▼事件発生地域に特別捜査本部が設置され,ク・ヒボン班長(ピョン・ヒボン)を筆頭に生え抜き刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)とチョ・ヨング(キム・ルェハ),そしてソウル市警から志願してきたソ・テユン(キム・サンギョン)が配置される。
▼顔を見ればその人間が悪い人なのかどうか六感が働くと信じるパク・トゥマンは,街のチンピラをせめたてて自白を強要し,ソ・テユンは,事件書類を几帳面に検討して事件の糸口を訪ねて行くけれど,スタイルが違う二人は,初めからきっ抗した神経戦を繰り広げる。
▼犯人は,捜査陣が茫然自失するほど,自分の痕跡を残さない。殺害したり束縛する時も,すべて被害者が着用したり使用した物品を利用する。はなはだしきは強姦殺人の場合,被殺者の身体に落ちていそうな犯人の陰毛さえ,ただ一本も発見されない。
▼ク班長の後任としてシン・ドンチョル班長(ソン・ジェホ)が赴任し,捜査は活気を帯び始める。
▼1986年京畿道。見合いに出かけた若い女性が,無惨に強姦された死体で発見される。2か月後,似た手口の強姦殺人事件が相次いで発生,事件は世間の注目を浴び始め,一帯は連続殺人というなじみがうすい犯罪の恐怖に包まれる。
▼容疑者が検挙され,事件の終わりかと思えたが,マスコミが駆せ参じた現場検証で容疑者が犯行事実を否認して,現場は血なまぐさい場所になり,ク班長は罷免される。
[制 作 年] 2003年
[韓国封切] 2003年4月25日
[観覧人員] 1,912,725人(ソウル観客基準,2003年 邦画興業第1位)
[原 題] 殺人の追憶 살인의 추옥
[英 語 題] Memory of Murder
[ジャンル] 犯罪,ミステリー,スリラー
[原 作] キム・グァンニム演出の演劇 <私に会いにきてよ>
[脚 本] ポン・ジュノ,シム・ソンボ
[監 督] ポン・ジュノ [第2作]
[撮 影] キム・ヒョング
[照 明] イ・ガンサン
[音 楽] 岩代太郎
[出 演] ソン・ガンホ → パク・トゥマン (朴斗万) 刑事
キム・サンギョン → ソ・テユン (徐泰潤) 刑事
キム・ルェハ → チョ・ヨング (゙庸求) 刑事
ソン・ジェホ → シン・ドンチョル(申東哲) 後任班長
ピョン・ヒボン → ク・ヒボン (具煕峰) 先任班長
コ・ソヒ → クォン・グィオク(権貴玉) 女性警官
リュ・テホ → チョ・ビョンスン(゙秉洵) 変態
パク・ノシク → ペク・グァンホ (白光鎬) 村の代表バカ
パク・ヘイル → パク・ヒョンギュ(朴R圭) 工場技術者
チョン・ミソン → カク・ソリョン (郭雪映) トゥマンのガールフレンド
ソ・ヨンファ → 丘の女
ウ・ゴナ → キム・ソヒョン (金素賢) 女子中学生
イ・オクチュ → オ・ナムジュ (呉南珠) 女子中学生
チェ・ジョンニュル → グァンホの父
ユ・スンモク → 記者
イ・フンギョン → パク・ミョンジャ(朴明子) 新婚の妻
シン・ヒョンジョン → 解剖検査医師
イ・ジェウン → オープニング男の子
チョン・インソン → エンディング女の子
クォン・ビョンギル → 老医師
パク・ヒョニョン → 養護先生
ユン・ガヒョン → ムーダン(巫女)
イ・デヒョン → 国立科学捜査研究所博士
クォン・ヒョクプン → ソヒョン現場鑑識班員
チョ・ドクチェ → ソヒョン現場鑑識班員
イ・イニ → セメント工場職員
チョ・ムニ → 薬剤師
オ・オヨン → 巡査
シン・ヒョンスン → 巡査
チョン・ジュヒョン → 同僚刑事
パク・テギョン → 同僚刑事
ソン・ジナン → 同僚刑事
ソン・ガングク → 同僚刑事
ソン・ジノ → 同僚刑事
ペク・チンチョル → 初歩機動警察
ペク・ポンギ → 女装機動警察
ソン・ジョンソン → パク・ヒョンギュの大家
ユ・グム → 出勤女
キム・ジュリョン → 看護婦
シン・ドンファン → オープニング農夫
カク・スジョン → チョ・ビョンスンの妻
ヨム・ヘラン → ソヒョンの母
ハン・デグァン → 倒れる鑑識班
キム・テハン → 古参機動警察
チョン・ミョンジェ → 古参機動警察
チ・スンハク → 後任機動警察役
ユ・インス → 公務員
イ・サンウク → 韓神大生
リュ・ピラン → 韓神大生
イ・ダイル → 韓神大生
ク・ソンチュン → 韓神大生
クォン・ミヒョン → 韓神大生
キム・ジョファ → 韓神大生
イ・ホヨン → 韓神大生
イ・ドンヨン → 容疑者
チェ・ギョシク → 容疑者
イ・グンセ → 容疑者
キム・ギョンネ → 容疑者
キム・ヨングァン → 容疑者
ハン・ソングン → 見合いをする男
シン・ウンソプ → 強姦犯
