Header
. .
 

October 2002: RushLive Report

2002年10月 Rush 三昧の旅行記 Part 2

 
Part 1より続く
 
※このページで使用しているステージ画像は、9月23日 Los Angeles, CA 及び10月22日 Toronto, ON のオーディエンス・ショット・ヴィデオからキャプチャーしたものです
 
会場の Centre Bell は、カナダの大手ビール会社 Molson の名を冠した Molson Centre として1996年に作られた多目的アリーナ。現在はカナダの大手(?:というか、Bell 社の電話しか見なかった)電話会社 Bell の所有に変わっているようで、Centre Bell が正式名称になっていました。冬はホッケー・ジュニア・リーグの会場ともなっていますが、建設直後にも Rush はここでコンサートを行っています。会場のサイズはおそらく代々木アリーナと同じくらい。3階席まであって、サイトの情報によると、コンサート時のキャパは1万から1万4千とのこと。
 
spacer ticket for Montreal Centre Bell
Montreal チケット
 席は真ん中のブロックの29列目(チケット画像参照)。夢にまで見た Rush のステージが目の前にあり、感極まってしまいそうだったのですが、あわててX音の準備 (笑)。そうこうしているうちに暗転し、僕の最も好きなライヴ盤、A Show Of Hands で慣れ親しんだ 'Three Stooges Intro' が流れ始めた!一緒に行った彼女がここで何故か大笑いしていたのですが、実は僕はまだ録Xの準備に手間取っていてスクリーンは見ていませんでした。そして、手元とステージを交互に見ていると遂にメンバー登場!8〜9月にはからずも歌詞の深い理解を促された(苦笑)'Tom Sawyer' が大音量でスタート!うお〜!
 
Stage shot for Tom Sawyer
Tom Sawyer
spacer
 初めて見る Rush のステージは、とにかく照明機材が山ほど吊ってあって、ステージ上方が割とすかすかしているこれまで見てきた他のコンサートとは大違い。既に見ていた7月の Toronto のヴィデオでは、野外会場ということで 'Tom Sawyer' やその後しばらくの曲ではライティングは簡単なものでしたが、屋内会場なので初っ端から照明全開。美しい照明の中、生 Geddy, Alex, Neil が演奏している‥‥!胸がいっぱいで、最初のコーラス部で完全に泣いていました。
 
ところでこの曲、今回はアレンジが変えられています。特に特徴的なのが、"What you say about〜" のバックに流れる白玉ストリングスが削除されていること。これにより、よりパワフルな、ギター・ロック(わぉ、陳腐な表現)的音像になっていると思いますが、いかがでしょうか(T4E Tour でもなくなっていましたが)。それと、最後の最後、"〜Theeeeeeeee Day" と「ザ」の音を思いっきり延ばしているのも特徴的でかっこいいですね。
 
spacer Distant Early Warning First Back Screen
Distant Early Warning Screen1
DEW その他のイメージ
 2曲目の 'Distant Early Warning' は、歌詞研究本 Mystic Rhythms の抽象的(?)な説明を読み解いた、思い入れのある曲。ここで初めてバック・スクリーンが使用され、CG による抽象的なイメージ・ヴィデオが流されます。これは VT Tour で初めて使われたもの。演奏に関しては大体これまでのツアーと変わらないのですが、最後の「Absalom, Absalom」のフレーズをこのツアーでは「ア〜ブサロ〜〜〜〜〜〜〜ム!」と、一回を引き延ばして歌っているのがかっこいい!のですが、この日は「アブサロ〜ム、ア〜ブサロ〜〜ム!」と、2回に分けて歌っていました(ただ、僕が観た4回すべてで2回に分けて歌っていたので、9月くらいから変えたのだと思います)。
 
Stage shot for New World Man
New World Man
NWM その他のイメージ
spacer
 「Hello, Hello, Helloooo!」という最初の MC(?)と同時に始まった 'New World Man' は、本当に久しぶりにセットに復活した曲です (Signals Tour から PoW Tour でしか演奏されていません)。曲中でずっと流れているシンセの音が印象的ですが、アナログの暖かさを意識した、凄く太い音になっています。VT Tour では古い曲で使われるシンセの音がブラッシュ・アップされていると思いますがどうでしょう。で、この曲での Geddy, Alex はもうノリノリで、間奏部ではステージ上を駆け回っていました。また、この曲から Alex のコーラスが入ります。前ツアー以上に Alex のコーラスが強調されていますね。
 
spacer Roll the Bones Back Screen
Roll the Bones Back Screen
 続いて、いきなり90年代の 'Roll The Bones'。この曲は前の2曲よりも観客の反応が良い!あちこちで歌っている地元ファンがいました。ステージ上の Geddy, Alex はほとんど動けず。ラップ部分は、当然例のガイコツ君の映像。
 
そして、ケベコワ向けにフランス語の MC が入ったのですが、フランス語で言ったのは「どうもありがとう〜!Montreal !またここで演奏できて嬉しいよ」くらい。「大量の曲を演奏するよ〜」あたりからは英語に戻ってしまいました。英語とフランス語の2言語が公用語のカナダですが、Ontario 州出身の RUSH の面々(Alex だけ生まれは BC ですが)にとって、やはりフランス語は外国語なんですね。それから、「新作から」と続けて紹介したのが VT からの一発目 'Earthshine'。
 
Stage shot for Earthshine Chorus part
Earthshine コーラス(サビ)部
Earthshine その他のイメージ
spacer
 もー、この曲は VT のなかでも1,2を争う美しい曲ではないかと思いますが、ライヴでは美しさが倍増。特に3列になってステージ上方に吊ってあるライト(これ、全部バリライトで可動します:しかも後で使うレーザーや目つぶしライトなども仕込んである)による照明が素晴らしい。そして Geddy のフット・ペダル・ワークからロードされるコーラスが、会場一杯に満ちていました。その部分(画像も)での、わざとコマ落ちさせた映像がまた効果的。2曲目以降、多少落ち着いていた僕ですが、またしても胸がいっぱいになって涙が止まりませんでした。なお、この曲からバック・スクリーンで2つのメンバー映像を合成したものを映し始めました。これも今回のツアーで初の試みですが、凄くいいですね。
 
spacer Stage shot for YYZ
YYZ
 その感動も冷めやらぬまま突入するのが 'YYZ'。'Earthshine' も思った以上に受けていたのですが、さすがに観客の盛り上がりはその比ではありませんでした。しかも、ここ Montreal は夏に来ていないということもあり、観客の大半はセット・リストを知らないで観に来ているよう。そのためハイ・ハットのイントロで会場は大爆発!そこここにいるオールド・ファンらしき人たちもニンマリしていました (笑)。そーいえば、フロアへの階段を下りている時、前の兄ちゃん達が「YYZ やるかな〜。最後に YYZ 観たのはもう10年前だぜ」みたいなことを言っていた(つーことは T4E Tour は観ていないのね)し、やはり最も期待されている曲のひとつなんでしょう。この曲辺りからエア・ドラマー多数発生 (笑)。これは別に VT Tour に限ったことではありませんが、オリジナル・ヴァージョンよりもずっと流暢になった演奏は本当に凄い!Geddy, Alex はステージ上を走り回る!そして照明は白の多いナチュラルな感じで、演奏のテクニカルさを際立たせているように感じました。
 

Page 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12

logo middle

Home | BBS | What's New? | Links

 
Header