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August 2004: Rush Live Report

2004年8月 R30 北米最終4公演観戦記 Part 11

8月20日金曜日(Manhattan 小雨〜移動中曇り時々晴れ〜Montreal 曇り)
高速バス(Manhattan→Albany→Saratoga Springs→国境→Montreal)→Montreal 観光
spinach quiche ??
ほうれん草キッシュ!?
 6時半起床。シャワーを浴びてからコーヒーを入れ、昨日 Ess-a-Bagel で買ったほうれん草キッシュで朝食としました。が、これ、ホントにキッシュ?そういえば、綴りが K で始まっていたような気もするけれど‥‥(あとで www site で確認してみると、綴りは「Knishes」でした。普通のキッシュは「Quiche」なんですが‥‥)。中に入っているのはマッシュ・ポテトに刻んだほうれん草が混ざっているようなもの。それがもちっとした皮に包まれて焼かれているんですが、いわゆるパイ生地のキッシュとは全然違うものです。ちょっと不思議な食べ物。でもボリュームたっぷりですね。‥‥と、もちろん食べたりないですが、時間がないので急いでチェックアウト。
Gate 63 for Express Bus
Montreal 行きのバス・ゲート
 小雨の降る中を歩いて青のラインの 51 St.駅へ急ぎ、Single Ride のチケットを買って Port Authority駅へ。構内の連絡通路からバス乗り場へ急ぎ、無数にあるゲートの中から目的の Gate 63 を探す。意外とあっさり見つかって良かったんですが、出発40分前の7時50分には既にかなりの列になっていました。
 8時になって乗車開始。が、5分後には満員となり、僕らの一人前からは隣の Albany行きのバスに乗せられました。Montreal 行きは Albany を経由するので、この Albany 行きを Montreal まで走らせることにしたのでしょう。そして定刻の8時半にバスは出発しました。広いバス・センターから地上に出ると、すぐにリンカーン・トンネル。それを抜けるともう New Jersey州で、ハドソン川の向こうに Manhattan の摩天楼が霧でぼんやりと見えます。New York ともしばしのお別れです。なんて感慨ふけっていると、まもなく睡魔が襲ってきました。
great begles !
激ウマ・ベーグル!
 10時、最初の休憩。ちょっと大きめですが普通のドライブインで、ファストフード店が3つ、観光案内所、売店が入った建物です。コーヒー、水、それとどうも目についてしまったスプライト Remix という透明の炭酸飲料を購入。激甘。バスに戻ってからは、キッシュと一緒に買ったベーグルで朝食の続きとしたんですが、このベーグル・サンドがうまい!とにかくベーグル自体の味がしっかりしていて素晴らしい。そして具もどっさりで、ボリュームも充分です。ただ、ガーリック・ベーグルは本当にとんでもない量のガーリックが練り込み&まぶされていて、食べた後かなりガーリック臭くなることは覚悟しましょう (爆)。
Old Albany
Albany の旧市街
 11時15分頃、遠くに白い楕円形の変な建物が見えてきました。Albany です(後で買った街の主要建造物を紹介した絵はがきによると、楕円形の近未来的な建物は The Egg というらしい)。RUSH もかつては何度もコンサートを行った New York州の主要都市の一つで、近代的な新市街、古いアメリカの町並みが残る旧市街が隣接しています。バス・センターはその旧市街のすぐ近くで、給油の待ち時間を利用して走っていった先で撮影したのがこの写真。ちょっと遠くてよくわかりませんが、中央に古い建物があって Manhattan とは全く違う景色でした。時間が許せば、こういうアメリカの古い街も観光してみたいですね。
 さらにバス・センターに戻って撮影したのが、何台も並ぶお菓子と飲み物の自販機。北米の交通機関の待合所ならどこにでもあるものですが、こういうお菓子の自販機が必ず入っているのが面白いです。あと、ガシャポンみたいにしてコインを入れると出てくるジェリービーンズの自販機とか。
vending machines
カラフルな自販機
