輝国山人の韓国映画
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3番目の視線

韓国人権委員会が実力派監督に依頼して制作した“人権”がテーマの短編オムニバス映画の第3弾。  

 

 

 

 

○ segment 1 <潜水王ムハマド(Muhammad, The Diving King)>
主人公ムハマドは,東南アジアのある浜辺の潜水王出身の移住労働者だ。潜水王を探して東南アジアに行ったテレビ番組は,ムハマドを紹介するが,皮肉なことに,彼は韓国の移住労働者になっている。ある日,取締まりを避けて浴場に行ったムハマドは,テレビで自分を紹介する番組を見ながら,浴場で深い潜水をする。

○ segment 2 <少女が消えた>
私たちの学校と社会は,少年少女家長/家庭に母と父がない状況を克服の対象と定め,これを越えることを強要する。電気料金の滞納で電気を止められ,ロウソクのあかりをつけたまま寝て火災で死亡した少年少女家長/家庭ソニの話を通して,人々が少年少女家長/家庭をどんな偏見で<対象化>しているのかについて問題提起する。。

○ segment 3 <険しい人生>
差別をするために区分することは,いつどこから始まったことなのか,区分する方法は,いったい何種類になるのだろうか。小学生のギョンスの友だちは,ギョンスが連れてきた外国人ガールフレンドの皮膚の色が,自分たちと違うことを発見し,躊躇なく彼女と自分たちを区分する。英語学習を世界人になるための必須コースに定める過激な私たちの母親たちは,まさに子供の黒人外国人の友だちを発見した瞬間,突然に態度を変え,英語は習ったが,差と差別の違いを習うこともできない小学校生たちは,見知らぬ異邦人の友だちに向かって警戒する。

○ segment 4<あなたと私の間>
「能力ある女性が,家で暮らしてばかりなのは,国家的浪費でしょう。」「結婚したら,私は,きっと妻が家にいたらいいですね,妻は,中にいる人というでしょう。」 男女の性役割の固定は,本質的に同じ数の社会構成員に対する判断でない。単に男が外側社会を出入するようになってからできた優越的地位を家庭に固着化させ,養育という非本質的な理由をあげて,現状をずっと維持したい人々の考えにすぎない。男女問題について告発に近いカメラは,子供一人をおいたホジョンとテウという若い夫婦の家庭に入り,現実と仮想を行き来しながら多くの人々の反省を促す。

○ segment 5 <BomBomBomB>
私たちの社会で「違う」ということは,そのまま他の程度でなく,罪に分類され,当然の代価を払わなければならないこととして取り扱われる。韓国社会のいわゆる「ウリ(私たち)」意識で始まった違いに対する区別とリンチは,子供から大人に至るまで,年齢と場所に関係ない。集団と違った考え,他の方式を持った人は,理由を問わず除け者の対象になる。マテクはマソンが好きで,マソンはドラムを演奏し,マテギはベースを演奏する。何の偏見も持たない二人が,一緒に演奏すればよいということが,監督の考えだ。

○ segment 6 <私どうしたら(An Ephemeral Life)>
工場でリフト車を運転する<ト氏>は,熟練工だ。しかし,ト氏の業務経験と熟練度は,何の意味もない。彼が正規職でないためだ。仕事をするときに着る作業服で正規職と非正規職を区分し,非正規職は,法で定めた休暇はもちろん,労働を継続するための最小限の休息時間も得られない。母が危急だという連絡を受けるが,休暇をとれないト氏は,母のために祈ろうと会社内の資料室で聖書を借りようとするが,これさえも正規職でないという理由で拒絶される。結局,非正規職の息子を持ったト氏の母は,息子に会うこともできないまま,最後の息をひきとることになる。


