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August 2004: Rush Live Report

2004年8月 R30 北米最終4公演観戦記 Part 12

8月21日土曜日(曇り)
Montreal 観光→RUSH コンサート
Breakfast
ホテルの朝食+pudding
 7時起床。シャワーを浴びてから、朝食は何時にもらえるかを聞きにカウンターへ行くと、いつでも出せるということで、クロワッサンを温めて貰って部屋に持ち帰りました。ホテルの朝食はこのクロワッサンとコーヒー、オレンジジュース。相変わらずここのクロワッサンはデカイ。でもこれだけでは足りないので、残っていたベーグル屋のマフィン、昨日買ったプディングなどを追加して朝食としました。
 さて、今日は夜コンサートがありますが、終わって 45分後に出発する 24時15分のバスに飛び乗って Toronto へ向かう予定。そのため、午前中に観光、昼にチェックアウト、それからどこかに荷物を預けてまた観光、夕方には随分前から約束してる RUSH トレーダーの pre-show パーティーに参加します。
Berri-Uqam Station
Berri-Uqam 駅
 朝食を終え、荷造りをしてからバス・ディーポへ向かったのが9時少し前。まずはじめにコンサート後に飛び乗る予定の Toronto 行きの Coach Canada バスのチケットを購入。それから Berri-Uqam駅で 1 Day Pass($8.5)を買い、地下鉄で Peel駅へ。そこから歩いて Tourist Info に行き、タウン・マップなどをゲット(ほとんどのチラシ、観光地図のたぐいは自分で手に取れるように老いてありますが、タウン・マップだけは係員に言わないと貰えません)。
 次に向かったのは Montreal Museum of Fine Arts。ミュージアム・ショップが大きいということで、おみやげを買いに行きます。まずはずっと先に Mont-Royal公園が見える Rue Peel を北上。途中アクセサリー店などに寄りながら歩き、Rue Sherbrook にぶつかったところで左折。超豪華ホテル The Ritz-Carlton Montreal の前を通過して西に進むと Montreal Museum of Fine Arts に到着。その新館に隣接するミュージアム・ショップはとてもセンスの良い品揃えで、見ているだけでも楽しいです。僕が特に気に入ったのは Tin Tin グッズ(全然カナダじゃないですけれど)。でも高い!Tシャツ1枚 $40!版権がえらく高いんでしょうね‥‥。残念。
Mont-Royal from Rue Peel
Mont-Royal公園を望む
 結局なにも買わずに外へ出て歩き出すと、どこからか僕らを呼び止める声が。見回すと、道端でキーボードを弾いていたおじさんが「君ら RUSH のファンかい?」と言っているじゃないですか。聞くと少し前にも RUSH Tシャツを着た2人組が歩いていて、同じように呼び止めたらファンではなくてドライバーだと言っていたという。ワォ、もしかしてメンバーは The Ritz-Carlton Montreal に泊まっているのかも!?それと、彼自身は RUSH ファンではないけれど、奥さんがファンで昔高〜い声で歌っていたよ、なんて笑っていました (笑)。
 それからまた歩き出すと、今度は RUSH Tシャツを着た2人組に遭遇。声をかけられて話してみると、一人は Chicago から、もう一人は Texas から来たそうで、既に4〜5回見ていて、さらにこの後は英国にも見に行くそう。羨ましい!などとしばし会話してから別れました。
 12時が近づき、ホテルのチェックアウトの時間になるので、Peel駅からまた地下鉄に乗って ホテルに戻りました。そして今晩コンサートがあって、その後すぐにバスに乗って Toronto に行くんだけれど、荷物を預けたら何時まで受け取れる?24時でも大丈夫?と訊くと、「何時でも大丈夫よ」というお答え。ということで荷物を預かって貰いました。この時の受付は、2002年の時にも対応してくれたお姉さん(おばさん?:「寒いわね〜、雪の前触れよ」と仰っていた方)で、英語が達者な方でした。良かった。でも、「じゃあ 24時に」と言ったら「see you afternoon again」って‥‥。24時は「午後」ですか (笑)。さすがは人生を楽しむことが第一義の Quebecois
La Binerie
レストラン La Binerie
