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Rush 人気投票 & アンケート:最終発表


 なんともはや、"Different Stages" がリリースされて、この人気投票も「好きなアルバム」部門に不都合が生じるなあ」と思っていたところに第100票目の投票がやってきました。ご都合主義の作り話みたいですが、これホント。合計100票での最終発表です。
 なお、前回までの発表等は以下をご覧下さい。

第1回中間発表 (11/26/97)
第2回中間発表 (12/18/97)
第1回発表 (01/18/98)
第3回中間発表 (03/01/98)
第2回発表 (06/10/98)
第3回発表 (09/10/98)

rush-vote albums

 結局、1位は Moving Pictures の独走でした。2位をダブル・スコア以上で引き離していますからねえ。5人に1人が MP を1位に挙げたことになります。強いです。もちろん「最も聴かないアルバム」の票もありませんでした。完勝です。
 それにひきかえ、2位の座は二転三転した結果、ついに Hemispheres がゲットしました。そして3位が Permanent Waves。9枚のアルバムによる長い2位争いを経て、この2枚が2位、3位になったということは、トップ3はいわゆる第2期のアルバムで占められてしまったことを意味します。やはり日本ではこの時期が一番人気があるんですね。
 4位は Signals。Signals は一般に「Rush の(ありがたくない?)路線変更の過渡期的アルバム」などと言われがちなため、こんなに上位にくるとは思っていませんでした。ただ、実際の Signals 収録曲をよく聴けば、それまでとあまり落差の大きくない曲作りがなされていると思っていますから、不当に低い評価が下されていると感じていました。ファンはよく聴いているから変な評には惑わされないんですね。よかった。
 次の Power Windows と Counterparts が同点ですが、得票の内訳で PoW が5位になりました。"Brought you by the letter M" のこのアルバム、確かに "Middletown Dreams" 以外の曲は総て「好きな曲」で得票しています。で、僅差の6位、CP は最近のアルバムの中で非常に健闘しました。出た当初は「Rush らしくない」、「メタルっぽい」という評が内外問わずに出ていましたが、やはり曲の良さがこの結果をもたらしたと思います。僕も好きです (^_^;)。
 2位集団だった残りの4枚は Grace Under Pressure が7位、Test For Echo が8位、Hold Your Fire が9位、Exit...Stage Left が10位という結果になりました。ただ、やはりこの9枚の2位集団のアルバムは、ほぼ同点といって差し支えないでしょう。母集団が増えればまた順位が入れ替わるのは目に見えています。この辺は「どのアルバムもいいアルバムなんだ」という結論にしておきましょう (^_^;)。
 少し離れた10位以下を見てみると、まず A Farewell To Kings が10位、2112 が11位でした。最初に Rush がブレイクした時期のアルバムですね。今でもライヴ演奏される曲を収録している、最も古いアルバムということになります。根強いファンが多いのもうなずけます。
 さらに少し離れて、Presto, Roll The Bones, A Show Of Hands が続きます。前後のアルバムに対してこの3枚の得票が少ないのは、ASOH はライヴ盤だから置いておいても、やはり Rupert Hine 時代の人気が低い、ということを端的に現していますね。Rush にとっても試行錯誤の時期だったのは明白ですが、ここまで人気がないと少し残念ですね。ASOH はやはり1枚もので、極めていさぎよい選曲だったのが裏目に出ているんでしょうか。個人的には Different Stages での「ヒット・パレード」的側面が嬉しくないので、このくらいやってくれるほうが好きなんですが。
 残りは All The World's A Stage, Fly By Night, Caress Of Steel, Rush の順でワースト4枚となります。票を入れた方には異論があるでしょうが、一般的にはこれは順当な結果といって差し支えないと思います。もう大昔ですからね (^_^;)。

 「最も聴かないアルバム」部門は、Rush の独走が最後まで続きました。当然ですね。僕もほとんど聴きません (^_^;)。このあいだ久しぶりに聴いたんですが、やっぱりドラムが‥‥ (^_^;)。
 2番目に「聴かれない」アルバムはなんと Presto という結果になってしまいました。そんな〜。いい曲いっぱいあると思うんだけどなあ。うーん。個人的にはこれは納得いかないです (^_^;)。
 以下、CoS が3番目、HYF, RTB が同点4番目、2112 が6番目、T4E が7番目、Signals, p/g が2票づつで8番目、FBN, ATWAS, AFTK, Hemi, PoW, ASOH が各1票でした。
 全く得票しなかったのは結局 PeW, MP, CP の3枚だけでした。


