輝国山人の韓国映画
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▼ソウルに住むウイン(イ・ジョンジェ)は,退屈な日常を生きる27歳の洞事務所の公務員。両親からもらった家に一人住み,夜はコンピュータでポルノサイトを尋ねるのが趣味だ。
▼そんなある日,洞事務所が実施する製パン講座の講師補助のミア(キム・ミニ)を見かける。真っ赤な髪をした個性あふれるミアの姿にウインは関心を持ち始め,彼女の一挙手一投足を盗んでみるようになる。勇気をだして彼女に声をかけるけれど,ミアはウインを無視するだけ。
▼一方,東京に住む大学浪人生彩(あや:橘実里)は,自分も祖父のように息をとめて自殺することを考える。それも日付変更線を過ぎ行く飛行機の中でだ。自殺のためにお金を貯める彩。スポーツセンターでアルバイトをするようになって自殺したい気持ちを理解してくれるりえ(粟田麗)と親しくなる。だが,まもなくプールでこっそり泳いだことが見つかり首になり,道端のビラを見てポルノウェブサイトでモデル仕事を始める。
▼同じ時間にウインは正体不明のメールを受け取る。メールが案内したサイトは,望みの女性の理想型を選択すれば直接その姿を見れるサイトだった。ミアを想像して入力して現れた女性は,赤い髪の「靴を履いた朝子(アサコ)」という名の彩。彩とウインは,こうして運命的な出逢いを始める。
[制 作 年] 2000年 [封 切] 2000年12月9日 [観覧人員] 46,148人(ソウル封切館基準) [原 題] 純愛譜 순애보 [英 語 題] Asako In Ruby Shoes [原 案] ク・ボナン [Producer] ク・ボナン、つちだまさき [脚 本] イ・ジェヨン [監 督] イ・ジェヨン [第2作] [撮 影] ホン・ギョンピョ,近森真史 (J.S.C) [照 明] ソ・ジョンダル、わたなべこういち [編 集] イ・ジェヨン、チョン・ユソプ、かわせいさお [音 楽] チョ・ソンウ、Jay Kim [美 術] チョン・グホ、よこやまゆたか [出 演] イ・ジョンジェ → イ・ウイン 橘実里 → 彩(あや)/ 朝子(アサコ) キム・ミニ → ミア 大杉 漣 → 彩の父 余貴美子 → 彩の母 キム・ヨンチョル → ジョンワン キム・サンミ → フ・グクチョン いしいすぐる → ゆうすけ 彩の弟 粟田麗 → りえ フィットネスクラブ従業員 松尾政寿 → たかし フィットネスクラブ従業員 ダンカン → 年上のカメラマン 柳ユーレイ → 若いカメラマン イ・ヨンジン → オートバイ少女 キ・ジュボン → ウインの姉の夫 ハ・スンニ → ウインの姪 ヒヨン チャン・ユジョン → ウインの同僚 妊婦 日高真弓 → 結花(ゆか) りりぃ → エロスのマダム キム・グミジャ → 履物屋主人 ムン・ヨンチョル → 洞事務所所長 キム・チュンギ → 洞事務所職員 ミン・ギョンオク → 洞事務所職員 イ・ハンウク → 洞事務所職員 キム・ヒソク → 洞事務所職員 チェ・ギボン → 洞事務所職員 キム・キラ → 洞事務所職員 キム・ジマン → 洞事務所給仕 おたわくめこ → 彩のおばあさん ジャバフート・シャラム → ネマジャテ(外国人労働者) 高木ゆういち → 忍 東野ゆみ → ひろこ チン・ミョンソン → 料理講師 キム・ヨンジュン → ベルボーイ 金谷ひろみ → たかしの妻 チョン・ジュギュン → イ・スイル キム・ジヨン → シム・スネ ゴミ不法投棄 山神けんじ → 入試学院教師 井原てつお → 入試学院教師 にせいいずみ → 入試学院職員 椎橋りえ → 入試学院職員 チョ・ビョンギ → カード会社スタッフ ホン・ジェソン → カード会社職員 田中かずひこ → エロス職員1 竹島康成 → インタビューをする人 山本えみ → インタビューをする人 リュ・ジヘ → 中国人パーティー主催者 長谷川かつひこ → 同窓会長 パク・ミョンスン → ウエイトレス ミキ → ダンサー ププ → ダンサー ルナ → ダンサー カオリ → ダンサー イ・ウンジュ → ソウルに住む双子 イ・ウンシル → ソウルに住む双子 鈴木ななも → 同窓生 雪野まり → 同窓生 小島るな → 同窓生 ちかくゆうこ → 同窓生 くじみたかのり → 同窓生 石野とおる → 同窓生 石渡こうすけ → 同窓生 かどやまさし → 同窓生 くわよしのぶ → 同窓生 藤原こうじろう → 同窓生 林ひでか → 幼い彩 瀬戸あいか → 阿木ゆうすけ 中山たいき → たかしの息子 坂本まひろ → ひろこの娘 藤代みちよ → 乗客 向田あやこ → 東京の双子 向田しょうこ → 東京の双子 木村孝蔵 → ボディービルダー 今成りゅい → 女子高生 河村まりえ → 女子高生 堀米ともゆき → エロス職員2 オ・ギョンウォン → アラスカの男 エリック・シム → 飛行機の乗客 チン・ミリョン → 特別出演 [受 賞] [時 間] 118分 [等 級] 15歳以上 観覧可 [制作会社] Koo & Film、松竹株式会社 [制 作 者] みやじまひでし、カン・ウソク [配 給] (株)シネマサービス [ビ デ オ] 松竹(VHS 16,000円) [レンタル] あり [H P] http://koofilm.chollian.net/asako/(韓国) [Private ] J-DVD【18】 C-DVD【18】 [お ま け] ・イ・ジョンジェが演じる「ウイン」の名前は,「偶然(ウヨン)」と 「因縁(インヨン)」の前文字を取ってつけた名前だそうだ。 ・イ・ジェヨン監督の前作<情事 an affair>でイ・ジョンジェが演じ る主人公の名前も,同じく「イ・ウイン」だった。 ・彩(あや:橘実里)がポルノウェブサイトに出演する時の名前は,朝 子(アサコ)であるが,韓国人男性にとって「アサコ」という名前は 特別な意味のある日本人女性の名前らしい。 ・それは,韓国の随筆家ピ・チョンドゥク(皮千得)氏(1910〜2007年) の随筆に,日本留学時代に出会った朝子との思い出をつづった「縁」 (原題「인연(因縁)」)という韓国を代表する名随筆があり,198 4年から1987年に使用された高校の国定教科書(国)をはじめ, 韓国の教科書にもたびたび取り上げられていることから,日本人女性 の名前といえば,まず浮かぶ名前が「アサコ」ということになるのだ そうだ。