輝国山人の韓国映画
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▼20年前,3年連続して大学歌謡祭の予選に落ちたのを最後に解体されたホンイク(弘益)大学生のロックバンド<活火山>。
▼今は,名誉退職(リストラ)後,気をつかってご飯を食べるのに慣れた一等級白手(プータロウ)ギヨン,負担になるくらい勉強ができる子供を持って,教育費を稼ぐために,昼間は宅配,夜は運転代行と,背骨が抜けるほど忙しい中年ソンウク,カナダに妻と子供たちを留学させた自分が誇らしいキロギ(雁)パパ,ヒョクス。
▼彼らは,<活火山>のリーダーであったサンウの葬儀場から戻ってきた後,不満ばかりの人生をなだめてくれるロックバンド<活火山>を再結成することを突然決心する。
▼リード・ギターのギヨン,ベースのソンウク,ドラムのヒョクスは,錆ついてしまった演奏と衰えた歌唱力に我慢できず,死んだサンウの息子ヒョンジュンにボーカルをお願いする。礼儀を除けば,容貌,実力まで兼備した完成男,ボーカルのヒョンジュンの投入で,舞台の上で正しく楽しめるようになった<活火山>。
▼しかし,楽しみもしばらく,彼らには,また再び最大の曲がり角が近寄ってくる。
人生に不満だらけの中年男たちが,バンドリーダーの死をきっかけに残された1人息子と20年ぶりにロックバンドを再結成する話
[制 作 年] 2007年 [韓国封切] 2007年9月12日 [観覧人員] [原 題] 楽しい人生 즐거운 인생 [英 語 題] The Happy Life [ジャンル] コメディー [原 作] [脚 本] チェ・ソックァン [監 督] イ・ジュニク [第5作] [助 監 督] チャン・チャンウォン [撮 影] キム・ヨンチョル [照 明] ソン・ジェワン [音 楽] イ・ビョンフン,パン・ジュンソク [出 演] チョン・ジニョン → キム・ギヨン 元銀行員 キム・ユンソク → チョ・ソンウク 宅配バイク便 キム・サンホ → クォン・ヒョクス 中古車屋 スマイル中古自動車 チャン・グンソク → パク・ヒョンジュン パク・サンウの息子 キム・ホジョン → ギヨンの妻 チュ・グィジョン → ソンウクの妻 コ・アソン → チュヒ ギヨンの娘 チョン・ソンミ → スア ガールフレンド1 イ・ジョンヨン → インギョン ガールフレンド2 イ・ジヨン → ミヨン ガールフレンド3 ホン・ミンギ → ミンソク ソンウクの息子 パク・チュンモク → ミノ ソンウクの息子 チュ・ジンモ → ギヨンの先輩 チョン・ミンソン → ギヨンの後輩 銀行員 コ・ソクトン → 中古車職員 [演出部] ハン・ドンリョン → 外車主人 パン・ジュンソク → 弘大クラブ社長 [音楽] イ・ビョンフン → 弘大クラブ社長の友人 [音楽] チョ・ソング → 弘大クラブ職員 ハン・スンファン → 練習室職員 チャン・セレ → 入れ墨芸術家 チャン・ウォヌク → 入れ墨店職員 [ポスター照明] キム・ヨンニョル → 中古車お客さん1 チョン・グヨン → 中古車お客さん2 キム・ソンチョル → 楽器店主人 [プロデューサー] ソン・ジェワン → 運転代行の客 [照明] キム・ボンス → パク・サンウ 写真 <活火山>の元リーダー [音響] キム・ヨンソン → ヒョクスの妻(声) オム・ボヨン → ヒョクスの息子(声) カン・サンドゥル → ヒョクスの娘(声) 友情出演 シン・ジョングン → ナイトクラブ社長 ノーブレイン イ・ソンウ → 弘大バンド メンバー ファン・ヒョンソン → 弘大バンド メンバー チョン・ジェファン → 弘大バンド メンバー チョン・ミンジュン → 弘大バンド メンバー 特別出演 トランスフィクション → 弘大バンド [受 賞] 2007 第28回 青龍映画賞 助演男優賞(キム・サンホ), 音楽賞(イ・ビョンフン,パン・ジュンソク) 2007 第10回 ディレクターズ・カット・アワーズ/今年の男子新人演技賞(チャン・グンソク) 2008 第44回 百想芸術大賞 新人男子演技賞(チャン・グンソク) [映 画 祭] [時 間] 112分 [観覧基準] 全体観覧可 [制 作 者] チョン・スンヘ,チョ・チョリョン [制作会社] (株)映画社アチム(朝) [共同制作] (株)タイガーピクチャーズ [制 作 費] [D V D] タキコーポレーション(DVD 5,040円)2009/5/2発売 [レンタル] あり [H P] http://www.cjent.co.kr/happylife/(韓国) [撮影場所] [Private ] K-DVD【22】 J-DVD(3,694)【22】2009/2/22 → (400-2021/02/20) J-Blu-ray-Rec(二度目のプロポーズ 22) J-Blu-ray-Rec(春のワルツ 19〜20) [お ま け] ・<活火山>のメンバー4人は,それぞれの楽器を1か月半から2か月練習し,コン サートの場面などで,実際に演奏したそうだ。 ・この映画とよく似た素材を扱ったパク・ヨンフン監督のブラボー・マイ・ライフが 一週間後に封切られたが,韓国では,何故か,こういう似た映画が同時期に公開さ れることがよくあるように感じる。 ・例を挙げると,次のようなものがある。 中華料理店を扱った 新装開店 (キム・ソンホン監督,1999年)と 北京飯店 (キム・ウィソク監督,1999年) 消防隊員を扱った リベラ・メ (ヤン・ユノ監督,2000年)と サイレン (イ・ジュヨプ監督,2000年) 複数のカップルの愛をオムニバス形式で描いた 私の生涯で最も美しい一週間 (ミン・ギュドン監督,2005年)と サッド・ムービー (クォン・ジョングァン監督,2005年) 北朝鮮の若い南派工作員を描いた 同窓生 (パク・ホンス=朴憲洙監督,2012年) シークレット・ミッション (チャン・チョルス監督,2013年) 囲碁の世界を描いた ストーン (チョ・セレ監督,2013年) 神の一手 (チョ・ボムグ監督,2014年) ・ キム・サンホが演じる中古車屋のヒョクスのように,教育のために子どもや妻を 留学させ,韓国に一人残って仕送りを続ける父親のことを<キロギアッパ (雁パパ)>という。 ・渡り鳥の「雁」が家族のためなら何でもする習性があるといわれることから, こういう呼び名がついたのだそうだ。 ・韓国の<キロギアッパ>の数は,5万人を超えるともいわれるそうだ。