 その後、売店で絵はがきと Grey Hound のマスコットのぬいぐるみキーホルダーを購入。そこでアメリカならではの出来事が。絵はがき2枚で 82セントだったので、硬貨で $1と 2c を出しました。しかしレジのおねーさん、しばし考えたあげく 2c を突っ返し、お釣りとして 18c を下さいました‥‥。レジの機械があるんだから、計算させればいーでしょうに!ペニーが貯まっちゃったのを少しでも使いたかったのに、また増えてゆくのでした (爆)。
 40分の休憩が終わり、11時55分に Albany を出発。ハドソン川には軍艦が停泊していてさすがアメリカ。そして12時40分頃、Saratoga Springs に到着。ここは乗降のみで休憩はなし。思い切り観光地といった感じで、温泉施設がそこら中にあります(Auto car spa なんてのも!車の温泉!?)。車通りが多く、夏のバケーションに集まったという感じでしょうか。近年、Albany や Rochester などの都市でなく、こういった郊外の観光地でのコンサートが増えていますが、都市部よりもこういった車で集まる郊外の野外会場を使う方が便利なんでしょうか。もしかして、メンバーも温泉目当て!? (笑)。
 13時10分には Glen Falls に到着。ここもかつては RUSH がコンサートを行っていた街ですが、Albany と比較すると随分田舎です。さらに 15時にはもっと小さな田舎町で休憩。アメリカのドラマで出てくる田舎のドライブインといった感じでした。
Montreal Olympic Stadium
橋から望むオリンピック・スタジアム
 そして15時50分にアメリカーカナダの国境に到着。僕は陸路でのカナダ入りは初めてです。きっとアメリカに入る時よりは楽だろうな〜と想像していたのですが、実際は入国検査なんてあってなきが如し。パスポートを見せたあとは、口頭で渡航目的と危険物やアルコール類を持っていないかを尋ねられただけ。荷物を開くこともなし。終始フレンドリーな女性係官は、アメリカ入国の時とは正反対。甘い!甘すぎる!これじゃ何でも持ち込めるじゃん (笑)。さすが、フレンドリーが売りのカナダだな〜。ということで、バスいっぱいの人数でも 30分で終了して出発となりました。
at Montreal Bus Depot
Montreal のバス・ディーポ
 その後はどこへも停車せずに Montreal に直行。草原か畑ばかりだった景色がだんだんと住宅地になってゆき、遂に左手に St. Lawrence河が見えてきました。Montreal島にかかる橋の向こうには、オリンピックが開催された1976年から遅れること24年、1990年にやっと完成したというオリンピック・スタジアム。遂に Montreal です。そして 17時10分頃、定刻より少しだけ遅れてバス・ディーポに到着しました。
Hotel
Hotel 玄関
 下車してびっくり。涼しい!というか半袖だと寒いかも。蒸し暑かった New York City とは大違いの気温です。荷物を受け取ると、まずはホテルに直行。といっても歩いて 30秒で到着しちゃうんですけれど。2002年に来た時は確かコンビニだった2軒隣が「Geisha-Sushi」になっていてなんだかな〜と思いつつ、チェックイン。すぐに「Mr. ススゥキ?」と聞かれるのは家族経営の小規模なホテルならでは。ただ、この時のおじさんは英語がほとんど通じず、ちょっと大変でした。
 今回は2階の角部屋。2002年に泊まった時の反対側で、窓からは遠くにオリンピック・スタジアムが見えます。とりあえず一休み、ということでテレビ鑑賞。ケーブルが入っていて 50チャンネルくらいありますが、その7割はフランス語の番組で、Much Music のフレンチ版「Musi Plus」なんてのもあります。Toronto にいた時もそうでしたが、Limp Bizkit のリクエストが多いですね。
 1時間ほど休憩した後、ホテルを出て Tourist Info に向かいました。目抜き通りの Rue Ste-Catherine を歩くと、ここでもバーゲンの店がそこら中にあります。途中若者向けのブランド店に入って半額になっていたTシャツを買ったり、中古 CD ショップの店頭をのぞいたりしていると時刻は 19時を回ってしまい、Info へ急ぎました。
