輝国山人の韓国映画
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映画に失敗して,莫大な借金を抱えた映画監督が,借金減少を条件に,痴呆にかかった私債(闇金)業者の父の願いを聞いてあげながら繰り広げるロードムービー形式のコミックドラマ
▼自分が監督した映画が興行に惨敗した後,意気消沈していたマンスに,ある日,電話がかかってくる。制作者が借金に耐えられず,どこかに消えてしまい,その借金は,そっくりマンスにふりかかってきたのだ。電話をしてきた私債(闇金)業者は,借金を減らす代わりに,痴呆にかかった自分の父ペ爺さんの願いを聞いてくれという脅迫に近い要請をする。嘘でいいから,父の故郷のケマ(蓋馬)高原に父を案内する旅行に行ってくれと言う。
▼抵抗するマンスに対し,私債(闇金)業者は,映画を作る人ならば何でも可能でないかと言って,お金をピンはねして逃げた人の惨めな末路を見せる。マンスは,やむを得ず,この脅迫的な提案に承諾し,孝行心で充満した私債(闇金)業者は,自分の右腕のソンチョルをこの奇想天外なプロジェクトに合流させる。ソンチョルは,監視兼北朝鮮側運転手役を受け持って,ペ爺さんのための北朝鮮旅行に合流する。
▼過去に映画制作に動員した補助出演陣たちを北朝鮮住民に扮装させてヤンスリ(両水里),パンムンジョム(板門店)セット場を始め,江原道のある山奥をケマ(蓋馬)高原に設定して,いよいよペ爺さんのための北朝鮮訪問プロジェクトが始まる。しかし,すべてのことが順調に進行しようとしていた矢先に,予期しない事件が立て続いて起こり,予想もできない人々の登場で北朝鮮訪問プロジェクトは,ますます絡まっていく。
[制 作 年] 2005年 [韓国封切] 2006年6月22日 [観覧人員] 702人(ソウル封切館基準) [原 題] 絹の靴 비단구두 [英 語 題] Silk Shoes [ジャンル] コメディー,ドラマ [原 作] [脚 本] シム・サン,ヨ・ギュドン [監 督] ヨ・ギュドン [第5作] [撮 影] チェ・チャンギュ [照 明] ペ・ヒョンジョン [音 楽] キム・ジェヨン,パク・サンウォン,イム・グク [出 演] ミン・ジョンギ → ペ(梨)爺さん パク・スドン [美術家] チェ・ドンムン → パク・マンス イ・ソンミン → ソンチョル キム・ダヘ → ホンメ ミン・ソンウク → 助監督 チョン・ギグァン → 贋物会長 パク・ノシク → バイク警察官 ナム・ヒョンジュ → 女性アナウンサー イム・ジンテク → 北朝鮮兵士 イ・ギョンス → 小物マン チョン・ジョンウ → 花洞1 キム・ジナ → 花洞2 リュ・ドンギョン → 花洞3 キム・ドゥヨン → 村青年1 イ・グァンヒ → 村青年2 イン・ウォヌ → 村青年3 パク・チョンシク → ソンチョル一行1 キム・ヒソン → ソンチョル一行2 チョ・ソングォン → 青年のペ(梨)爺さん [撮影部] キム・ヨンジュン → シンゴルおばあさん キム・ブヨン → ペ(梨)爺さんの母 ホ・ヨンエ → カプブニ キム・ダルス → アパート警備 パク・チャンギル → パルタリ警察 ハン・グァンヨン → 町内カメラマン チョン・ピョ → 観光引率者 ペ・ヨンファン → ナイトクラブ社長 チャン・ウヨン → その部下1 イ・ドゥソン → その部下2 イ・ギウ → 耕うん機おじさん チョ・ヨンジュン → サバイバル1 バン・チャンジュン → サバイバル2 ソ・ドンジン → サバイバル3 ソン・イェギョン → 映画会社演出部1 チャン・ヒョンジュン → 映画会社演出部2 ヒョン・ジョンエ → ハムフン(咸興)宅 特別出演 キム・ヨンス → こぶ爺さん [受 賞] [映 画 祭] [時 間] 104分 [観覧基準] 12歳以上 観覧可 [制 作 者] [制作会社] 映画社オリ [制 作 費] [D V D] 日本発売なし [レンタル] なし [H P] http://blog.naver.com/silkshoes06(韓国) [撮影場所] [Private ] K-DVD【11】 ★☆☆☆☆☆ [お ま け] ・ペ(梨)爺さん役のミン・ジョンギは,ソウル大学校美術大学西洋画科を卒業し, 1980年代に民衆美術運動を主導した有名な美術家 ・映画の世界でも,<残念な都市>(2008年),<用意周到 ミス・シン>(2007年) <商師父一体 頭師父一体3>(2007年),<ウォンタクの天使>(2006年) <マイ・ボス マイ・ヒーロー2 リターンズ>(2005年)などの美術を担当して いる。 ・大学時代に演劇部に所属し,1968年から1971年までの4年間,大学舞台に立った 経験があるそうだ。 ・また,中学校の美術教師に在職中の1980年,劇団演友舞台の演劇<王子>に主人 公王子役で出演したり,1996年ソウル大学校開校50周年記念演劇の<小人が打ち 上げた小さい球>では,いざりの役割を受け持ったそうだ。 ・助監督役のミン・ソンウクは,実の息子だそうだ。