Header
. .
 

October 2002: RushLive Report

2002年10月 Rush 三昧の旅行記 Part 7

 
Part 6より続く
 
※このページで使用しているステージ画像は、9月23日 Los Angeles, CA 及び10月22日 Toronto, ON のオーディエンス・ショット・ヴィデオからキャプチャーしたものです
 
10月19日(小雨)
 
Notre-dame Basilica
ノートルダム大聖堂
spacer
 早朝、ホテルの玄関先で一服(当然ホテル内は完全禁煙)していると、ホテルの従業員のお姉さんが出てきて「おはよう。いやな雨ね〜。雪の前触れよ」と、恐ろしいことをおっしゃる (笑)。でも、それが全然冗談に聞こえない寒さ。それから朝食を取り(またでっかいクロワッサン)、昨日行き逃した Old Montreal にある Nortredam-basilica(ノートルダム大聖堂)を見物。壮麗でした。
 
正午、Quebec City 行の Express bus に乗り、最初の移動開始。フリーウェイの両側は、広大な畑、牧場もしくは紅葉の美しい森というのどかな風景。Quebec City に近づいた約3時間後、外の景色は一変。雪!雪が降っていて、うっすら積もっているじゃないですか!レンタカーにしなくて良かった‥‥。
 
spacer Rush Concert ad poster !
コンサート告知ポスター!
 午後4時ころ、Old Quebec City 内にあるホテルにチェック・イン。部屋に荷物を置き、準備をしたら、Tourist Information に直行。そう、この日コンサートが行われる Colisee Pepsi への行き方を教えてもらわなければ!おにーさんにバスの乗り継ぎ方を教えてもらってバス停へ向かったのですが、途中でなんと Rush のコンサート・ポスターを発見!わお。Montreal と Quebec City、Quebec 州の2回のコンサート・アドが入っていました。で、バシバシ写真を撮った後、またバス停に向かったのですが、まだ少し早いし昼食もまだだったので腹ごしらえ。なににしようか考えた末、ローカルなハンバーガー・ショップへ (笑)。いや、ここ Quebec City にはフレンチ・フライの独特な食べ方があるんです。プティーンといって、フライド・ポテトにチーズ(この店では適当にちぎったモッツァレラ・チーズがゴロゴロ)をたっぷり乗せ、さらにグレービー・ソースをかけるという、なんともジャンクなもの。しかも、量がすごい。「ミニ」サイズでも、付け合わせとしては2人で食べて丁度いいくらい。でも、レギューラー・サイズをバクバク食べている地元民も‥‥。
 
Old Quebec City
雨の Old Quebec City
寒さでレンズが曇りました (笑)
spacer
 それはともかく (笑)、遅い昼食を終えた我々は、Colisee Pepsi へ向かうべくバス停へ。最初のバスには難無く乗れたものの、次のバスとの乗り換えが不安。案の定、乗り換えバス停は住宅地の中の普通のバス停。降りる人が多いので運ちゃんに尋ねたら、ここで乗り換えるとのこと。危ない危ない。そして寒い中待つこと約20分、次のバスにもなんとか乗れて、開演30分程前に会場に到着。入り口でチケットを見せ、さらにいつものようにバッグの中を見せようとするともぎりのおじさんが一言、"Have a nice day!"。あはは、これがラテンの能天気さなんでしょうか。いろいろ隠したりした僕の努力は (笑)。
 