 が、到着してみるともう閉まっている‥‥。地球の歩き方には夏期(7,8月)は 20時までやっていると書いてあるのですが、ドアに表示された営業時間は夏冬関係なく 18時まで。がーん。仕方なく Info は明日にまわし、ショッピング・モールへ行き、追加のフィルムを購入。しかし北米のフィルムは高い。だいたい 24枚撮りがほとんどで、36枚撮りは1本あたり $10位もします。まあ、どこだかわからないブランドの ISO400 24枚撮り3本パックは $12だったんですけれど。
BENS Restaurant
BENS Restaurant
 カメラ屋を出るともうおなかがぺこぺこ。夕食は Tourist Info の割と近くにあるはずのスモーク・ミートの店、BENSに行きたいのですが、今回持ってきたガイドに載っていなかったので記憶を頼りに探し始めました(ここの場所も Info で聞きたかったのに!)。確か、2002年にどこかの駅を降りたすぐのところで見かけた記憶が‥‥と思って一番近い地下鉄の Peel 駅まで歩くと、なんとそのはす向かいに発見。ありました。外のメニューを見ながら持ち帰りにするか店内で食べるかを考えた末(店内で食べれば当然チップが必要)、おなかも相当減っているので店内で食べてみることにしました。
Smoke Meat !
スモーク・ミート・プレート
 入ってみると店内はとても広く、ファストフード店のようなテーブルと椅子が並んでいます。客は数組。どうやら空いている時間帯だったようですが、スモーク・ミートが名物の Montreal でもここは特に有名な店です(ガイドブックには必ずと言っていいほど載ってます)。店内にも広い壁一面に、店を訪れた有名人の写真が飾られていて、中には知った顔もあります。
 さて、店員が近づいてきて一言「Smoke ? Non Smoke ?」。店内禁煙が当たり前(というかそういう法律)の Toronto, NYC の後だけにちょっとびっくりですが、さすがはラテンの都市。せっかくなので喫煙席に着席します。そして数あるメニューの中からチョイスしたのは Smoked Meat w/Swiss Plate、Ben's on Rye、それに Soup of the Day とコーヒー×2。が、久々にやってしまいました。まず運ばれてきたのが「コーク」二つ。すぐに謝ってコーヒーに交換してもらえましたが、気を抜いてはいけないですね‥‥。やれやれ。
 それからしばらくしてスープが来ました。レンズ豆が入った酸味の利いたもので、なかなかおいしいです。そしてメイン登場。たっぷりのスモーク・ミートにスイス・チーズ(北米ではどこにでも当たり前のようにありますが、これってなにチーズなんでしょう?エメンタール?)がたっぷり乗っていて、付け合わせがポテトとザワークラウトのようなサラダ、それにピクルスです。ボリュームたっぷり。食べてみると、味は思ったよりも上品な感じで充分おいしいんですが、もう一軒の店 Schwartz's(2002年に利用。うまし)に比べるとワイルドさが足りないかな?でもほぼ満足です。Ben's on Rye はその名の通り、スモーク・ミートがライ・ブレッドに挟まったサンドウィッチで、こちらもいけます。食後にレシートを貰い、レジで会計して外へ。
Oratoire St-Joseph
St-Joseph 礼拝堂
 空腹が満たされた後は、Montreal の夜景を見るために St-Joseph 礼拝堂へ向かいました。まずは Peel駅で地下鉄のグリーン路線に乗り、Lionel-Groulx駅でオレンジ路線に乗り換え(Montreal には4本の地下鉄が走っています:路線図)、さらに Snowdon駅で青路線に乗り換えて Cote-des-Neiges駅で下車。ここにもあるスシ・バー(どうもヘルシー・ブームで増えているようです)を横目に見ながら 10分ほど歩くと、Mont-Royal の丘の中腹に建つ St-Joseph 礼拝堂に到着しました。そびえ立つ巨大な礼拝堂がライトアップされていてとても美しいです。
 写真を撮り、中央の階段を登り始めたのですが‥‥この階段は3列になっていて、その真ん中の列は膝で登ってゆく敬けんな信者のためのもの。そこを実際に膝で登っている人が‥‥。宗教心のない僕らですが、実際に目の当たりにすると、観光で来ている自分が場違いに思えてしまいます‥‥。そんな思いを抱きながらしばらく登ると、礼拝堂への入り口に着きました。後ろを振り返ると Montreal の夜景が広がっています!