パク・サンウ → 被疑者の兄
シン・ムンソン → 出前持ち
ナ・ジェギュン → 教会執事
パク・チヌ → 放送局AD
キム・ヒジン → 酒場ホステス
イ・ユラ → 酒場ホステス
パク・ソヒョン → 酒場ホステス
キム・ミオク → 酒場ホステス
ユ・チヒョク → トゥマンの息子
カン・ジニ → トゥマンの娘
キム・ソンイル → オープニング子どもたち
ソン・ソンハン → オープニング子どもたち
キム・ジョンソ → オープニング子どもたち
キム・ヒョソン → オープニング子どもたち
キム・ミンチョル → オープニング子どもたち
イ・ガヨン → パク・ボヒ (朴普姫) 女子事務員
キム・ハギョン → イ・ヒャンスク(李香淑) 女子工員
ユ・ハヨン → アン・ミソン (安美善) ウェイトレス
キム・チョリョン → チョリョン
ソ・ミンス → エレキギターマン
シム・ソンボ → カメラマン
チェ・ヒョンギ → アン・ミソン現場農夫
イ・ヒョクチェ → 自転車農夫
イ・ガンサン → ボイラー金氏
リュ・ジョンファ → チョ・ビョンスンの息子
チェ・スンファン → チョ・ビョンスンの息子
ユン・バクチ → 放送局職員
ハン・チュンファン → 放送局警備
イ・ミオク → ヒョンギュを避ける女
キム・ミンジョン → ヒョンギュを避ける女
ファン・ウソン → アンソン女子中学教師
字幕外
オ・ヨン
ユ・ダヨン
[受 賞] 2003 第40回 大鐘賞/最優秀作品賞,監督賞,男優主演賞(ソン・ガンホ),照明賞
2003 第24回 青龍映画賞/撮影賞
2003 第23回 映画評論家協会賞/作品賞,監督賞,男優主演賞(ソン・ガンホ)
2003 第11回 春史羅雲奎映画芸術祭/大賞,監督賞,
脚本賞,男子演技賞(ソン・ガンホ)
撮影賞,編集賞,男子助演賞(パク・ノシク)
2003 第4回 釜山映画評論賞/監督賞,脚本賞(ボン・ジュノ)
2003 第2回 大韓民国映画大賞/最優秀作品賞,監督賞,
脚本・脚色賞(ボン・ジュノ,シム・ソンボ)
男優主演賞(ソン・ガンホ),撮影賞,
編集賞(キム・ソンミン)
2003 第51回 スペイン サンセバスチャン国際映画祭/最優秀監督賞,新人監督賞
2003 第21回 イタリア トリノ国際映画祭/脚本賞(ボン・ジュノ),観客賞
2003 第16回 東京国際映画祭/アジア映画賞
2004 第22回 フランス コニャック・ミステリー映画祭/大賞,警察賞,プレミア誌大賞
メディアテック賞
[時 間] 132分
[観覧基準] 15歳以上 観覧可
[制 作 者] チャ・スンジェ,ノ・ジョンユン
[制作会社] サイダス
[ビ デ オ] アミューズソフトエンタテインメント
(Video 16,800円,DVD 3,990円,廉価版DVD 1,575円)
[レンタル] あり
[H P]
[撮影場所]
[Private ] J-DVD ★★★★☆☆
[お ま け] ・京畿道ファソン婦女子連鎖強姦殺人事件を素材に1996年初演されたキム・グァン
ニム演出の演劇<私に会いにきてよ>を脚色したミステリー犯罪実話劇
・この事件は,京畿道 華城(ファソン)郡 台安(テアン)邑の半径2km内で71才の
老人から13才の女子中学生までの不特定多数の女性を対象に発生した10回の強姦
殺人事件
・アジア競技大会を目前にした1986年9月19日,首を絞められたおばあさんが発
見されたことに始まり,2次(86.10.23),3次(86.12.21),4次(87.1.11),5次(87.
4.23),6次(87.5.9)7次(88.9.8),8次(88.9.16),9次(90.11.16),10次(91.4.
4)と事件が続く。
・ファソン事件には,180万人の警察が動員され,3000余名の容疑者が調査を受
けた。
・この中で犯人が捕まったのは,8次事件だけで,未解決のままの9件のファソン連続
殺人のうち,すでに6件は公訴時効(殺人15年)が成立している。
・事件についてもっと詳しく知りたい方には,当時の担当刑事が書いた「華城事件は終
わっていない」(ハ・スンギュン著,宮本尚寛訳)[辰巳出版 1,300円] が出版
されている。
・また,この映画のシナリオをもとに新たに書き下ろしたフィクションとして「殺人の
追憶」(薄井ゆうじ超訳)[株式会社アートン,1,400円] がある。
・後者は,シナリオに忠実に展開しながら,実際の犯人像を描いているので,映画を見
た後に読むときっとおもしろいと思う。(最後の場面のサジェスチョンも,異なって
いるけど。)
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