2002年10月17日から10月28日（日本時間）にかけて、カナダ３都市と NYC で Rush のコンサートを見てきました。そのレポートです。

10月17日（晴れ）

　午後、成田国際空港へ向かって車で出発。約１時間後、空港手前の駐車場に車を預け（ちなみに HIS で買ったチケットに同封されていたチラシ価格だと10日〜30日で 5,000円（空港送迎、１回の洗車料込み；税別）と思ったより安いです）、空港へ。現地で洗濯するので荷物はさほど多くないものの、結構重い。カウンターで航空券を受け取り、搭乗開始まで空港内で最後の買い忘れなどをチェック。海外修学旅行と思しき高校生軍団が大量にいてちょっとムカつく (笑；僕の時はお約束の大阪・京都・奈良だったのに)。

　午後５時半頃、出国ゲートを通ったのですが、すべて手荷物で持ち込もうとしたところ、ふでばこに入れていた普通のハサミが引っかかり、没収。今は Air Canada も相当キビシイとか。愛用のハサミだったのですが残念。午後６時半、搭乗。ground power が落ちたとかで離陸が少し遅れつつ、なんとか無事出発。窓側の３人がけの通路側２席で、窓側には１人旅らしき男性。途中出た機内食に付いていた一口分のソバが意味不明。約８時間半後、まだ17日の午前中の Vancouver に到着。僕は初の日付変更線通過で、なんだか不思議。でも、僕の Canada への第一歩！当然のことながら、空港には Air Canada 機が一杯 (笑)。これを見て、Canada に来たんだな〜という実感が沸いてきました。イミグレーションは簡単な手続きのみ。持ち込み物に関しても特にこれといった審査はありませんでした。

Vancouver 空港構内

　約２時間の待ち時間では特に大したことは出来なかったのですが、Canada 中どこにでもあるというドーナツ・チェーン店 Tim Horton's (有名なホッケー選手が始めた店だそう) で「Totally Cool, Totally Creamy!」という宣伝文句の Ice cappuccino 購入。激甘！その後、Montreal 行きの便に乗り換えるために搭乗手続き。ここでも手荷物検査は厳しく、刃渡りたったの２cm程度の糸切りばさみも没収。搭乗ゲート手前に喫煙所があって入ってみたのですが、中は煙で真っ白 (笑)。現地の人たちも「喫煙者にキビシイよな〜」などと愚痴をこぼしていました (笑)。

　しばらくして搭乗したのですが、シートに座って30分。動かない。今度の機体はエンジン・トラブル‥‥。一度は機長から「Bad news です。もしかしたらこの機は飛べないかもしれません‥‥」というアナウンスも流れたんですが、約１時間半押しでなんとか離陸。昼間ということで、眼下には雄大なカナダ西部の光景が広がっていました。東に行くにつれて日が暮れていき、おそらく五大湖の手前当たりでしょうか、完全に日没しました。時々、街や道路の明かりが見えるだけだったのですが、遂に大都会が見え始めました。Toronto や Otawa 辺りだったのではないでしょうか。非常に綺麗でした。そして Vancouver から約５時間、遂に Montreal のドルバル国際空港に到着！到着ゲートにあった CD の自販機には売れ線のものに混じってガブちゃん（"I was gay." ではなく、女ったらしのガブちゃん）の新作 "Up" が。しかしそんなことはどーでもよく、既に真夜中。バスあるだろーか‥‥。

　なんとかダウンタウン行きのバスに乗り、バス・ディーポ着。そこから歩いて１分の所にあるホテルにチェック・インし、本当の意味で長かった一日（40時間以上‥‥）が終わりました。ところで、道路から階段を上がった入り口があって、さらにその１階上の部屋なのに 1F room #5 とはこれいかに！？

10月18日（晴れ）

Mont Royal 公園展望台のケベック旗。いい天気！

　日本を発つ直前に Yahoo! の国際天気予報をチェックしたら、18日は雨もしくは雪ということだったので天気を心配していたのですが、それがうそのようないい天気。朝８時にカウンターの奥の事務室の更に奥にある簡易キッチンで温めてもらった巨大クロワッサン（長さ20cm位）とコーヒー、オレンジ・ジュースの朝食を取り、９時過ぎに歩いてダウンタウンへ向かいました。まずはレンタカーの手配をすべくトラベル・インフォへ。するとそこのお兄さん、「Old Quebec City は車停めるの大変だから、やめた方がいいよ」と仰る。本当は19日の Montreal→Quebec City の移動からレンタカーを使うつもりだったのですが、とりあえず最初はバスで移動することに変更（これが後々レンタカー使用に重大な影響を及ぼすことになるとは‥‥）。その後、昨日飛行機内で壊れていることが発覚したカメラの替わりを購入し、フード・コートで昼食。彼女が間違えて買わされてしまったミルクセーキ、前日の Ice cappuccino の数倍甘し。それから観光へ出発。

Mont Royal 公園展望台から眺めた Montreal 市街

　Montreal は St. Lawlence 河に浮かぶ島にある街で、フランス系移民が多数を占める Quebec 州の州都。真ん中に小高い丘（ここに訪れた最初の探検家が "Mont Royal !（なんと素晴らしい）" と言ったのが Montreal の地名の由来だとか）あり、そこが展望台のある Mont Royal 公園となっているので、まずはそこへ登って Montreal を一望。天気がいいのと紅葉が（運良く残っていて）とても綺麗なのが印象的でした。しばし散策した後、ダウンタウンと隣接した Old Montreal と呼ばれる、港周辺に教会などの歴史的建築物が多く残る地域へ歩き＆地下鉄で向かいました。

木製 Man of Stone

　その一角で、T4E のフロント・ジャケットに使われているイヌイットの石碑（？）「Man of Stone」の小さな木製像を購入（画像）。本当は石でできているものの方がより本物っぽかったんですが、値段と重さに負けて木製にしました (^_^;)。カナダだったらどこにでもイヌイット・アート・ショップがありますから、皆さんも是非カナダ土産に。それから夕食を買い、一度ホテルへ戻り、遂に、遂に僕にとって初めての Rush のコンサートへ！

　んが！なんと、乗る地下鉄のラインを間違えてしまったのです！Montreal のダウンタウン部は２本の地下鉄が並行して走っているのです。乗ったラインは方角は良かったのですが、目的の Molson Centre がある Bonaventure 駅は通らない方だった！これには焦りました。少し先の Lionel-Groulx 駅で乗り換え、何とか　Bonaventure 駅に着いたのが７時35分。大急ぎで Molson Centre へ向かったのですが、今度は Molson Centre に抜ける出口が閉鎖！仕方なくなるべく近そうな出口から出たのですが、ホテルの中に繋がる通路で、出たところもどこだかさっぱり。なんとかドアマンに Molson Centre の方角を訊くと「Molson Centre? Oh, just behind the building!」と隣のビルを指さして教えてくれました。それに従って歩き出すと、「Rush tickets... Rush tickets...」という、古今東西変わらないダフ屋の声が‥‥。これでやっと一安心。でも時間がない！やっとのことでゲートを抜け、フロア席への入り口を教えてもらってアリーナ内へ。Pantera の曲がかかっているのを聴きながらフロア席への階段を下り、なんとか着席できたのが７時50分過ぎ。ぎりぎり間に合った〜！