rush-vote songs

 土壇場で "YYZ" が1位の座をかっさらいました。お見事。「もう飽きた」といって RTB tour でセット・リストから外したものの、次の CP tour で復活させざるをえなかったくらいの曲ですからね。Toronto 空港の認識コードを曲のテーマにしてしまったなんていうところも、Rush の Rush らしさを演出しているんですよね。
 2位はずっと1位だった "Limelight" です。Different Stages でやっとライヴ・バージョンが CD で聴けるようになりましたね(映像は除く)。そうそう、1994年の Juno Award の表彰式の時映像が流れた Tragically Hip が演奏する "Limelight" がかっこよかったです。これ、正式に発表されていないのかなあ?
 3位は "Subdivisions"。僕的にはあまり上位に来ない曲だったので、意外でした。人気あるんですね (^_^;)。そういえば、ライヴでもずっと演奏されているし‥‥。
 以下、20位くらいまでは「誰もが認める」であろう楽曲が続きます。が、意外な曲が‥‥ "Everyday Glory" が12位にランク・イン。CP のトリをつとめる非常にポジティブな、メロディックな曲ですが、まさかこんなに上位に食い込むとは。
 あとは‥‥あまり順位に意味がないというのは以前の発表の時に書いたとおり。あまりに挙がった曲が多すぎます。失敗でした。今回も6曲、"The Enemy Within", "Ghost Of A Chance", "The Necromancer", "Bravado", "Cygnus X-1", "Tai Shan" が新たに挙がりました。Rush にはいい曲が多すぎるということですね。はぁ。

 まあ、最終回ということでスタジオ盤ごとの、挙がった曲数の分析してみましょう。
 T4E: 5曲/11曲(45.5%)、5曲合計で26 pt.
 CP: 7曲/11曲(63.6%)、7曲合計で47 pt.
 RTB: 3曲/10曲(30%)、3曲合計で7 pt.
 Presto: 4曲/11曲(36.4%)、4曲合計で11 pt.
 HYF: 7曲/10曲(70%)、7曲合計で37 pt.
 PoW: 7曲/8曲(87.5%)、7曲合計で44 pt.
 p/g: 8曲/8曲(100%)、8曲合計で19 pt.
 Signals: 6曲/8曲(75%)、6曲合計で51 pt.
 MP: 6曲/7曲(85.7%)、6曲合計で125 pt.
 PeW: 5曲/6曲(83.3%)、5曲合計で80 pt.
 Hemi: 4曲/4曲(100%)、4曲合計で52 pt.
 AFTK: 4曲/6曲(66.7%)、4曲合計で33 pt.
 2112: 2曲/6曲(33.3%)、2曲合計で26 pt.
 CoS: 2曲/5曲(40%)、2曲合計で6 pt.
 FBN: 2曲/8曲(25%)、2曲合計で3 pt.
 Rush: 1曲/8曲(12.5%)、1曲で3 pt.
こう見ると、全曲が選ばれているアルバムは p/g と Hemi の2枚だけですね。とはいっても、p/g はほとんどの曲が1票だけの得票だったりして (^_^;)。一曲を除いて、というのは PoW と MP, PeW の3枚です。基本的には選ばれている曲の割合とアルバムの人気の順位には関係があるようですね。一方で、アルバムごとの合計得点はアルバムの人気と密接に関係していそうで、そうでもなかったりしますね。前述の p/g の合計点の低さや、T4E の点数の低さはアルバムの人気を考えると腑に落ちません。しかし、大部分では一致しているようです。‥‥うーん、あまりたいした解析になっていないなあ (^_^;)。

 で、考えました。次の投票企画です。「各アルバムにおける、最も好きな曲と最もつまらないと思う曲」です。って、実はこれ、The Spirit Of Rush というイギリスの Rush ファンジンでやっている Reder's Pole と同じなんですけど (^_^;)。まあ、今回よりは結果がはっきりしそうですよね。なるべく早く準備します。


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 最終投票結果では、Neil が Geddy を一票差で押さえて1位になりました。Geddy, Neil, Alex の人気の割合はおよそ2:2:1で確定のようです。投票の際に理由を書いていただくとか、もう少し工夫すればよかったですね。プレイヤーの方ではギタリストにはあまり Rush 好きがいないのかも、とか変な想像をしてしまいます。

 リアル・タイムで体験した初めてのアルバムのアンケートでは、前回の発表で書いたように PeW, MP の山、p/g, PoW の山、そして CP の山の3つの山ができました。これに関する考察は前回の発表を読んでいただくとして、結局 CoS 以前と、T4E からというファンの方の投票はありませんでしたね。今の所、2112 のアルバム発売を告知する雑誌記事は確認していますが、それ以前はどうだったのか、わかっていません。Rush, FBN, CoS の日本盤の発売日付も知らないです。2112 より前に出ていたんでしょうか?あ、各アルバムのレギュラー盤の番号は Rush: RJ-6028, Fly By Night: RJ-7012, Caress Of Steel: RJ-7066, 2112: RJ-7098 ですから、一応発表順に出ていたということなんでしょうか?詳しいことご存じの方、教えて下さい。で、T4E からのファンの方ですが‥‥。いないんでしょうか?おーい。

 全100票分の個別の投票結果はこちらでご覧になれます。コメントをたくさん書いて下さった方々、どうもありがとうございました。とても励みになります。掲示板への書き込みやメイルもお待ちしています (^_^)

 では、次回の投票企画が出来次第またご連絡しますので、引き続きよろしくお願いします。


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