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愛してる,マルスンさん    DVD発売

1970年代末の激動期を背景に,「幸運の手紙」のために周囲の大切な人々を失ったと信じる中学校1年生の悲しいけれど暖かいユーモアがある物語

僕の母さんは,化粧品訪問販売員だ。毎日ネズミを捉えて食ったように化粧して,とうとう眉毛も書いて怪物のようだ。母さんは,新聞に「朴正煕大統領 有故(ユゴ)」(パク・チョンヒ大統領が暗殺されたときの新聞の見出し)と出ている「有故」が何の意味なのかもわからない。無知だ。コーヒーを飲む時もずるずるくちゃくちゃ音をたてる。他の子供たちの母親は,優雅なのに。母さんが大きい声で私を呼ぶ。私は言う。「知らない人です。」

顔を洗う隣のウンスク姉さんの身体から光があふれる。Tシャツの間から見える白い襟首。僕の息遣いが荒くなる。姉さんと一緒に漫画本を見ていて腕が触れた。柔らかい肌との接触。姉さんのためになら,何でもすることができる。それで今日は,姉さんの看護学院ポスターのために注射を十発も打った。

ある日,一通の手紙が届いた。「第125号 幸運の手紙の主人公になられたことをお祝い申し上げます。この手紙は,4日以内にあなたのそばを離れなければなりません。返事を書かなければ,不幸になります。」周辺の人々の名前を書いてみる。ところで私の126号の手紙の主人公たちは,返事を書かないようだ。返事を書かなければ,本当にどうなるだろうか。

[制 作 年] 2005年
[韓国封切] 2005年11月3日
[観覧人員] 112,939人(ソウル封切館基準)
[原    題] 愛してる,マルスンさん 사랑해 말순씨
[英 語 題] 
[ジャンル] ドラマ,コメディー
[原    作] 
[脚    本] パク・フンシク,カン・ビョンファ,チャン・ハッキョ
[監    督] パク・フンシク [第3作]
[助 監 督] イム・チャニク
[撮    影] チェ・ヨンテク
[照  明] キム・ヒョンチョル
[音    楽] チョ・ソンウ
[出    演] ムン・ソリ     → キム・マルスン 母さん
         イ・ジェウン    → パク・クァンホ ソンナム(城南)中学校1年生
         ユン・ジンソ    → ウンスク姉さん 看護婦補助
         キム・ドンヨン   → ハン・チョロ 同級生
         カン・ミンフィ   → チェミョン 自閉症の子
         パク・ユソン    → ヘスク 妹
       キム・ボングン   → 教頭先生
         イ・ハヌィ     → 体育先生
       パク・ミョンシン  → チェミョンの母
         イ・カニ      → サンスの母
       ソン・ポンギ    → ジョンフン 同級生
       イム・ヒョンギュン → サンス 同級生
       トゥ・ワンソプ   → 子供1
       カン・ドンミン   → 子供2
       イ・サンヒョプ   → 子供3
       チャン・インボム  → 子供4
       ミン・ボッキ    → 担任先生
       チャン・ジェヨン  → 指導部先生
       シン・サムボン   → ヨンドンポ(永登浦)看護学院院長
       ソン・ヨンスン   → 祖母
       シン・ドンファン  → ターミナル職員
       ソン・ヨルソク   → 酒をもらう軍人 [編集でCut]
       チャン・ヘスク   → 契員(契の構成員)おばさん1
       キム・ウニョン   → 契員(契の構成員)おばさん2
       チョン・スジ    → 銀行女性職員 ミス・チェ
       イ・ジンソン    → バスの中の女子高生
       キム・ミンスン   → 美容補助師
       チェ・ヒョジュン  → ウンスクのボーイフレンド [制作部]
       チン・ヒョンウ   → 数学先生 [照明部]
       ムン・ソンヘ    → 音楽先生 [小品チーム]
       キム・デホン    → カメラマン
       チェ・ジェホ    → 救急車職員1
       チェ・ギュヨン   → 救急車職員2
       ホ・ミョンヘン   → 暴漢1
       チ・ジュンヒョン  → 暴漢2
       ソ・ジュナ     → 暴漢3
       チェ・ギュジン   → グァンホ代役
       イ・スンギュ    → 同じクラスの子供たち
       チョン・ダビン   → 同じクラスの子供たち
       キリン中学校生   → 学校の子供たち

[受    賞] 2005 第13回 利川春史大賞映画祭 特別賞 [子賞](イ・ジェウン) 
         2006 第51回 アジア太平洋映画祭/男優主演賞(イ・ジェウン)
[時    間] 92分
[観覧基準] 12歳以上 観覧可  
[制 作 者] ペ・ヨングク
[制作会社] ブルーストーム(株),(株)M&F
[制 作 費] 
[M-Video] チャン・ウヒョク <レッド・サン>
[ビ デ オ] ファインフィルムズ(DVD 3,990円)2010/12/3発売
[レンタル] 
[H    P] http://www.lovemalsoon.com/(韓国)
[撮影場所] 
[Private ] K-DVD【1】 J-DVD【1】

[お ま け] ・この映画には,パク・フンシク監督の以前の作品<私にも妻がいたらいいのに>の
        冒頭にあるシーンによく似たシーンがあります。

       ・中学生が葉っぱをちぎりながら,母の死を占うシーンです。


      ・「朴正煕大統領 有故(ユゴ,유고)」とは,当時の新聞の見出しに使われた言葉
       で,「事故があること」という意味。
       パク・チョンヒ(朴正煕)大統領の暗殺を隠すために使われたのだそうです。

      ・<パク・チョンヒ大統領の暗殺>については,イム・サンス監督の作品
       <ユゴ 大統領有故>を参照してください。

      ・クァンホが,夢精をして汚したパンツを包む韓国日報(新聞)の一面の見出しが,
       「金載圭에(に) 死形구형(求刑)」となっているが,「死刑」の誤りではない
       のでしょうか。

      ・小道具の新聞を作るときに間違えたのか,当時の新聞そのものが間違えていたのか,
       どちらかでしょう。

      ・なお,金載圭(キム・ジェギュ)は,パク・チョンヒ(朴正煕)大統領を暗殺した
       当時の中央情報部長のこと。


      ・下宿しているウンスク姉さんが,母からの電話で兄に大変なことがあったと,故郷
       のクァンジュ(光州)に帰ってしまうのは,1980年5月18日に始まった<光
       州事件>を暗示している。

      ・<光州事件>については,キム・ジフン監督の作品<光州5・18>を参照してく
       ださい。




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