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チルスとマンス

高層建物に広告絵を描く中年男と若者の友情を小気味よいテンポで社会批判を織りまぜて描く,コリアン・ニューウェイブの先頭走者,90年代注目の若手監督パク・クァンスのデビュー作

絵の素質があるトンドゥチョン(東豆川)出身のチャン・チルスは,アメリカ在住の姉の招請状を待っていたが,生計手段だった映画館美術部の仕事を上司との喧嘩でやめ,左翼活動家として長期服役中である父の暗い影に苦しんでいるパク・マンスの助手として仕事をしている。

身分を偽って恋愛していた女子大生ハン・ジナから振られ,姉からの連絡まで途絶してしまったチルスと,父のことで心の安定を探せないマンス。二人は,屋上の広告塔で巨大な看板作業を終えたある日の夕方,屋上で酒を飲んで広告塔に登り,世の中に向かって日頃の不満や鬱憤を大声で叫ぶ。

しかし,広告塔の上で自由を満喫して歌を歌って踊る姿を見た市民と警察は,時局問題で抗議をするデモ参加者と誤認し,警察と記者が到着して事態は深刻な局面に駆け上がる。

二人は,降りるに降りられなくなり,マンスは,結局,飛び降り自殺をしてしまい,チルスは,警察に引きずられて行く。

[制 作 年]  1988年
[韓国封切] 1988年11月16日
[観覧人員] 73,751人 1988年 第10位
      (韓国映画データベース 年度別ボックスオフィス)
[原    題]  チルスとマンス 칠수와 만수 
[英 語 題] Chil-Su and Man-Su
[ジャンル] ドラマ,社会物
[原    作] オ・ジョンウ
[脚    本] チェ・インソク
[脚    色] チ・サンハク,イ・サンウ
[監    督] パク・クァンス[第1作]
[助 監 督] ファン・ギュドク
[撮    影] ユ・ヨンギル
[照  明] キム・ドンホ
[音    楽] キム・スチョル
[美    術] イ・ミョンス
    
[出    演] アン・ソンギ      → パク・マンス
         パク・チュンフン    → チャン・チルス
         ペ・ジョンオク     → ハン・ジナ
         チャン・ヒョク     → チルスの父
         ナ・ハニル       → 
         チュ・ホソン      → キム部長 看板会社
         キム・ハリム      → 
         キム・ギジュ      → 
         イ・ドリョン      → 
         キム・イル       → 
         キル・ダロ       → 
         パク・ヨンパル     → 
         ナ・ガプソン      → 
         イ・ソック       → イ所長
         シン・ドンウク     → 
         パク・スンホ      → 
         クォン・ジェヒ     → 
         キム・エラ       → マンスの母
         ユ・ミョンスン     → 飲屋の女主人
         ユ・ギョンエ      → 
         ホン・ソンミン     → 
         チョ・ジュミ      → マンスの妹
         ノ・ギョンテ      → 
         パク・プヤン      → 
         キム・ギボム      → 
         シン・チャニル     → 
         キム・ジンファ     → 
         チャン・チョル     → 
         ムン・ミョングォン   → 
         ユン・イルジュ     → 
         ヤン・イルミン     → 
         イ・スンホ       → 
         ウォン・ジョンヒョン  → 
         チョ・ジェスク     → 
         キム・ヒドン      →
         イム・ヒス       →
         キム・ジヨン      → 
         イ・スンヒ       → 
      キム・ミョングク    → 百貨店 支配人

         字幕外
         カン・シニル      → 


[受    賞] 1989 第27回 大鐘賞映画祭/新人監督賞
                    録音賞(イ・ヨンギル)
                    脚色賞
         1989 第25回 百想芸術大賞/新人監督賞
       1989 第9回 韓国映画評論家協会賞/男子演技賞(パク・チュンフン)),新人賞(パク・クァンス)
         1989 第42回 スイス ロカルノ国際映画祭/青年批評家賞 3位
         1988 韓国映画振興公社 良い映画

[映 画 祭] 1989 第39回 ベルリン国際映画祭/ヤングフォーラム部門 招請 
         1990 第3回 シンガポール映画祭/出品

[時    間] 108分
[等    級] 15歳以上 観覧可
[制 作 者] イ・ウソク
[制作会社] (株)トンア(東亜)輸出公司
[ビ デ オ] なし
[レンタル] なし
[You Tube] https://www.youtube.com/watch?v=6cmtZ4XYz7E
[Private ] Jd-8Video

[お ま け] ・1970年代のパク・チョンヒ(朴正煕)大統領の暗黒期が終わり,1980年代の後半の早い
       時期に登場した一連の監督たちは,<コリアン ニューウェーブ>と呼ばれている。

      ・パク・クァンス監督は,1988年に<成功時代>でデビューしたチャン・ソヌ監督ととも
       に<コリアン ニューウェーブ>の先頭走者となった。

      ・<ニューウェーブ>は,以前の時代の監督らと違って,デビュー作から韓国現代史と権
       威主義政権時代の問題を主要素材として扱った。

      ・この映画には,現在に至るまで韓国社会全般に暗い暗い影を落としている南北の<分断
       問題>が根元にある。


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