輝国山人の韓国映画
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それぞれのユニークな視線から差別問題を問う作品。
1 姉さんが理解しなくてはなりません SeaSide Flower
2003年の<もし,あなたなら 〜6つの視線>に続き,韓国人権委員会が5人の実力派監督に依頼して制作した“人権”がテーマの傑作短編オムニバス。
監督:パク・キョンヒ
時間:22分
<ダウン症候群少女ウネの話>
ダウン症候群のウネは,学校では<無愛想なナマズ>という「からかい」を受けてもしょげないで戦いを挑むかと思えば,フルートを習い,人々の視線を引き付けたくて怖い話もする平凡な少女だ。町のおばさんと40歳を越える年齢差を克服した友情をわかちあう彼女は,今日もおばさんが懐かしくて,おばさんの花模様スカートを着て学校に行く。「どんな子供がいるんですか。悪い子ではないですね。姉さんが理解しなくてはなりません。」というウネの独り言は,違いを認めてくれるように願うウネ自身に対する説明でもある。
2 男だからお分かりでしょう? Hey men
監督:リュ・スンワン
時間:21分
<男が持っている誤った差別意識を扱った話>
大学院まで卒業して業績の良い大企業に通うウシク。久し振りに友人たちと屋台を訪ねた彼は,一杯一杯酒に酔いながら,高卒の友人の気持ちを傷つけ,同性恋愛者の友人も虫を見るように見つめる。心が傷ついた友人たちが一人二人と席をはずして,一人残ったウシクは,最後に残った客に近付いて,「男だからお分かりでしょう?」といって酒を薦める。
3 リュックサックを背負った少年 A Boy with the Knapsac
監督:チョン・ジウ
時間:26分
<脱北青年の人生を扱った話>
紆余曲折の末,脱北に成功した19歳の少年ヒョニと少女チンソンは,アパートの同じ階に住んでいる。チンソンは,学校では同級生にいじめられ,アルバイト先の主人にはお金を取られ,家ではいつも一人だ。チンソンは,こういう世の中との断絶感を沈黙で表現する。一方,ヒョニは,日常事のように故郷の両親に渡すプレゼントをリュックサックに満たして入れている。彼らにとって脱北は,理念や信念の問題でないが,適応は力に余るばかりだ。
見知らぬこちらでの生活が容易ではない彼らには,バイク疾走だけが,苦しい現実をしばらく忘れることができる唯一の脱出口だ。
4 有難い人 Someone Grateful
監督:チャン・ジン
時間:24分
<運動圏学生を拷問する捜査官を通して,非正規職の話をするブラックコメディ>
学生運動をして地下の拷問室に捕らえられてきたユン・ギョンシンと,彼を拷問する捜査官キム・ジュジュンが向かい合って座っている。当然そうであるように,捜査官は学生を促すが,学生は何もしゃべらない。捜査官は,肩書きとは違って,週末にも,妻の誕生日にも,昼夜をひっくり返して,賞与金も雇用保障もなしで,年末実績手当てにすがりながら仕事をしなければならない労働条件,いわゆる非正規職問題を捻って話す。捕らえられてきたギョンシンにむしろ慰められ,長い拷問の夜を終え,朝日をむかえながら退勤する捜査官キム・ジュジュンは,次の勤務者と交代しながら,ギョンシンに拷問に対処するノウハウをさっと知らせる。
5 鍾路(チョンノ),冬 Face Value
監督:キム・ドンウォン
時間:18分
出演:
<冬のソウル,路上で凍死した中国同胞を通してみた私たちの社会の差別の話>
2003年12月のある日,月給を受取に行く間に,道に迷ってヘファ(恵化)洞の道路で凍死した中国同胞キム・ウォンソプ氏が発見される(彼は,当時基督教100周年記念館で在外同胞法改正と強制追放中断を要求する座り込み中だった。)。道に迷った彼は,夜中寒さと飢えに震えながら,119と112にまで助けを要請したが,結局,救助の手助けはつかなかった。
[製 作 年] 2005年 [韓国封切] 2006年1月12日 [観覧人員] 9,987人(ソウル封切館基準) [原 題] 五つの視線 다섯 개의 시선 [英 語 題] If You were Me 2 [ジャンル] オムニバス映画 [観覧基準] 12歳以上 観覧可 [受賞上映] [制 作 者] 国家人権委員会 [制作会社] [ビ デ オ] [レンタル] なし [H P] 終了(韓国) [Private ] K-DVD【72】 [お ま け] 1 姉さんが理解しなくてはなりません [原 題] 언니가 이해하셔야 돼요 [英 語 題] SeaSide Flower [原 作] [Producer] イ・ジンスク [脚 本] パク・キョンヒ [監 督] パク・キョンヒ [助 監 督] チャン・スヨン [撮 影] キム・チョルジュ [照 明] キム・チュノ [編 集] チェ・ジェグン、オム・ジンファ [音 楽] ノ・ヨンシム [美 術] チェ・ジェフン [武 術] [出 演] チョン・ウネ → ウネ シン・インスク → 可愛いいおばさん パク・ミンス → からかう子供たち キム・ジェヨン → からかう子供たち イ・ゴニ → からかう子供たち チョン・ギョンフン → からかう子供たち パク・インジェ → 子供たち チョン・ヘジン → 子供たち キム・ウギョン → 可愛いおばさんの夫 パク・ミギョン → 可愛いおばさんの客家族 カン・グァノ → 可愛いおばさんの客家族 チェ・ヨエル → 可愛いおばさんの客家族 チュ・ユシン → 母の友人たち チェ・ジュラ → 母の友人たち ユン・ギョンジン → ウネ家の客たち ク・ソンヨン → ウネ家の客たち イ・ジョンチョル → 担任先生 チェ・ソジョン → フルートクラスの先生 イ・スルギ → 5年クラスの子供たち オ・ジョンギ → 5年クラスの子供たち ユン・サンア → 5年クラスの子供たち チャン・ハンビッ → 5年クラスの子供たち パク・ヒチャン → 5年クラスの子供たち ユン・ヒジュ → 5年クラスの子供たち カン・ジンモク → 5年クラスの子供たち チェ・ソウ → 5年クラスの子供たち パク・ソクチン → 5年クラスの子供たち ユン・ヒヨン → 5年クラスの子供たち キム・ヨンヒョン → 5年クラスの子供たち クォン・ヨンヒョン → 5年クラスの子供たち チョン・スンフン → 5年クラスの子供たち キム・ジェヒョン → フルートクラスの子供たち パク・ソオク → フルートクラスの子供たち イ・ジョンフム → フルートクラスの子供たち ユ・チャンスク → ウサギ場のおばあさん ヨン・ヒジェ → ウサギ場の子供 特別出演 ソ・ジュヒ → 母 [時 間] 22分 [撮影場所] [お ま け] 2 男だからお分かりでしょう? [原 題] 남자니까 아시잖아요 [英 語 題] Hey men〜 [原 作] [Producer] ハン・ジェドク [脚 本] リュ・スンワン [監 督] リュ・スンワン [助 監 督] イ・ソンフン [撮 影] チョ・ヨンギュ [照 明] チョン・ソンチョル [編 集] オク・イムシク [音 楽] [美 術] プロダクションデザイナー:パク・イリョン [武 術] チョン・ドゥホン [出 演] キム・スヒョン → ウシク アン・ギルガン → パク・チュンチョル ホモ イ・ジョンホン → チャンス 高卒 クォン・ヒョンジュン → テオ 失業 オン・ジュワン → 従業員 チョン・ドゥホン → 会社員1 ユ・サンソプ → 会社員2 ペク・トンヒョン → 会社員3 クォン・ソンファン → ごろつき1 ホ・ミョンヘン → ごろつき2 パク・ユシン → 男従業員 キム・ジンスク → 女従業員 チョン・ギソプ → 酒飲む男1 キム・マンギ → ゲイ1 イ・ドンホ → ゲイ2 キム・ヒョンジョン → 泣く女性 キム・ヘヨン → 泣くガールフレンド1 キム・ソジン → 泣くガールフレンド2 チョン・グヨン → 援助交際男 ペ・ウニョン → 援助交際女 エミトゥ → 外国人1 ムォッ → 外国人2 ハン・ドンウク → コック長 [演出部] [後に映画監督] 特別出演 イム・スルレ → 頑強姉さん [映画監督] イ・ジンスク → 頑強女 [映画プロデューサー] [時 間] 21分 [撮影場所] [お ま け] 3 リュックサックを背負った少年 [原 題] 배낭을 멘 소년 [英 語 題] A Boy with the Knapsac [原 作] [Producer] キム・ウニョン [脚 本] チョン・ジウ [監 督] チョン・ジウ [助 監 督] コ・ギョンア [撮 影] チェ・ヒョンギ [照 明] カン・テヒ [編 集] オク・チンゴン、ワン・エギョン [音 楽] ムン・テヒョン [美 術] ソ・ミョンヘ [武 術] [出 演] イ・ジンソン → チンソン オ・テギョン → ヒョニ キム・チュンギ → カラオケ社長 キム・ギチョン → タクシー運転手 イ・ジェホン → 盲人紳士 キム・イニョン → 中国公安 ソン・ホンヒョン → 中国公安 ウォン・ジャンギョン → 中国公安 イ・スンフン → 中国公安 キム・ミョンスク → カラオケの客 パク・ウクチン → カラオケの客 シン・ミョンシク → カラオケの客 ハム・ヘジョン → カラオケの客 ファン・ドンシク → カラオケの客 ナムグン・ミオク → 脱北者たち キム・スギョン → 脱北者たち パク・チス → 脱北者たち ソン・ミジョン → 脱北者たち