August 2004: Rush Live Report
2004年8月 R30 北米最終4公演観戦記 Part 3
8月15日日曜日(晴れ時々曇り)
Toronto 郊外→ギリシャ人街→ダウンタウン観光
7時丁度に起床。Weather Channelによると、午後は一時的に雷雨?ひえ〜。
本日の予定は、午前中に Toronto 郊外のスカボロ断崖を見物、昼はグリーク・タウンで食事、それからハーバーフロントのアンティーク・マーケット、いったんホテルに帰って荷物を置き、夜は The Orbit Room で食事、というもの。かなり強行軍の上、最初のスカボロ断崖へのルートがいまいちよくわかっていないのが不安ですが、うまくいくでしょうか。
午前8時半頃ホテルを出発。まずは Street Car で Dundas Street を東へ進み、約15分後に Dundas駅に到着。そして地下鉄に乗ろうと思い、地下への入り口に行くが‥‥閉まってる。では、ということで Eaton Centre に入ろうと思うがこれも閉まっている。なんで?と思いながらうろうろしていると、 TTC の制服を着た人がコーヒー片手に歩いてきて、我々同様地下に入れなくて立ち往生している人達を一瞥。すると携帯電話でなにやら連絡し、それから地下への入り口の鍵を開け始めました。実は日曜日の地下鉄の運行は9時からで、まさにそのくらいにならないと開かないのでした (^_^;)。2002年にはもちろん、Toronto にはもう6回目の彼女も(偶然にも)未体験の珍事でした(って、向こうの人にとっては当然なんでしょうけれど)。とにかく、 Toronto の日曜日の朝は遅い!
 コーヒーショップでの朝食
やっときた地下鉄で北上し、Bloor-Yonge駅に到着したのが9時15分。とりあえず食事を‥‥と思って探すも、この辺りのファスト・フード店などもほとんどがまだ営業していない。そしてやっと見つけたのがコーヒーショップのチェーン店 Timothy's。どんなものがあるかな〜、と表に出ていたメニューを見ていると、店内のおばさん店員が激しく手招き!入らざるを得なくなってしまったのでした (笑)。そこで注文したのがバナナ・マフィン1つ(でか)とクリーム・チーズを塗って注文後に焼いてくれるベーグル2個、それにコーヒーでしめて $9.95。ベーグルはこんがり焼けていておいしいです。マフィンは、オレンジ・ピールのようなものがたくさん入っていて、バナナとはちょっと違う味でしたがこれもなかなか。マフィンは日本ではお菓子ですが、北米では朝食だったりするんですよね。サイズも全然違うし、これなら食べでがあります。
 横断歩道
9時45分、店を出て地下へ降り、地下鉄の Bloor Line を東へ。スカボロ断崖のある公園の入り口に近い駅は終点のひとつ手前。川を渡る前で地上に出ると、車窓には郊外の景色が広がります。そして10時すこし過ぎ、Warden駅に到着。バス乗り場でラインを確認すると、前日 Tourist Info で教えて貰ったラインと違うものが近いような気配。不安になり、駅のインフォに行ったんですが人がいない。そこで TTC の切符切りのおじさんに尋ねると、なんだかんだのやりとりがあって、やっと僕らがスカボロ断崖に行きたいことをわかってもらえ、別の駅員と相談しながら「うん、いや、102だな、102が近い」。うーむ、バスの運ちゃんにも訊こう。
10時15分頃、バスの乗車が始まったので、運ちゃんに「スカボロ断崖へ行ける?」と訊くと、「hm, pretty closer. Brimleyで降りろ」と言われたのでこれに乗ることにしました。発車すると、窓の外は Toronto郊外の田舎。Toronto は現在は大トロントとして巨大になっていますが、かつてここは独立したスカボロ市だった地域で、それだけでも郊外なのがお分かりいただけるでしょう。ダウンタウンとは全く違う景色がまた楽しいです。そして目的のバス停に着いたのが10時半。運ちゃんの「Down the right」というお言葉に従って歩き始めました。
 Bluffers Park へ向かう道
墓地の横を南へ向かって歩き、Kingston Road との交差点を越えてどんどん南下。すると、ようやく目的の Bluffers Parkの看板を発見し、安心しました。が、安心するのはまだ早かった‥‥。延々続く道。行けども行けども緩やかな下り坂。それからどれだけ歩いたでしょうか。遂に坂が急になり、遠くに湖が見えてきました!歩く速度も速くなります。けれども、帰りのことを考えるとちょっとブルー。