 荷物の心配がなくなったところで、前々から行きたいと思っていたケベック料理の店に向かいました。Berri-Uqam駅から2つ北の Mont-Royal駅で下車、歩いて5分もしないうちに店に到着。La Binerie Mont-Royal というこの店は超有名店の一つで、日本のガイドブックでも随分紹介されているんですが、注意して探さないと見落としてしまいそうな小さな店でした。中も 20人座れるかどうかといった広さで、いかにも地元の人が使う店といった趣。おそるおそる入ってみると、おじさん、おじいさんばかりの店員は皆フレンドリーでほっと一安心。そして一番奥のテーブル席について壁に目をやると、この店を紹介した新聞、雑誌の切り抜きが一面に貼られています。中には日本の本の切り抜きも。
 モーニング・セットと通常メニューがあって、それぞれにかなりの種類があります。モーニングも $2追加すれば時間外の注文を受け付けていて、僕はそのなかのステーキ・プレート(w/2eggs, toast, baked beans)を、彼女は通常メニューのミートパイ・プレートを選択。それとスープとコーヒーを注文しました。全部で $25(チップ込み)程度。
La Binerie
レストラン La Binerie
 すぐにコーヒーとスープが運ばれてきて、さらにメインも登場。量は標準的な感じ。スープは豆を中心としたもので、家庭的な味というのがあっているでしょう(昨日の BENS でもそうでしたが、豆のスープはケベック料理の定番)。そしてメイン。肉はちょっとかためのカナダ・ビーフ。ミート・パイも家庭的な感じですが、それほど味がしっかりしておらず、とりたてておいしいというほどでもありません‥‥が、ケベック料理はテーブルに備え付けのメープル・シロップをかけて初めて完成する料理。そしてかけてみると、もう独特な味に変身です!シロップは2種類あり、ビターとライトでしょうか。瓶の外から見ると濃い焦げ茶色のビターは、これまでに味わったことのないような香ばしさで、これも地元ならではでしょうか。そしてなんと言っても素晴らしかったのが baked beans。これはケベック料理の中でもっとも有名なもののひとつですが、シロップをかけないとしょっぱい煮豆のような感じ。それがシロップをかけると全然違う味で、これがうまいのなんの。病み付きになる味です!あまりにもおいしくて、あっという間になくなってしまい、おかわりが欲しいくらいでした。ということで、ケベック料理を堪能したのでした。
Schwartz's
レストラン Schwartz's
 店を出てから次に向かったのは、スモーク・ミートの有名店 Schwartz's。昨日の BENS も悪くなかったのですが、やはりワイルドな味のスモーク・ミートも食べたくなってしまったので、今晩のコンサート後の夕食用に買うことにしたのでした。La Binerie Mont-Royal からは地下鉄の駅一つも離れていないので近いです。さまざまな店が建ち並ぶにぎやかな Boul. St-Laurent(サン・ロラン通り)をダウンタウン方向へ進み15分、長蛇の列ができている店に到着しました。でもこれは多分、中で食べる人たちの列‥‥持ち帰りは並んでないよね?と思いながら店内を観察。そして思い切って入店しようとすると、列の先頭のおばあさんが「だめ!並びなさい!」。ちょっとおろおろしながら「いや、持ち帰りなんだけど」と一生懸命説明するとやっとわかってもらえて、「だったら入ってカウンターで注文するのよ」と態度が一変したのでした。ヘタっぴな英語でこういったシチュエーションを説明するのはなかなか大変です (相手は怒ってますしね (^_^;)。そしてカウンターで Smoked meat sand と Stuffed Chiken sand を購入。$12程。受け取ると重いっ!この重さがいいんですね〜。
Wall art at Boul. St-Laurent
Boul. St-Laurent で見つけた壁画
 Schwartz's を出た後は、地下鉄の Sherbrooke駅に向かいます。2002年に同じく Schwartz's から歩いた時には道を間違えてエライ遠回りをしてしまって、その後のコンサートに遅れそうになってしまったので、今回は最短距離の道を確認して歩きました。 Boul. St-Laurent は本当ににぎやかな通りで、横道の壁にはかわいい壁画があったりします。そしてタイル張りの Rue Prince Arthur で折れ、綺麗な公園 St-Louis Square(サン・ルイ広場)を通って Sherbrooke駅に到着し、Bonaventure駅へ向かいました。
Centre Bell
Centre Bell
 Bonaventure駅に向かうのは、今晩の会場、Centre Bell の下見の為です。2002年、コンサート後に同駅から地下鉄に乗りたかったのに、開いている入り口が見つけられずに隣の駅まで歩いてしまったのですが、今回は時間に余裕がないのでそんなことは出来ないのです。そして駅から Centre Bell まで繋がる地下通路、それとは別の入り口などをチェックしました。これで大丈夫なハズ!
