「ア・ルース・ボーイ」佐伯一麦 (新潮文庫362円税別) |
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仙台を舞台に、英語の教師からア・ルース・フィッシュ(だらしないやつ)と決めつけられた主人公が、"loose"という単語に意外にも「自由な」とか「解き放たれた」という意味もあることを辞書で見つけ、やがて県下有数の進学高校を中退し、誰が父親かわからない赤ん坊を産んで女子高を退学した元彼女と隠れて暮らし始め、電気工の仕事を得て三人のママゴトのような生活を始める。その中で今まで知ること無かったさまざまな事知り、成長していく。
私自身の高校生の頃とはまったく違った生き方をしていく主人公に、そうだよねこういう生き方も有りだよね、という感想。現実はそんなに甘くは無いかも知れないけど、読後の感想は爽やかでした。 |
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