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October 2002: RushLive Report

2002年10月 Rush 三昧の旅行記 Part 5

 
Part 4より続く
 
※このページで使用しているステージ画像は、9月23日 Los Angeles, CA 及び10月22日 Toronto, ON のオーディエンス・ショット・ヴィデオからキャプチャーしたものです
 
spacer Leave That Thing Alone Backscreen
Leave That Thing Alone Backscreen
Leave That Thing Alone その他のイメージ
 前ツアーから 'Drum Solo' の枕詞となった 'Leave That Thing Alone' では3人(特に Geddy)がのびのびとプレイしているのが印象的。この曲の映像もよくわかりませんが‥‥ (^_^;)。だんだん子供が増えていく‥‥。「ほっとけよ」というのとなにか関係があるんでしょうか。でも、最後の最後には子供達が集まって「RUSH」の文字を作っていました。
 
Drum Solo
Drum Solo!!
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 そして、お待ちかねの 'Drum Solo'。これまでと打って変わってハードな導入部は、いやがおうにも会場を盛り上げます。もちろん、「待ってました!」とばかりに拳を振り上げるファン多数。今までとまったくことなるハードな印象の導入、そこから続くベードラとフット・ペダルでリモートされる鈴による6分演奏の上で自由奔放に叩くパターン(ここが特に毎日変わっていて、ツアー序盤と比べるとかなり長くなっていました)が終わると、スネア・ロールと double bass のコンビネーションが入り、また6拍子の上でのアブストラクトなパターンへ。そしてこれまでよりも少し長くなった 'Pieces of Eight' の演奏が入り、そこから雪崩のようなフィルへ。
spacer Drum Solo Backscreen - Buddy Rich
Drum Solo Backscreen - Buddy Rich
Drum Solo Backscreen - Big Band
Drum Solo Backscreen - Big Band
 カウベル・ソロが入る辺りから会場も大盛り上がり。そしてまたカウベル・ソロがあり、ディレイをかけたフロア・タムを打ち鳴らして銅鑼。ここでドラム・セットが回転し、エレドラ・キットへ移動。単純だけれどずっと16分で連打しているパターンに徐々に音を加えていく、パラディドルのお手本のようなパターンでは、エア・ドラマー達が見入っていました。そしてまたアコースティック・キットに戻ると、出ました、腕をクロスさせてのフル・パワー・フィル。ここでバック・スクリーンに上からの映像が映し出されると、またしても観客は大喜び。そして、以前よりずっと豪華になったビッグ・バンドのサンプルを入れながらジャズっぽいパターンを叩き、ひとしきりスネア・ロールが入ると、最後のビッグ・バンド・セクションへ。バックには師匠 Buddy Rich の40年代(?)の映像と、モノクロの Neil のリアル・タイムの映像が交互に現れ、さながら師弟のヴァーチャル競演。最後はお得意のロールで締め、スティックを高く投げて、大興奮の 'Drum Solo' は終わりました。
Drum Solo Backscreen - Neil on b/w
Drum Solo Backscreen - Neil on b/w
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この時の歓声は、多分ここまでで一番大きかったでしょう。それほど凄いソロでした。なお、ML 等で「ツアー当初と全然違う」という話があったりしますが、基本的な構成は同じです。ただ、それぞれのパートがより余裕を持って演奏されているように感じました。力一杯叩くところは力一杯、抜くところは抜くという、起伏がはっきりしたという感じでしょうか。時間的に少し長くなっているのは確かです。ちなみに、このソロの間、本当に Neil が帰ってきたことを実感して、またしても涙を流してしまいました。
 
spacer Stage photo for Resist
Resist
 大歓声が鳴りやまぬなか、アコギを抱えて Alex と Geddy の登場。カントリーっぽい演奏を少ししたあと、アコースティック・ヴァージョンの 'Resist' が始まりました。が、Alex!半音間違えて入ってるし (笑)。その微妙なずれと、会場の音の回りのせいで、この曲は終わるまでずっと2人のギターのチューニングが合っていないように聞こえていました。あとで録×を確認したら、ちゃんと合っていたんですが‥‥。あと、このしっとりとした演奏が終わって会場が余韻に浸っている中、Alex はギターを持ち上げて顔を半分隠し、その後ろで寄り目していました‥‥ (笑)。
 
Starman !
Starman!
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 Geddy が短く "Thank you" と言うと同時に会場は暗転、そしてスクリーンにはスターマンの映像が。'2112' にはまたオールド・ファンが狂喜乱舞。テープ(ないしシークエンサー)によるイントロの最中にメンバーが戻り、'Overture' 開始。ここの中盤ではもちろん "Hey !" の大合唱!‥‥ '89年に初めて ASOH の LD を友人のお兄さんに見せてもらった時以来、この "Hey !" の合唱に加わるのが夢でした。それから13年、遂に夢が叶いました。
 
spacer Ged in red light...
紅い照明で不気味に
照らし出される Geddy
そしてブレイクがあり、Alex のギターに乗って "And the meek shall inherit the earth..." と Geddy が歌うのですが、この時バック・スクリーンには真っ赤な照明に照らされた Geddy の顔が大写し。さながら GENESIS の 'Mama' のようなんですが(わからない?)、なんと Geddy の背後には白いクマちゃん人形!そう、3台あるドライヤーの一番左寄りのものには、白いクマちゃんのぬいぐるみが座っているのです。それが背後霊のようにスクリーンに大写しになっているのでした (笑)。多分、ミステリアスな演出のつもりで紅い照明と Geddy の大写しだったのだと思うのですが、なんか、違う方向になってました (笑)。
 