Oratoire St-Joseph 2
St-Joseph 礼拝堂回廊
 ひとしきり夜景を撮り終えて中へ入ると、目に飛び込んできたのはカラフルで美しい像とステンドグラス。2002年に見た Notre-dame大聖堂と比べれば規模が小さく、建物内部の感じも若干地味ですが、それが逆にここがまだ本当の礼拝堂として使われているんだという気持ちにさせます。もう22時になろうとしているというのに、熱心に膝をついて祈っている方々もいて、またしても場違いな気分に‥‥。
 回廊に移動すると、いちめんのろうそくに灯された明かりで浮かび上がっていて、ここも荘厳な雰囲気の空間でした。そしてまた祈りを捧げる人々が‥‥。アンドレ修道士の棺を見たあとは、足早に扉を出てしまいました。(ちなみに、昼に来ればもっとたくさんの観光客がいて、こんな思いをすることなく見ることができるでしょう)
 扉の外にはパンフレットの自動販売機があり、罪滅ぼしのつもりで1冊($2)購入。それから外に出てみると、礼拝堂の横にさらに上に行く階段があり、登ってみました。するとそれを登り切ったところが展望台でした。夜景の眺めはさらに素晴らしく、ここでもたくさんの写真を撮りました。でも、風通しがいい分寒い〜〜。ちなみにもう22時半過ぎ。そろそろ帰らないと‥‥。
Montreal Night-view
Montreal の夜景
 帰り道の途中、水を買うために駅手前の大きなスーパーに入ったのですが、その面白いこと!いや、単なる大型スーパーなんですが、とにかく品数が多くて見ているだけで飽きません。各種取りそろえの肉(内蔵も色々ありますが、結構小さく切ったものや半調理済みのものなどが売られていて、日本と近い感じです)、山ほどあるチーズ、座布団のようなピザ、袋売りで激安のパン、かごに山盛りなのに数ドルしかしない野菜、果物等々‥‥。面白いのでおみやげになりそうなものを探し、クノール・カナダの粉スープ2種、ジェロという商品名で知られるものと同じようなプディング(チョコ)4個パックで $1.49などを購入しました。いやー面白かった‥‥って、もう23時を回ってる!地下鉄なくなっちゃう〜。
Signboard at Snowdon
Snowdon の案内板
 あわてて Cote-des-Neiges駅に向かい、青の路線で Snowdon駅へ。そこでオレンジ路線に乗り換えて、バス・ディーポの地下に直結している Berri-Uqam駅に到着したのはほぼ1時間後。さすがにこの時間はもう地下鉄も少なくなっていて、乗り換えの度に電車待ちになってしまいます。でも、Montreal の地下鉄の駅はとても綺麗で、単なる案内板すら写真に収めたくなってしまうようなデザイン(画像は Snowdon の案内板)。他にもステンドグラスがあったりと、さすがは Montreal という感じです。ただし、エスカレーターの使い勝手は良くないです。一度乗ってしまうと、反対側のホームに行くためには必ず階段を使わなければならなくなるものがあったりするのが良い例でしょうか。日本では考えられないような不親切設計だったりするので、油断できません (笑)。
 やっとホテルに到着し、ベッドに入ったのは 24時半過ぎ。でも僕だけなかなか眠くならず(バスの中で随分寝たからな〜)、テレビを見つつプディングを食べてみました。すると思ったほど甘くない。これなら充分食べられるな〜。

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