Maple Delights
Maple Delights
 時刻は 15時。コンサートまでの時間まで残り少なくなってきたので、急いで Old Montreal に向かいました。Old Montreal は Montreal 観光の中心地で、さまざまな歴史的建造物、レストランやおみやげ屋などが建ち並びます。そしてその中でも今回特に行きたかったのが、砂糖を使わない、メープル・シロップを使ったアイスクリーム屋。実は土曜朝に放送されている「知っとこ!」の中のコーナー、「世界の朝ごはん」で紹介されていたのを見て気になっていたのでした(ミーハー (爆))。番組中に写っていた番地を頼りに探すと‥‥すぐに発見。なんと 2002年に木製 Man of Stone を購入した、大きなイヌイット工芸品店の向かいにあったのでした。
Maple Ice Cream
Maple Ice Cream
 店の中は家族連れの客でごった返していました。その中を入っていくと、各種アイスクリームがとても綺麗にディスプレイされていて、目移りしてしまいます。そしてそのなかから、一番人気とテレビで紹介されていた(恥ずかしいフレーズだなぁ (^_^;))メープル・キャラメル‥‥ではなく、お店の名前 Maple Delights を取ったメープル・シロップの味を味わうメイプル・ディライツ、それとワイルドベリーをそれぞれシングルで注文。値段はひとつ $2.5程度で、こういうお店としては標準的な値段です。そして食べてみると‥‥うまい!特に看板のメープル・ディライツのおいしいこと!甘さが上品で香ばしくて、これは評判になるのも当然でしょう。うまし。ワイルドベリーもさすがはカナダ、ベリーの混ざっている量が半端でなく、これもとてもおいしい。いやー、大満足でした。次回はダブルでもいいな〜、と思いながら店内のおみやげなどを見ていると、横には全員トリプルを食べている白人4人家族‥‥。きっとアメリカからの観光客でしょう‥‥ (笑)。
Old Montreal
Old Montreal
 アイスを食べた後は、向かいのイヌイット・アート・ショップで買い物。やはりここは品数が多くて面白い。ただ、木製の Man of Stone は見あたらず、なくなってしまったよう。残念。などと物色していると時刻はもう5時前。ここで2人は別行動とし、僕はトレーダー仲間の集まるバーに向かいました。
 旧裁判所、市庁舎等々 2002年にも見た歴史的建造物の近くを通ると、秋との人出の違いに驚きます。やはり観光シーズンはにぎわっていますね。そして Champ-de-Mars駅から地下鉄でまた Bonaventure駅へ。残していた TC の換金のために Info に向かって Dorchester広場を横切ると、ゴミ箱をあさってしっぽだけ出しているリス。こちらに全然気づいていないのをいいことにゴミ箱を軽く叩くと、慌てて飛び出して逃げていきました (笑)。横のベンチに座っていたおばさんもそれを見て笑ってます。そして Info での用を済ませ、バーへ。
squirrel
都心にもいます
 約束のバーは Centre Bell のはす向かいで、歩いて1分といったところでしょうか。バーの中に入ると、店内は既に RUSH ファンで一杯。Kamrahai君(Camera Eye の発音を無理矢理つづったものが彼の nick。チャットをやっているとこういった表記がしばしば出てきて悩みます (笑))から「俺はポニーテールで長身で眼鏡をかけているひげ男だ」と聞いていたので探してみますが、1階にはいない様子。そこで階段を下りて地下に行ってみると、カウンターから僕に注目しているワイルドなオヤジが‥‥。「もしかして君が Kam?」「Junya?」という会話で首尾良く出会うことが出来たのでした。そしてさらに横にはやはりトレード仲間の Peter と彼の奥さん Nadine (2人で PeterNadine という nick を使ってます)もいて、一気に盛り上がったのでした。
