの間,予告編オタクの血は失望の深き淵に沈み込むのであった。
華やかな大作ミュージカルのヒロインの座をめぐって飛び交う噂と真実。火花散るスターたちのコメントも貴重なマニア必見のメイキングはこれだ。