輝国山人の韓国映画
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囁(ささや)く廊下 〜女校怪談〜

女子高を舞台にした恐怖物<女子高怪談>シリーズの最初の作品。恐怖映画の枠組を借りて,教育の現実を批判する。

不安な顔で学校の教務室に一人残り,教務手帳をあわてて探す女性教師パク・キスク(イ・ヨンニョ)。卒業アルバムを見て何かを確認して電話をかける。しかし,「ジンジュが学校にずっと通っていた」という言葉が終わらないうちに電話は切れる。

夜が明けて学校に一番早く登校したジオ(キム・ギュリ)とジェイ(チェ・セヨン)は,学校の欄干にぶら下がっている担任のパク先生の屍体を発見する。

<古狐>という仇名のこの先生の死後,ジオのクラス担任になったオ・グァング先生(パク・ヨンス)は, <狂った犬>という仇名を持ち,先生という称号が色を失う程に悪質だ。模範生で外貌も飛び抜けていて,家柄もすばらしいソヨン(パク・チニ)は,オ・グァング先生に特別な寵愛を受けるが,その寵愛は時に寵愛以上の疑心のタッチにまで発展する。体育館でパク先生の疑問の自殺を目撃した学生たちへ緘口令を伝える時には,別名「愛の峰」と呼ばれる棒で胸の部分をぐりぐりする屈辱を与える。

一方,自分の母校に文学の先生として赴任してきたウニョン(イ・ミヨン)は,学生時代の担任であったパク先生が死ぬ前日の夜, 電話機に残した言葉が耳元でぐるぐる回っている。最後の通話で残した「ジンジュ」という名前は,9年前,ムーダン(巫堂)の娘という理由だけで担任と友人らから除け者にされ,結局,事故で死んだ友人の名前だった。

学校は平静をとりもどすが,ウニョンだけはジンジュの存在を感じて学生達をじっくり観察する。まず,昔,ジンジュがもっていた鈴を持って通い,子供らの中には,占いに通じるジオがめだつ。

ところが,オ先生からの憎しみが丹念に打込まれたジオが,死んだパク先生の姿を描いたことからオ先生生に殴打される。しかし,その日の夜,学生達の恐怖の対象であったオ先生が,宿直中に残忍な姿で殺害されてしまう。