Stage photo for Limelight
Limelight
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 ハードな 'Temples of Syrinx' が終わり、ステージはまた暗転。その暗い中、ギターのリフに導かれて始まったのが 'Limelight'。この曲も当然、大人気ですね。中合唱が起こりました。ところで、あとでヴィデオで確認したら、この曲だけ天井からの模様のライトでステージ地面が照らされていたんですね(画像)。僕らが見たのは全てフロアからだったので、これには気づきませんでした。以前のツアーではよくこの手の照明を使っていましたが、今回はここだけ‥‥かな?
 
spacer La Villa Strangiato Guitar Solo
La Villa Strangiato ギター・ソロ!レーザー!
 大歓声の中、ハイ・ハットが刻まれて 'La Villa Strangiato' が始まりました。いや、本当は小さな音で Alex のアルペジオが始まっていたのですが、歓声が大きくてほとんど聴き取れませんでした。そして Geddy は本来シンセで弾くメロディをベースで弾き、参入。いや〜、この曲も意外でした。最後に完全演奏されたのは ESL tour ですから、約21年ぶりということになります。ただ、ギター・ソロの部分はずっと後までメドレーに組み込まれていました。それは、この部分が特に素晴らしいからなんだと思いますが、実際に観ると本当に素晴らしい!レーザー全開で手の届きそうな高さの天井が現れたかのようになるさまは、ASOH 等で観るのも綺麗なんですが、実際はもっとずっと美しいです。ちなみに、さわろうと手を伸ばしている客もちらほら。届かないって (笑)。ともかく、浮遊するようなギター・ソロと美しい照明、この素晴しさも是非とも実際に体験して欲しいです。ちなみに画像を見ると、レーザーの天井はフロアと二階席の間の高さにできていたようですね。
 
La Villa Strangiato Backscreen
La Villa Strangiato Backscreen
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 で、ソロのあとのハードな 'Monsters!' セクションが終わると、ジャジーにアレンジされた 'La Villa' のリフの上に Alex の滅茶苦茶なギター・ソロが乗る、変な世界に突入。お待ちかね、'Dream Section' の始まりです。まず、そのソロを Alex が "It's new song I'm working on. What do you think?" と紹介。なにが新曲だか (笑)。更に変なハミングを続け、今度は "That's not the song working on. ムニャムニャ(聴き取れませんでした)"。そして「バンド紹介するよ」と言って "Neil, Geddy, Geddy, Neil" と早口で紹介。会場は大笑い。それに、この時バック・スクリーンには Geddy と Neil が映っていて、彼らも笑っていました (今回のこのバック・スクリーンに2つ以上の映像を合成して映すやり方は本当に効果的)。そして Alex は "Okay, XX, please something wild and jazzy." と続け、バンドに演奏を促します。Neil と Geddy は2人で Jazz っぽい演奏を始めたのですが、Alex が "No, no, just you, just you" と言って Neil を指さす。そして Neil はスタンダード・ジャズのソロっぽい演奏を行い、それを Alex は "Oh, that's great. Great thing about Jazz.〜"。それから "Okay, XX baby, let's you play some bass notes." と言って Geddy に演奏させ、Geddy が弾いたのはロング・トーンをいくつか。Alex はそれを "Oh, thick !"。それから何事かしゃべった後、今度は "Jazz, for, you" と言ってソロを弾き始めました。Jazz!?なんて無茶苦茶な (笑)。そしてその無茶苦茶なソロを延々演奏、しまいには Geddy が歩み寄り「ちょっといつまで弾いてんの?」という感じで肩をトントン。ハッと我に返った Alex は「僕の頭の中にはまだ Thousands notes があるのに!」みたいなことを言っていたんですが、Neil がスネア・ロールを始め、通常の 'La Villa' に強引に戻されました。おかしい!こんなこと毎日やってるなんて、Alex ってばなんてお茶目なんでしょう (笑)。会場も大爆笑でした。
 
spacer Stage photo for The Spirit of Radio
The Spirit of Radio - 美しい!
 そして第2部のトリはお約束 'The Spirit of Radio'。もうこの曲に関してはなにも言うことはありません。会場は大合唱でしたし、照明は色とりどりで美しいし、バック・ライトに会場が照らし出される "Concert Hall !" の部分では全員が両手と歓声を上げていました。そして、第2部終了。"Merci Beacoup !" と挨拶して、メンバーはいったんステージから去ります。しかし、当然会場は暗転したまま。ファンはメンバーが戻ってくるまでの間、ずっと手拍子を叩いていました。
 

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