輝国山人の韓国映画
<Home>へ
▼志願兵として北支に出て行った兄が戦死し,成基(せいき:ナム・スンミン)は,家に戻って兄の影幀に向き合う。
▼両親が許諾しない女性問題で家を出て行った後,戻ってきた成基のために,父は,母に怒り,妹きよこ(キム・シンジェ)は,もどかしい。
▼錦淑(きんしゅく:ムン・イェボン)と一緒に暮らしていた成基は,兄の戦死の消息を聞き,子供ができたという話を聞けないまま,錦淑の元を離れたのだ。
▼成基は,兄の後に続いて志願兵になることを決心し,一人残った錦淑は,子供を産み,被服工場で働きながら子供を育てている間に,貧困と過労のため病に倒れる。
▼戦地で負傷し,日本に後送された成基は,入院している錦淑にはじめて電話をかけ,闘病中の錦淑を訪ねてきた成基の両親は,子供と錦淑の存在を認める。
[制 作 年] 1943年 [韓国封切] 1943年6月16日 [観覧人員] [原 題] 朝鮮海峡 조선해협 [英 語 題] Straits of Joseon [ジャンル] ドラマ,啓蒙 [原 作] [Producer] [脚 本] 佃順(つくだ じゅん) [脚 色] 日本 [監 督] パク・キチェ(朴基采) [助 監 督] ミン・ジョンシク(閔政植) [撮 影] イ・ミョンウ(李明雨) <日本名:瀬戸明> [照 明] キム・ソンチュン(金聖春) 村上健(むらかみ たけし) <日本> [編 集] イ・ミョンウ(李明雨)、ヤン・ジュナム(梁柱南) [音 楽] ユン・サンリョル(尹相烈) オーケー(OK)レコード [主 題 歌] ペク・ニョンソル <朝鮮海峡> パク・ヒャンリム <美しき花園> [作 詞] チョ・ミョンアム,チャク・ピョンゴク,パク・シチュン [伴 奏] オーケー(OK)管弦楽団 [美 術] ユン・サンリョル(尹相烈) [武 術] [出 演] キム・イルヘ → 李家成基(りのいえ せいき)の父 ナム・スンミン → 李家成基(りのいえ せいき) トク・ウンギ → 李家成基(りのいえ せいき)の叔父 キム・ハン → 金川正民(かながわ せいみん) ソ・ウォリョン → 村山(むらやま)大佐 チェ・ウンボン → 安田景明(やすだ けいめい) 天皇陛下万歳を叫ぶ兵士 ナム・ホンイル → 吉田(よしだ)中尉 (南弘一) ムン・イェボン → 三原錦淑(みはら きんしゅく) 成基の妻 キム・シンジェ → 清子(きよこ) 李家成基(りのいえ せいき)の妹 キム・ソヨン → 戸部(とべ)看護師 キム・リョン → 友子(ともこ) ホン・チョンジャ → 新井(あらい)看護師 ポク・ヘスク → ポッキ 金川正民(かながわ せいみん)の妻 カン・ジョンエ → 産婆 (姜貞愛) 椿澄枝 → 井上英子(いのうえ えいこ) 三原錦淑(みはら きんしゅく)の友だち キム・ソンチョ → 李家成基(りのいえ せいき)の母 (青春座)(金仙草) パク・ヨンシン → 家政婦 (アラン) (朴永信) イ・グムニョン → 金田(かねだ)老人 カン・ジョンエ → 産婆 ソン・イルポ → 古物商 イ・ウォニョン → 病院長 イ・ヒョ → 大家 木下惠 → たまこ 金本元培 → お使い少年 高田稔 → 原節子 → キム・ヒョン → (金賢) 木下陽 → 三哭幸子 → [受 賞] [映 画 祭] [時 間] 75分 [言 語] 日本語 [観覧基準] [制 作 者] 田中三郎(たなか さぶろう) [制作会社] 朝鮮映画制作株式会社 朝鮮軍報道部後援 [制 作 費] [D V D] 日本発売なし [レンタル] [You Tube] https://www.youtube.com/watch?v=AUpjdKewe9E(音声:日本語) [H P] [撮影場所] 景福宮 [M-Video] [Private ] なし [お ま け] ・徴兵制実施を記念してつくられたこの映画は,封切り当時,京城,平壌,釜山の三大都市で 13万8750人という「半島映画に前例のない興行成績」を記録したそうだ。 (帝国日本の朝鮮映画 〜植民地メランコリアと協力 李英載[著] 三元社 2013年) ◎ この映画<朝鮮海峡>については、次の書籍に詳細に解説されている。 植民地朝鮮の映画界と日本人 田中則広[著] 新幹社 3,500円+税 2023年