ユン・ヒョンジュン → 脱北者たち ウン・ジヒ → 脱北者たち イ・グァンヨン → 脱北者たち イ・ギュヨン → 脱北者たち イ・ユヨン → 脱北者たち チャン・ヒョンスク → 脱北者たち チョン・ウンソク → 脱北者たち チェ・スヨン → 脱北者たち/地下鉄乗客たち チェ・ハクソン → 脱北者たち ファン・ジヨン → 脱北者たち チャン・ロン → チンソンの隣家家族 ク・ソネ → チンソンの隣家家族 キム・ミナ → チンソンの隣家家族 キム・ミング → チンソンの隣家家族 キム・インベ → チンソンの隣家家族 キム・ジョンウ → チンソンの隣家家族 キム・ヘリン → チンソンの隣家家族 ナ・ハンギョル → チンソンの隣家家族 パク・キヒョン → チンソンの隣家家族 ソ・ジョンウン → チンソンの隣家家族 アン・オクプン → チンソンの隣家家族 ユン・ジョンヒ → チンソンの隣家家族 カン・シウォン → チンソンの学校学生たち コ・ウリ → チンソンの学校学生たち キム・ミンジ → チンソンの学校学生たち キム・ハンナ → チンソンの学校学生たち キム・ハンソル → チンソンの学校学生たち リュ・ジェウン → チンソンの学校学生たち パク・ソンヘ → チンソンの学校学生たち パク・ヨンジュン → チンソンの学校学生たち ソン・スンミン → チンソンの学校学生たち シン・ヒョンヨン → チンソンの学校学生たち ウィ・ソラ → チンソンの学校学生たち ユン・テフン → チンソンの学校学生たち イ・スビン → チンソンの学校学生たち イ・ハナ → チンソンの学校学生たち チョン・ジョンジン → チンソンの学校学生たち ホン・ウネ → チンソンの学校学生たち クォン・ウジョン → 地下鉄乗客たち キム・ジュリ → 地下鉄乗客たち ナム・ボギョン → 地下鉄乗客たち パク・ミンジュ → 地下鉄乗客たち ヤン・ジノ → 地下鉄乗客たち イ・ヒョンボム → 地下鉄乗客たち チェ・ヨンソプ → 地下鉄乗客たち [時 間] 26分 [撮影場所] [お ま け] 4 有難い人 [原 題] 고마운 사람 [英 語 題] Someone Grateful [原 作] [Producer] キム・ウノ [脚 本] チャン・ジン [監 督] チャン・ジン [助 監 督] ラ・ヒチャン [撮 影] キム・ジュニョン [照 明] チョン・ヨンミン [編 集] キム・サンボム、キム・ジェボム [音 楽] ハン・ジェグォン [美 術] キム・ヒョシン [出 演] リュ・スンニョン → キム・ジュジュン イ・ジヨン → ユン・ギョンシン コン・ホソク → キム部長 キム・ジョンオ(金鍾五) パク・ソヌ → チョ係長 [時 間] 24分 [撮影場所] [お ま け] 5 鍾路(チョンノ),冬 [原 題] 종로, 겨울 [英 語 題] Jongno,Winter [原 作] [Producer] イ・ジンスク [脚 本] キム・ドンウォン [監 督] キム・ドンウォン [助 監 督] チョン・イルゴン、イ・ミヨン [撮 影] キム・ソクチョン,チョン・イルゴン [照 明] キム・ギムン [編 集] キム・ドンウォン [音 楽] シン・ヨンチュン,イ・サンユン [美 術] [出 演] チン・ボクチャ → インタビュー キ・チュノ → インタビュー イム・グァンビン → インタビュー チン・ボクサン → インタビュー ホ・イルウン → インタビュー キム・ヘソン → インタビュー パク・ウンセ → インタビュー ナム・チルソン → インタビュー シン・ヘジン → インタビュー リ・パンリョン → インタビュー ウィ・ミヒャン → インタビュー チェ・ボンニョ → インタビュー キム・ユンテク → 声再演 イ・ウォンジェ → 声再演 イ・ミヨン → 声再演 [時 間] 18分 [撮影場所] カリボン(加里峰)洞イルサン食堂 キリキリ(仲間同士)屋台 テゴク(大谷)駅 テリム(大林)雨水ポンプ場 テハン(大韓)住宅公社 トンジャク(銅雀)中学校 モクトン(木洞)現代アパート ソウル消防防災センター シンサンド治安センター シンサンド小学校 ヤンピョン(楊平)テア小学校 ユーアンドミーアパート イルソン食堂 [Private ] K-DVD【72】 [お ま け] 韓国人権委員会が制作した<もし,あなたなら 視線シリーズ> 第1作 2003年 <もし,あなたなら 〜6つの視線> 第2作 2005年 <五つの視線> 第3作 2006年 <3番目の視線> 第4作 2008年 <視線 1318> 第5作 2010年 <視線の向こう> 第6作 2013年 <ある視線> 第7作 2016年 <視線の間>