spacer dolls behind Geddy
Geddy の後ろにあるもの
 アリーナへの行き方を教えてもらって階段へ。会場は Montreal よりも幾分こぢんまりとした感じ。僕等の席は Alex 側ブロックの14列目。さすがにだいぶ近い!ドライヤーの上の人形が直接確認できる距離で、ショウが始まる前から既に興奮ぎみ。いったん席を離れて最前列でステージを観察してみると、Geddy の後ろのドライヤー3台(既にTシャツが回っていて、左から
dolls behind Alex
Alex の後ろにあるもの
spacer
白、赤、黒のTシャツが入っていました)の上には、ステージ中央側から白いクマちゃんぬいぐるみ、タオルとミネラルウォーター、Hemispheres 時期のメンバーを模した頭でっかちの人形(これが11月終わりに売り出された Bubblehead dolls のオリジナル)が乗せられていました。Alex のギター・アンプの上に乗っているものは、最前列から見てもはっきりとはわからなかったのですが、何かの3人組の人形と、ゆらゆら揺れているフクロウ(?)の人形(赤べこみたいなもの?)でした。
 
spacer Geddy, Neil, Brad Pitt
Geddy, Neil...Brad Pitt!!
 そして、トイレに行っていろいろと準備をしてから席に戻って待つこと10分、客電が落ちてショウがスタート!'Three Stooges Intro' が流れる中、バック・スクリーンに映し出されたのは、カントリー映画(ウエスタン調?)に扮装した Geddy, Neil と‥‥ Brad Pitt!?そう、Alex だけ名前が Brad Pitt になっているのです!いや〜、昨日皆が笑っていたのはこれだったのか (笑)。CP tour(および T4E tour 序盤)の 'Closer to the Heart' でのメンバー紹介で自分のことを Brad Pitt(とか Fabio)とか言っていることもありましたが、なんてお茶目なんでしょう (笑)。そして、笑っているうちにメンバーが登場し、'Tom Sawyer' がスタート!Montreal では感動のあまり全然歌わなかった僕ですが、この日はもう思いっきり歌ってしまいました。歌える曲、そんなに多くないですが。
 
Ticket for Quebec City Colisee Pepsi
Quebec City チケット
spacer
 さて、基本的なところは毎日同じなので、以降は Montreal と違った点のみ記していきます。
 
'Roll the Bones' が終わって入った最初の MC、"Meruci Beacoup!" で始まり、途中の「今日はたくさん演奏するよ」あたりが英語に戻ってしまったのは Montreal と同じですが、そのあと「ゴメン、フランス語じゃなくて‥‥でもフランス語でやってみるよ!」と言ってさらにフランス語で MC。 'Earthshine' の紹介も「〜のべる・しゃんそん、'Earthshine'」とフランス語でした。ここまでフランス語率が高い MC は、僕の知る限り初めてです。
 
spacer Stage photo for Between Sun and Moon
Between Sun and Moon
Between Sun and Moon その他のイメージ
 それから数曲あって、また MC。ここはさすがに英語でしたが、「次は今までライヴで演奏したことのない曲をやるよ」と言って始めたのはもちろん 'Between Sun and Moon'。CP 大好きな僕としてはこれが聴きたかった!しかも、演奏はツアー開始当初よりずっとタイト。初めの頃は結構スカスカしていたんですが、もはやそんな印象は全くなく、スタジオ・バージョンよりも遙かにドライヴしてます。かっこいい!"ah ah Yes to Yes..." のところでは小合唱が起こっていました。また、この曲でも Touch System によるリアル・タイムに変化する映像が使われています。千手観音‥‥には足りないですが、六手観音(?)でしょうか。いや、曼陀羅系の何かという感じですが、常にシルエットになっている「それ」から、分子のつながりのような鎖のようなものが放出されている映像でした。
 
Vital Signs Backscreen
Vital Signs Backscreen
Vital Signs その他のイメージ
spacer
 そして続くのは 'Vital Signs'。個人的に MP で一番好きな曲(なんて切ない曲なんだろう!)なので、これが聴けるというのも楽しみにしていたことの一つです(全部楽しみにしていたんですが (^_^;)。イントロのギターのカッティングは、ディレイで鳴る裏拍の音量が表拍よりもだいぶ小さいために、アルバムとちょっと違った印象を受けますね。そして、なによりもヴォーカルの表現力の増加の効果が、この曲では最大限に発揮されているんじゃないでしょうか。"Everybody got, mixed feelings..." くー、泣ける。
 
