輝国山人の韓国映画
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世界が注目する韓国の巨匠イム・グォンテクの100本目の作品で,当時の韓国映画観客動員数の記録を塗り替えた<風の丘を越えて ソピョンジェ (西便制)>の主人公トンホとソンファの愛とパンソリを描いた物語。
▼他人同士だが,パンソリの歌い手ユボンの養父に預けられて兄妹になったトンホとソンファ。互いの声と太鼓の調子を合わせながら育った二人は,いつのまにか互いに切ない心を持つようになる。だが,トンホは,心の中の恋人を姉と呼ばなければならない苦しさに耐えられず,家を出てしまう。
▼そして何年か後,継父ユボンが死んで,ソンファは,目が見えなくなったまま,どこかに消えたという消息が聞こえる。ソンファを姉でない女性として愛せるかも知れないと考えたトンホは,ソンファを探して,もう一度彼女の歌声に太鼓の調子を合わせながら,目になってあげたいトンホは,恋人の痕跡を探して旅に出る。
▼しかし,交錯した運命でからまった二人は,胸が痛む少しの間の出逢いと長い離別を繰り返すばかりだ。そうしている間,トンホは,流浪劇団の女優タンシムの誘惑に揺れてしまう。
▼トンホの前で愛を表わせず,ソナク(仙鶴)洞の飲み屋主人ヨンテクの一途の片想いの愛を拒みながら,パンソリがトンホであるかのように歌にだけ熱中してきたソンファは,この便りに衝撃を受けて姿を隠してしまう。そして,ついにヨンテクの飲み屋を訪ねてきたトンホは,自分が知らなかったソンファの話を聞くようになる。
[制 作 年] 2007年 [韓国封切] 2007年4月12日 [観覧人員] [原 題] 千年鶴 천년학 [英 語 題] Beyond the years [ジャンル] ドラマ [P D] イ・ヒウォン [原 作] イ・チョンジュン(李清俊)の小説 南道の人「ソナク(仙鶴)洞の旅人」 [脚 本] イ・チョンジュン(李清俊),キム・ミヨン [監 督] イム・グォンテク [第100作] [助 監 督] ナム・ジヨン [撮 影] チョン・イルソン (KSC) [照 明] キム・ドンホ [編 集] パク・スンドク [音 楽] 梁邦彦 [美 術] チュ・ビョンド [武 術] [出 演] チョ・ジェヒョン → トンホ オ・ジョンヘ → ソンファ イム・ジンテク → ユボン チャン・ミノ → ペクサ リュ・スンニョン → ヨンテク オ・スンウン → タンシム 劇団歌手 トンホの妻 クォン・テウォン → 団長 太平洋劇団 パン・ウンミ → ヨンテクの母 イ・ギュホ → イ高手 パク・クニョン → チョン高手 コ・スヒ → ヨンテクの妻 ファン・チュナ → マングァン キム・ギチョン → 旅館主人 ソウル旅館 キム・ジョンチル → ヨンテクの父 リュ・テホ → 観梅島酒場主人 イ・ムンス → 面長 チェ・デウン → ペクサの友人1 キム・スウン → ペクサの友人2 キム・スボ → 唱劇団 キム・シンヨン → 唱劇団 チョン・ジョンボク → 唱劇団 ハン・ドンギュ → 唱劇団 クォン・テジン → 唱劇団 イ・ヨンジュ → 唱劇団 ユ・リヤ → 唱劇団 イ・ジュウォン → 隣家の女 イ・ヨンミ → 店の主人 ユ・ミョンスン → 屋台主人 チェ・ヒャンジュ → 引退した女流名唱 パク・ミニ → 済州道酒飲み パク・チャンシク → 劇場ボディーガード ク・ジャヨン → 盲学校先生 チョン・ナムチョル → 町内の人々 チェ・ヨンヒョン → 町内の人々 キム・ドギュン → 町内の人々 キム・ヒジャ → 町内の人々 イ・ミョンヒ → 町内の人々 イ・ジウ → 町内の人々 キム・ドンホ → 家の跡地老人 ウ・ヨンジェ → 乞食 [扮装−ヘアー] チョ・ドンワン → 海兵隊後輩 キム・ミヨン → おばさん キム・ヤンフィ → 宝石商職員 オン・ジョンジュン → 劇団俳優 ソ・ミョンヒ → 勧酒歌名唱 カン・ミンジ → 歌い手1 チョン・ジヘ → 歌い手2 ムニョン → 時調唱楽士 ノブンネ → 時調唱楽士 チュ・チャンジュン → 倉庫劇場楽士たち キム・ヒョシン → 倉庫劇場楽士たち パク・キジン → 倉庫劇場楽士たち チョン・ヒョンジュン → 倉庫劇場楽士たち チョ・ギョンファ → 倉庫劇場楽士たち チョ・ヨンジェ → 地方都市劇場高手 チュ・ヒソプ → 地方都市劇場楽士たち イ・チャンモ → 地方都市劇場楽士たち カン・テギョン → 地方都市劇場楽士たち シン・ギョンホ → 地方都市劇場楽士たち ソ・クンジォン → 地方都市劇場楽士たち チョン・ヒナ → エングム ファン・シオン → 幼いソンファ ユン・チェウォン → 幼いトンホ キム・ジュノ → 幼いヨンテク パク・チョンミン → チュイムセ キム・ソンギョン → チュイムセ チョン・ジョンゴン → チュイムセ 特別出演 ソン・スンソプ → 名娼チョ・ピョンセ(趙平世) アン・ビョンギョン → ナクサン居士 [受 賞] 2007 第27回 韓国映画評論家協会賞/音楽賞(梁邦彦) [映 画 祭] 2007 第64回 ベニス国際映画祭 非競争部門上映作 公式招請 2008 日韓次世代交流映画祭(大分市,別府市) 上映 [時 間] 106分 [観覧基準] 12歳以上 観覧可 [制 作 者] キム・ジョンウォン [制作会社] KINO2(株) [制 作 費] [D V D] 日本発売なし [レンタル] なし [H P] http://www.beyondtheyears.com/(韓国) [撮影場所] 全羅南道 チャンフン(長興)のオープンセット ほか [Private ] K-DVD【21】 [お ま け] ・当初,ロッテエンターテインメントが全額投資を宣言していたが,スター級俳優の キャスティングに失敗して部分投資に変更し,その穴を埋めるメインスポンサーが 現れなかったため,これまでイム・グォンテク監督の多くの作品を制作し,今回も 制作を担当する予定だったテフン(泰興)映画(株)は,制作放棄を宣言した。 ・<風の丘を越えて ソピョンジェ (西便制)>の続編と思われがちだが,イム・ グォンテク監督は,まったく別の作品として見てほしいと話しているそうだ。 ・トンホ役は,当初,キム・ヨンミンがキャスティングされたが,諸般の事情で出演 を取りやめたそうだ。