輝国山人の韓国映画
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1960年代初めの貧しい農村,ムジュ(茂朱)クチョン(九千)洞を舞台に,豊かな村を作るために荒れた地を開き,水路をひく農民の姿を生き生きと映像化するなど,朝鮮動乱後の復興する農村の様子を力強く描いた作品

傷痍軍人であるチャ・ヨン(シン・ヨンギュン)は,父が危篤という消息を聞いて,ムジュ(茂朱)クチョン(九千)洞の山の谷間にある故郷へ戻る。

ヨンの故郷は,大部分が干からびた荒れ地で,米を作るのが難しく,村の人々は貧困で苦労している。

父が亡くなった後,ヨンは,貧困から抜け出すべきだとの信念を持って,岩山にトンネルを通して荒れ地に水を引く計画をたてる。

継母(ハン・ウンジン)の全面的な支援と,村の友だちコンベ(ホ・ジャンガン),カプトゥク(キム・ヒガプ)の助けをもらって村の人々を集めたヨンは,地方官庁を訪ねて補助金を要請するが,公務員たちは,選挙を言い訳にして支援を先送りする。

トンネルを掘ることに同調した村の人々は,栄養失調とつらい労働で一人二人と倒れると,ヨンを不信に思い始める。その上,村の金持ちであるソン議員(チェ・サム)は,ヨンを不満に思い,彼の事業を妨害し始める。

村の巫女カプスンの母(チョン・オク)は,ソン議員に買収され,ヨンの事業が,山の神を怒らせて人々が倒れたという噂をたてる。

一方,ソン議員の娘チョンヒ(チェ・ウニ)は,ヨンと結婚を約束した間柄だが,ヨンは,足を怪我した後,チョンヒと会うことを拒否する。チョンヒは,ソン議員が政略結婚をさせてしまおうとすると,ソウルに逃げる。

友人たちも,補助金が出てこないので背を向けて,ヨンの妹ヨンナン(チェ・ナンギョン)は,兄を助けようと酒場に行く。4・19が起きて新政府が樹立した後にも,各部署は,他の部署へ仕事を先送りすることにだけ忙しい。チョンヒは,故郷に戻って,積極的にヨンを助ける。

パク・チョンヒ(朴正煕)政府ができ,政府がヨンの事業を全面的に支援すると,ソン議員をはじめとする村人は,みんな力を集め始める。そして,ついにトンネルが完成し,荒れ地に水の流れがあふれる。

[制 作 年] 1963年 [韓国封切] 1963年 [観覧人員] 50,000人 [原 題] 米 쌀 [英 語 題] Rice [原 作]  [脚 本] キム・ガンユン(金剛潤) [監 督] シン・サンオク [第 作] [助 監 督] イム・ウォンシク [撮 影] キム・ヨンイン [照  明] イ・ゲチャン [音 楽] チョン・ユンジュ [美 術] ソン・ベッキュ [出 演] シン・ヨンギュン → チャ・ヨン    チェ・ウニ    → ソン・チョンヒ ソン議員の娘       ナムグン・ウォン → サンチョル       チェ・ゴル    →        イ・ギホン    →        ソン・イルグン  → チルボク老人       イム・ドンフン  →        パク・サンジュン → 新聞記者       ハン・ウンジン  → 継母       コ・ソネ     → カン氏       ハン・ミナ    → ポッキ    チェ・ナンギョン → チャ・ヨンナン ヨンの妹       ハン・ミジャ   → カプスン       キム・ミョンヒ  → ムンジャ       パン・マニ    →        オ・ギョンジュ  →        キム・ヒジュン  →        ユ・ヨンスク   →        キム・ヨンスン  →        イ・ミョンウン  →        チェ・ソジャ   →        キム・ヨナ    →        キム・ヘリョン  →        チョン・ドンイル →        キム・ハンソプ  →        チョン・ウンガン →        キム・メンファン →     ファン・ゴン   →     シン・チャニル  →        ナ・ジョンテク  →        パク・ピョンギ  → 議員       ホ・ジャンガン  → コンベ ヨンの友だち    キム・ヒガプ   → カプトゥク ヨンの友だち       カク・キュソク  →        チェ・サム    → ソン議員       ピョン・ギジョン → 父       ユン・ワングク  →        チャン・フン   → パン老人       チュ・ズンニョ  → コンベの妻    ユン・インジャ  → マダム       ナ・エシム    → ウンスン       チョン・オク   → ソク氏       ソク・クムソン  → コンベの母    チ・ゲスン    →       チェ・ソンギュ  → 同僚 [受 賞] 1964 第3回 大鐘賞映画祭 助演男優賞(キム・ヒガプ)                    特別奨励賞(シン(申)フィルム)       1964 第7回 釜日映画賞 脚本賞(キム・ガンユン)                   男優助演賞(キム・ヒガプ)                   新人賞(チェ・ナンギョン)       第12回 アジア映画祭 監督賞        [時 間] 125分 モノクロ [観覧基準] 歳未満 観覧不可   [制 作 者] シン・サンオク [制作会社] 申(シン)フィルム [ビ デ オ] 日本発売なし [レンタル] なし [H P]  [撮影場所] ムジュ(茂朱) [You Tube] https://www.youtube.com/watch?v=Mhno3XhD7gQ [Private ] なし [お ま け] ・福岡市総合図書館 所蔵作品       ・60年代韓国映画の代表監督        申相玉(シン・サンオク)韓国と60年代韓国映画 上演作品        (福岡市綜合図書館 映像ホール シネラ 1998年11月)


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