 Bluffers Park の鳥たち
遂に湖畔に到着すると、車が多数停車している大きな駐車場の先にはヨット・ハーバーがあり、多数のヨットが停泊していました。遊歩道を歩くと、湖畔にはたくさんのカナダガンやカモメがいて、親子連れが餌をやったりしています。 湖には釣りボートが多数。さらに遠くにはヨットも見えます。また、湖岸の芝では、お昼が近いこともあってたくさんの家族連れがバーベキューの準備中でいいにおい。そんな中、岸に降りて小石を拾ったり(オンタリオ湖名物のメノウのかけらなんかも)しつつ、遠くに見える断崖を目指してどんどん歩いていきました。
 スカボロ断崖
そして断崖の真下に到着。長距離に渡って切り立っている崖は、氷河期に形成されたオンタリオ湖の自然な状態を感じさせますね。それにしても‥‥暑い。湖といってもほとんど海ですから、海岸に来たのと同じで太陽光が照りつけます。紫外線も強そう!滞在時間が短いとなかなか見られない Toronto の自然の一つを満喫し、帰路についたのでした。
帰り道、駐車場に多数止まっている車や、道すがら何台もの車が脇を通り過ぎていくのを見て、理解しました。なぜ Tourist Info のお姉さんや駅の係員のおじさん、更にはバスの運ちゃんがあまりはっきりした経路を教えてくれなかったかを。そう、ここはアウトドア・レジャーを楽しみに、自家用車で来る公園なんですね。バス+歩きで来る人なんてほとんどいないということでしょう‥‥ (爆)。などと思いながら行きに下った坂道を延々登り、遂に公園入口の看板の場所に着いた時!横道に市バスが停車!「もしや?」と思って駆け寄り、「このバス、地下鉄の駅まで行く?」と訊くと「Yes, to Victoria Park Station」というお答え。ラッキ〜〜!ジャストなタイミングでした。途中、女性運転手のトイレ休憩(!)を挟み、住宅街を通って駅に着いたのが12時35分。すぐに地下鉄に乗り、今日の第2の目的地へ。
約13分後、 グリーク・タウンの入り口 Pape駅に到着。外に出ると地中海風の建物が並び、また全然雰囲気の違う街。いかにもギリシャ、という感じの建物も多数。まずは目抜き通りに‥‥と思って大きな交差点に向かうとそれは Pape Avenue と Danforth Avenue の交差点。ワォ、今日初の RUSH サイト!「Danforth and Pape」。これを聞いてすぐにピンと来るあなたはかなりの通です。気づかない方は、70年代のジャケットをよ〜く確認しましょう(ちなみに Danforth Ave. は西に行って Don川を越えた辺りを境に Bloor St. になります)。
 Friendly Greek
さて、時刻はもう午後1時。朝から歩き通しで空腹なので、すぐに昼食をとる店を物色。でも、ここ グリーク・タウンのレストランは、ほとんどがコース料理の店で、ちょっとお高め。もう少しリーズナブルなところはないか‥‥と探して、 Friendly Greek という、ランチなら1プレート $10前後の店を見つけて入店。ボーイもいて普通のレストランという感じですが、オープン・カフェになっていて店内までハトが入ってきたりすることも (笑)。メニューはものすごく沢山あり、中には全く想像できないものも多数。その中から、彼女がポークスブラキ(スブラキとはインド・トルコ系のシークケバブと同じようなもの)の小、僕は地中海スペシャル、中身は全くわからないメニューに挑戦。
 大量のギリシャ料理
まずはコーヒー。グリーク・コーヒーは甘苦い!うーむ、これはちょっとキツイ (^_^;)。でも次に出てきたサラダで挽回。デカイ。フレッシュ・サラダにフェッタ・チーズがこれでもかという位乗っています。そしてそれを食べていると、メイン到着。‥‥凄い量。肉もデカイが付け合わせも半端じゃない。ジャガイモが約2個、ライスが約1合。ただ、どちらもトマト・スープ味で煮込まれていて、うまい!そして肉。スブラキは小にして良かった!という量。僕の肉は野菜入りハンバーグと、おそらくブタの血入りソーセージで、どちらも大きなものが2つずつ。非常にスパイシーでうまい!さらにこんがり焼けたパンも付いて、これで一人約 $15は安すぎでしょう!大満足でした。ちなみに写真はかなり食べちゃってから撮影。それと、かなり食べる僕でも彼女の分の付け合わせも全て食べきることはできませんでした‥‥。多すぎ。