Nadine-Peter-Junya-Kam
Nadine-Peter-Junya-Kam
 『Hemispheres tour』から断続的に Ottawa でのコンサートを見てきた Ottawa 在住の Kam、『PeW』から聴き始めて『Signals tour』から見ている Montreal 在住のフレンチ・カナディアンである Peter(彼は普段はほとんどフランス語オンリーで暮らしているようで、英語はあまり得意ではありませんでした。ヘタっぴな英語を使う日本人と使い慣れない英語を使うフレンチ・カナディアンの会話もなかなか大変です)もかなりの年数、回数を見てきているのですが、途中からはさらに凄いファンが参入してきました。Kam の古くからの友人で、やはり Ottawa 在住の人物で、なんと今日で RUSH のコンサート参戦 103回目だというじゃないですか!1977年からずっと見続け、途中刑務所に入っていて(!)『HYF tour』〜『Presto tour』を見ていないけれど、出所してからはまたずっと見ているとのこと。超コワモテの長身男性で、ウィレム・デフォー系(!!)。でも話してみると良い感じで、日本から来た僕を歓迎してくれました。ただ、場が静かになると低い声で『ルァ〜〜〜〜〜シュ!』と叫びますが (爆)。また、僕の隣に座っていた頭の薄いおじさんも Ottawa から。実はたまたま一人で来て僕らのグループに混ざったということなんですが、凄く気さくな人で楽しく会話できました。なお、バーでは皆ビールにタバコ。カナダでは高〜いタバコですが、ここぞとばかりにスパスパ吸っていました。ちなみにビールは基本的に Molson Canadian。さすが。
 そんなこんなで7時も 15分を過ぎ、まだ騒いでいる Kam に別れを告げて Peter 達と会場へ向かいました。
 入場直前に一人になり、いろいろを隠して入場。が、チェックは全くなし!拍子抜け〜。そして係員にアリーナへ降りる通路を聞き、アリーナへ。前の会場が RCMH だっただけに、このアリーナが大きく感じます。そしてステージに向かって一番左の通路を歩き、7列目に到着。オ〜、一番左端でも全然OK!この会場はアリーナのサイズがほぼステージのサイズなので、一番左端の席でも Alex の立ち位置より少し左といった感じです。そして会場内は既に凄い熱気。やはりラテン系の都市だけあって白人主体ですが、若干アジア系(日本人かも)と思われる人も。着席してから会場内を眺めると、一階席と二階席の間にある電光掲示板に今後のショウの予定が表示されているのに気づき、そのまま見ていると時々今日の RUSH を歓迎する「Welcome なんたら」という表示(多色で綺麗なメンバーのイラストも出る)も見ることができました。一番端なのでセキュリティが近い位置に立っていて勇気がありませんでしたが、これも写真に撮っておきたかった!
 7時45分頃には別行動だった彼女も合流。と、会場内に流されていた音楽がよく知ったものに‥‥「21st Century Schizoid Man」!おー。その長い曲が終わると、次に流されたのは TOOL の「Lateralus」。これも燃える。なんて思っていると、最前列でセキュリティに記念撮影のシャッターを切って貰っている人が!いいのか!?うーん。

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