▼朝鮮戦争中の1952年11月末，北朝鮮軍の少佐チャン・イルグ（シン・ヨンギュン）が戦線を越えて投降してくる。彼は，国軍の中隊長イ・ヘロ大尉（チェ・ムリョン）に，平安北道のヨンビョン（寧辺）で別れた妻コ・ウナ（オム・エンナン）を尋ねてきたと言って，写真を差し出す。イ大尉は，彼が探しにきた女性が自分の夫人であることを知って衝撃を受ける。
▼この事実を伝え聞いた情報参謀クォン中佐（ナムグン・ウォン）は，イ大尉を休ませて，チャン・イルグに会って４８時間以内に彼女を連れてくると言って師団へ護送する。一方，クォン中佐は，ユ中尉をチョンジュ（清州）に送って夫人を連れてこいと言う。
▼師団長以下の参謀長たちは，チャン・イルグを呼んでメッセージを聞く。チャン・イルグは，コ・ウナと自分が，主人の娘と下人の息子という身分の障壁があったが，互いに愛し合っていたこと，日帝時代に徴兵を逃れて穴蔵に隠れていたある日の夜，子供を持つことになったことを話す。また，チャン・イルグは，コ・ウナに会わせてくれれば，すべての情報を打ち明けると話す。
▼情報参謀は，参謀長会議で，戦線が小康状態に陥っているので，イ大尉の夫人を連れてきて，チャン・イルグと会わせようと提案する。反対した参謀長は，砲声が鳴り始めるや，輸送機を飛ばしてコ・ウナを連れてくる冒険を決心する。情報参謀は，チャン・イルグに情報を求めて懐柔するが，彼は，コ・ウナが到着すれば話すと言って口を閉じる。
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