 Second Cup
満腹になった後は、Toronto に来たら必ず寄る Antique Market へ向かいました。その途中、 TTC を乗り継いで Street Car でハーバーフロントを走っていると、 Harbourfront Centre の辺りに市が立っているのを目撃。そこで途中下車してみると、世界の食べ物、服飾品などのフェアのようで、大にぎわいでした。残念、満腹でなければ‥‥ (笑)。
一通り見たあとはカナダの大手コーヒーショップ・チェーン、 Second Cup で一休みし、また Street Car に乗車して Spadina Street 手前にある Antique Market に到着‥‥が、マーケットがない‥‥。建物が空っぽ!同じ敷地内のコンビニで訊くも詳しいことがわからず、結局 Queen's Quay Terminal にある Info に戻ることに。そして訊いてみると、なんと King Street に移ったとのこと。がーん。昨日行った Roy Thomson Hall の近く‥‥。この時点でもう16時をゆうに回っていたので今日は諦め、このマーケット内の店を物色。結局、安売りになっていた、Man of Stone と「Canada Rocks」という文字をプリントしたTシャツのみ購入。それからまた TTC を乗り継いで Dundas駅に戻りました。
時間はまだ6時なので、Yonge Street のレコード店で買い物をすることに。まずは HMV で値段のチェック。‥‥が、わずかに Our Lady Peace のアルバムが安かったくらいで、ほとんどは SAM の方が安いことが判明。また、雑誌もたいした種類がなく、すぐに SAM に移動。まずは、昨日の続きで Folk コーナーを探索。H、M のコーナーを探すも、仕切はおろか一枚も見つからない。そこで諦めかけたのですが、念のため Folk コーナーを頭から見てゆくと‥‥あった!G のコーナーで発見!遂に念願の Mary-Lynn Hammond の CD をゲットできました(Geddy は1曲、珍しくベースで参加。プロデューサーが Ben Mink なので、その線で呼ばれたのでしょう。Geddy らしいか、というとそうでもないですが、他の曲のベースとは明らかに違っています)。一枚見つけたらもう「買うぞモード」になり、下の Rock コーナーで Neil が参加した Ottawa のバンド Reostatics の『Whale Music』(『Counterparts』tour のパンフに Neil がこのバンドのTシャツを着ている写真が出てますが、後述する The Tragically Hip と同じく Neil の大のお気に入りのようです。先に聴いたライヴでは、演奏が凄まじくヘタだったんですけれど‥‥)、最近ハマっている Montreal のシンガー Rufus Wainwright(実は『 世界の車窓から』の Montreal から Ottawa の辺りでかかったのを聴いてハマりました。素晴らしくうまいヴォーカリストです! )の 1st、さらに $5.99 とえらく安くなっていた Toronto のポエトリー・ロック・バンド The Tragically Hip(あとで『Traveling Music』を読んで知りましたが、Neil は The Tragically Hip がものすごく好きなんですね)の '98のライヴ盤を追加してレジへ直行。全てカナダ・アーティストでした‥‥なんて思っていたらなにやら店内が淋しくなっていて、しかも外のものを片づけている!‥‥なんと日曜日は19時閉店だったのです!あわてて外に出てみると、近隣の店も片づけをしていて、ほとんどの店が閉まってしまいました。うーん、 Toronto の日曜日は朝が遅くて夜が早い!お買い物には向きません。
|
 Mary-Lynn Hammond |
 Reostatics |
 Rufus |
 Tragically Hip |
1
| 2
| Page 3
| 4
| 5
| 6
| 7 (show)
| 8 (show)
| 9
| 10 (show)
| 11
| 12
| 13 (show)
| 14
| 15 (show)
| 16
|