[制 作 年] 2006年 [韓国封切] 2006年11月23日 [観覧人員]  [原 題] 3番目の視線 세번째 시선 [英 語 題] If You Were Me 3 [ジャンル] オムニバス映画 ○ segment 1 <潜水王ムハマド> [原 案] イ・テッキョン [脚 本] チョン・ユンチョル [監 督] チョン・ユンチョル [撮  影] チェ・ユンマン [照  明] ヤン・ヘリ [音 楽] イ・ハンナ [出 演] Chaiyan Koolsak  → ムハマド       ホン・ソギョン  → 工場長       イ・ソクチョ   → 韓国労働者1       イ・スンウ    → 韓国労働者2 ○ segment 2 <少女が消えた> [原 作]  [脚 本] キム・ヒョンピル [監 督] キム・ヒョンピル [撮  影] キム・ファヨン [照  明] キム・ギムン [音 楽] イ・ヨンボム [出 演] ファン・ソナ   → ソニ       キム・ジュノン  → ジンス       キム・ウヨン   → ミファ       パク・キルス   → キルス       ユン・ヒウォン  → 担任先生       パク・キュジョン → 電気工事職員       キム・ヒョナ   → 洞事務所職員       ペク・ホ     → パン屋社長       ペ・ユンボム   → ジンスの友人       キム・マンギ   → 若い農夫       チョン・ジェジン → 農夫       チェ・ヘジョン  → 学生1       イ・ソンミ    → 学生2       キム・ボヒョン  → 学生3       イ・ギハン    → 援助交際男       ファン・ホセン  → 村の老人    ○ segment 3 <険しい人生> [原 作]  [脚 本] ノ・ドンソク [監 督] ノ・ドンソク [撮  影] チョ・サンムン [照  明] ホン・スンチョル [音 楽] クォン・セヒョン [出 演] キム・ヨハン     → キョンス       Imani Alexus Graves  → ジェイン       オ・ウンソク     → ウンソク       イ・スンジン     → スンジン       アン・ドウン     → トウン       キム・ミニョク    → ミニョク       ペク・ヒョンジュ   → キョンスの母       パク・ミギョン    → 英語学院院長       David Patric Wallace → ジェインの父       Tristen Lee Faith → ジェインの母 ○ segment 4 <あなたと私の間> [原 作]  [脚 本] イ・ミヨン [監 督] イ・ミヨン [撮  影] パク・キヨン [照  明] ヒョン・チャンジョ [音 楽] チョン・ムゴン [出 演] キム・テウ   → 夫       チョン・ヘジン → 妻       イ・ジェウォン → 子ども       イ・ギュファ  → 男(声) ○ segment 5 <BomBomBomB> [原 作]  [脚 本] キム・ゴクキム・ソン [監 督] キム・ゴクキム・ソン [撮  影] パク・ホンイル [照  明] ユン・ジョンホ [音 楽]  [出 演] キム・ジェミン   → マテク       ユ・ソンフン    → マソン       カン・ドゥヒョン  → ビビス       キム・デジン    → マテクの友人1       カン・シウォン   → マテクの友人2       チョン・ジュニョン → バンド部先輩1       チャン・セヒョン  → バンド部先輩2       パク・セジョン   → バンド部先輩3       チェ・ジヌク    → バンド部志願者1       ユン・ヨンウク   → バンド部志願者2       コン・ジョングォン → バンド部志願者3       キム・ジニ     → バンド部志願者4       ハン・ガウル    → キム・ビョンスン       ナ・サンユン    → リンチ団1       チェ・ミンボン   → リンチ団2       パク・ソンイン   → リンチ団3 ○ segment 6 <私どうしたら> [原 作]  [脚 本] イ・メンユ,ホン・ギソン [監 督] ホン・ギソン [撮  影] オ・ジョンオク [照  明] シム・サンギル [音 楽] ユン・ジュンガン [出 演] チョン・ジニョン → ト氏       オ・ジヘ     → ト氏の妹       イ・デヨン    → 工場同僚       オ・ユノン    → 資料室職員 [受 賞]  [映 画 祭]  [時 間] 106分 [観覧基準] 歳以上 観覧可   [制 作 者] 国家人権委員会 [制作会社]  [制 作 費]  [D V D] 日本発売なし [レンタル]  [H P]  [撮影場所]  [M-Video]  [Private ] K-DVD【16】 [お ま け] 韓国人権委員会が制作した<もし,あなたなら 視線シリーズ>        第1作 2003年 <もし,あなたなら 〜6つの視線>        第2作 2005年 <五つの視線>          第3作 2006年 <3番目の視線>        第4作 2008年 <視線 1318>        第5作 2010年 <視線の向こう>        第6作 2013年 <ある視線>        第7作 2016年 <視線の間>


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