[制 作 年] 1998年 [封 切] 1998年5月30日 [観覧人員] 621,032人 1998年 第2位       (韓国映画データベース 年度別ボックスオフィス) [原 題] 女校怪談 여고괴담 [英 語 題] Whispering Corridors  [原 作]  [脚 本] イン・ジョンオク,パク・キヒョン [監 督] パク・キヒョン[第1作] [助 監 督] チェ・イックァン [撮 影] ソ・ジョンミン [照  明] シン・ジュナ [音 楽] ムン・スンヒョン,パク・チョンホ [美 術] カン・チャンギル [出 演] キム・ギュリ    → イム・ジオ(林智伍)    イ・ミヨン     → ホ・ウニョン先生    チェ・セヨン    → ユン・ジェイ    パク・チニ     → パク・ソヨン    ユン・ジヘ     → キム・ジョンスク    パク・ヨンス    → オ・グァング先生(狂った犬)    イ・ヨンニョ    → パク・キスク先生(古狐)    キム・ユソク    → 美術教師    ユ・ヨンス     → 体育教師    キム・ルェハ    → 数学教師    ソン・ヨンホ    → 英語教師    ウォン・チャンヨン → 化学教師    ソ・ドンソン    → 教頭    キム・セジン    → 主任    パク・ユニ     → 幼いウニョン    キム・ミンジョン  → おしゃべり1    パク・ソジョン   → おしゃべり2    ハン・ソヒョン   → おしゃべり3     イ・ウニョン    → チャルメラ(女学生 問題児)1    チャン・スンヒ   → チャルメラ(女学生 問題児)2    (シニ)    イム・ヨンラン   → チャルメラ(女学生 問題児)3    ユン・ヒジョン   → 級長    ユ・ヘラン     → 冗談1    キム・ジニョン   → 昔の生徒1    イ・スンジュ    → 昔の生徒2    チャン・ジュヨン  → 昔の生徒3    イム・ジョンファ  → 昔の生徒4    イ・ユンミ     → エッチング少女    キム・ユンジョン  → 泣く生徒    カク・ジョンヒ   → 週番    チェ・ソンミ    → 週番    キム・ナムジュ   → クラス生徒    キム・ヌリ     → クラス生徒    キム・ソンス    → クラス生徒    キム・ジャンミ   → クラス生徒    リュ・ミナ     → クラス生徒    メン・スヒョン   → クラス生徒    メン・ジョンユ   → クラス生徒    ミン・ヘヨン    → クラス生徒    パク・ソヨン    → クラス生徒    パク・エナ     → クラス生徒    オム・ミミ     → クラス生徒    ユ・ソヨン     → クラス生徒    ユ・ヘヨン     → クラス生徒    イ・ソヌ      → クラス生徒    イ・ソニ      → クラス生徒    イ・スミ      → クラス生徒    イ・ヨウル     → クラス生徒    イ・ウニ      → クラス生徒    イ・ファウォン   → クラス生徒    イ・ハンナ     → クラス生徒    イ・ヒョニ     → クラス生徒    イム・ヘジン    → クラス生徒    チョン・イクリョン → クラス生徒    チョン・ウンジョン → クラス生徒    チェ・ハンナ    → クラス生徒    ハン・アヨン    → クラス生徒    ホ・ユンギョン   → クラス生徒    ファン・ユリム   → クラス生徒       字幕外       ユン・ヨンジュ [受 賞] 1999 第22回 黄金撮影賞授賞式 新人演技賞(キム・ギュリ)    1999 第7回 利川(イチョン)春史大賞映画祭 女子新しい顔演技賞(キム・ギュリ)      1999 第36回 大鐘賞映画祭 女優助演賞(イ・ミヨン) [映 画 祭] 1998 第3回 釜山国際映画祭 韓国映画パノラマ部門 出品    1998 第2回 富川国際ファンタスティック映画祭              ファンタスティック韓国映画祭特別展部門 出品    1998 第17回 カナダ バンクーバ国際映画祭 出品    1999 第23回 カナダ モントリオール・ファンタジア映画祭 出品    1999 第53回 英国 エジンバラ映画祭 出品    1999 ロンドン汎アジアン映画祭 出品    1999 第10回 スウェーデン ストックホルム国際映画祭 出品    サンフランシスコ アジア・アメリカン映画祭 出品    ウディネイ映画祭 出品    パリの秋映画祭 出品    2000 第13回 フィンランド ヘルシンキ国際映画祭 LOVE & ANARCHY 部門 出品    2001 第21回 ポルトガル ファンタスポルト国際映画祭 国際映画祭公式コンペ部門 出品 [時 間] 107分 [等 級] 15歳以上 観覧可 [制 作 者] イ・チュニョン [制作会社] シネ2000   [ビ デ オ] あり [レンタル] 未確認 [Private ] 1999.07.03 シネラ(韓国新世代映画祭'99) [お ま け] ・韓国新世代映画祭'99 上演作品        (福岡市綜合図書館 映像ホール シネラ 1999年7月) ・ビデオは発売されているのに,レンタルされていないようだ。    ・この映画がヒットして<女校怪談>シリーズとして続編が作られた。     1 囁(ささや)く廊下 〜女校怪談〜 (1998年:パク・キヒョン)     2 少女たちの遺言 -MEMENTO MORI- (1999年:キム・テヨンミン・ギュドン)     3 狐怪談 (2003年:ユン・ジェヨン)       4 ヴォイス (2005年:チェ・イックァン=崔益煥)         5 女子高の怪談 5:心中 (2009年:イ・ジョンヨン)       6 女子高の怪談 6番目の話:母校  (2021年:イ・ミヨン


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