第2部スタートの炎、前日よりも近いことからきっと凄い迫力だろうと思っていましたが、期待を上回る凄さ!多分、Montreal よりも炎は大きかったんじゃないでしょうか。熱い!!特に 'One Little Victory' エンディングの炎はものすごい勢いで、いったん炎が小さくなった後も断続的にボッ、ボッと火の手が上がり、強烈でした。
 
'Drum Solo' は、基本的には前日と同じなんですが、序盤の6分パターン上で自由に叩くパートが気持ち長かったでしょうか。いずれにしても、前日通り凄まじい演奏で、この日もものすごい歓声に沸きました。で、その後 Geddy と Alex が登場したのですが、その時もまだ Neil への歓声が鳴りやみません。そこで Alex が歩きながら演奏したのがなんと「葬送行進曲」!「ミーミーミミーソーファファーミミレミー」ってやつです(わかるでしょうか?)。嫉妬しちゃったんでしょうか、Alex! (笑)。
 
そして、演奏で一番大きな違いである、'La Villa' での Alex のおしゃべり(演奏か?)。まずは妙ちきりんなギター・ソロ。それから疲れた〜という感じでうめいてから、「今のは僕の頭の中に今ある音さ」。それから、多分ステージまで寝ぼけながらやってきたときの話をしていたんだと思うんですが、いまいち聴き取れず。ただ、眠りそうになると "Wake up, Alex. Wake up Alex" と聞こえてきたり、寝ぼけて歩いていると "Keep walking, Keep walking, don't fall down" という声が頭のなかでしたりする、みたいなことを言っていました(多分)。それから話題を変えて、バンド紹介。"Geddy, Neil, Neil, Geddy. Geddy, Alex, Alex, Neil. Alex, Geddy" と指さしながら、前日よりも多く連呼 (笑)。それから Neil に向かって "I dig(?) your crazy bits, and here some crazy bits" と言いいました。すると Neil はカウベルを混ぜた変なソロを演奏。それを Alex は "Crazy man !" (笑)。それから次は Geddy に向かって "Okay... the brilliants, of bass playing...ムニャムニャ" と言うと、Geddy もへんてこなウォーキング・ベースのようなフレーズを弾いて反応。それを Alex は一言 "Awesome !"。それから「こんな感じで僕の回りという回りはクレイジーなものでいっぱいなのさ〜〜」というようなことを言っていると、Neil のスネア・ロールが割り込み、強引に元の 'La Villa' に引き戻されました。わけわからなくておかしい! (笑)。
 
それからは大興奮のまま、Colisee Pepsi でのショウはエンディングを迎えました。前日の Montreal の観客もかなり熱狂的だったのですが、ここ Quebec City の客はその比ではありませんでした。Geddy や Alex が前に出てきてアクションを取れば、それに応えて会場中から歓声が上がりましたし、その歓声は時には RUSH の演奏をかき消すほどのものでした。それに、歌っているファンの多いこと!とにかく、熱狂度と会場の一体感は間違いなくハイ・レヴェルでした。ただ、音はかなり回っていて、ベースの音程はもちろん、時にギターの音程もよくわからなくなる位だったが残念でした。
 
spacer Night at Old Quebec City
Old Quebec City の夜
 ショウが終わっても興奮冷めやらぬ僕らだったのですが、ホテルのある Old Quebec City に戻る手段を見つけなければならなかったので、あわてて会場の外へ。そう、ローカル・バスはこの時間(11時過ぎ)にはとっくに終わってしまっているのです。ただ、ラッキーなことに臨時バスをすぐに見つけることが出来て、難なく Old Quebec Cityへと帰り着くことができました。この時間になると旧市街はネオン・ランプでオレンジ色に浮かび上がっていて、それはもう綺麗です。明日は(午前中だけだけど)観光するぞ〜!
 

Page 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12

logo middle

Home | BBS | What's New? | Links

 
Header