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August 2004: Rush Live Report2004年8月 R30 北米最終4公演観戦記 Part 158月22日 The Molson Amphitheatre
1st set〜2nd set〜encore
![]() 22th ticket イントロが始まると、買い物やトイレで席を立っていたファンがどんどん戻ってきますが、彼女の姿はまだ。がんばれ〜、もうすぐメンバー出てきちゃうよ〜。などとヤキモキしているうちに遂にメンバーがステージ上に現れ、ステージ中央で Alex が『Finding My Way』のリフを勢いよく演奏し始めてしまいました!すると、そこにやっと戻ってこれた彼女の姿が。良かった (^_^;)。 ![]() R30 Overture 外はまだ明るいので、目を少し横にやれば夕日が見えます。それは写真をご覧いただけばおわかりでしょう。また、フラッシュを焚かないで撮ったのに、まわりの客が明るく写っているので、まだ会場内も明るいことがわかると思います。そのため、照明の魅力はまだ今ひとつ発揮されていませんが、今回の照明は非常に明るくて色がくっきりしているので、物足りないということは全くありません。しかしそれ以上に LED のバック・スクリーンは明るいですね。これだけまわりが明るいのに、映像はくっきり見えました。 それから、この写真でわかることがもう一点。見える範囲で腕を振っているファンがいない!僕の席は 13列目。写っているのは1〜12列目のファンですよ!?なんでショウが始まってものの数分で腕を降ろすかな〜。
冷静な(冷静すぎる)ファンの反応を余所に、メンバーはノリノリで演奏を続けます。 「The Spirit of Radio」 はさすがに良い反応。でも、 「Force Ten」 では僕の前の方、10列目近辺の団体客(?)の何人かが席を立ってしまいました。うーむ。
![]() Subdivisions それにしても演奏も音響も素晴らしい!2002年の Air Canada Centre も素晴らしい音響でしたが、負けず劣らず‥‥いや、今回は格段にステージに近い分、すべての迫力が段違いです! ![]() Red Barchetta 1 この日も変わらず力強く美しい演奏ですが、見守るファンはおとなしいのひとこと。最前列のファンですら、演奏中はおとなしく見ているだけです(一人だけ気合いを入れて腕を振っている男性がいましたが)。2002年に初めて RUSH のコンサートを経験した時には、Toronto の観客が日本のファンとよく似た振る舞いで、曲中静かにしていることを肯定的に感じましたが、今回 Montreal での熱狂を経験してからは、観客が静かなコンサートではもの足らなくなってしまいました。もっと騒げ、ホーム・タウン! ![]() Red Barchetta 2 ![]() The Trees
イントロが始まった瞬間に会場が沸騰する、ということではやはり 「YYZ」 が一番ですね。なにしろ Toronto のテーマ曲ですし。そして 「The Trees」 でも観客の興奮はそのまま。そしてやはりこの曲で特筆すべきはその照明でしょう。完全に陽が落ちた状態ですから、照明は 100%の美しさで迫ります。ただし屋内会場と大きく違うのは、スモークがあまり効いていないことでしょう。たかれていることは確かなのですが、ほんの少し感じる風が煙を流してしまうので、ステージ上にあまり留まってくれないのです。そのため、非常にクリアな視界で照明を見るという、野外ならではの光景が続きました。
![]() One Little Victory そんなこんなで 1st set の 80分は過ぎ去ってしまいました。 ![]() Tom Sawyer そうそう、2nd set が始まってみると、なんと数列前の団体がごっそりいなくなっているじゃないですか。きっと音が大きすぎるのに耐えられず、後ろに移動したのでしょう。特に野外では自由席である芝の席があるので、こういうことは結構あるようです。いずれにせよ、これで格段にステージが見やすくなった!
抑制の利いた中音域での演奏に、次第にピッキング・ハーモニクスを織り交ぜて盛り上がってい行く素晴らしいソロが聴けた 「Dreamline」 (またやってくれた 「...for a limited time!」 の歌い切り!痺れる〜!)、じっとしてはいられない、ヘヴィで凶悪な 「Secret Touch」 を経て、MC が入ります。
「Thank you so much. We would like to do one another song that's spell to the crack for us, the song we haven't played quite some time, from Grace Under Pressure album, this is Between the Wheels」 という紹介に導かれて、ツアーの目玉である 「Between the Wheels」 が始まりました。我々の間の裂け目(crack for us)というのが何なのか、具体的な説明はありませんが、この紹介を聞けば、この曲を今回演奏することには強い意味が込められているであろうことがはっきりとわかりますね。しかし、それを抜きにしても圧倒的な演奏。シンセのパートではとにかく重低音が腹に来ますし、 「亀裂の入った世界」 を憂う歌はひたすら切ない。そしてそれを演出するためにゆっくりと降りてくる照明機材。めくるめく幽玄世界は圧巻の一言で、言葉を尽くしても表現しきれるものではありませんね。 ![]() Mystic Rhythms レーザー・ショウが圧巻の 「Red Sector A」 ではこの日も Geddy のハミング入り。この曲は毎ツアー演奏しているだけあって、演奏がどんどん進化していますね。特に歌にどんどん感情が込められるようになっていて、リズムに縛られない歌いまわしがカッコイイです。 「Between the Wheels」 から 「Red Sector A」 という80年代中盤の3曲は、今の RUSH に演奏されることによって、スタジオ盤とはまた違った新たな魅力を引き出されているように思えます。 ![]() O Baterista このパートでのサンプル・ロードの方法は今ひとつはっきりしないのですが、これまで『VT tour』と『R30 tour』を聴いたり見たりしてきた経験から、恐らく特定のいくつかのシンバル、タムといったドラム・エレメントに取り付けられた振動検知センサーをトリガーとして、予め設定された音が順番にロードされるのではないかと推測していました。これはつまり、特定のセンサーと特定の音が1:1で対応しているのではないということで、サンプル音のロードには毎回正確なドラム・パターンのプレイ(もしくは、他はその日の気分で演奏したとしても、センサーを取り付けたドラム・エレメントを順番通り正確にヒットすること)が必要と思われました。 さて、この日のプレイですが、普段サンプルを鳴らす部分の少し手前(『KoR4』d2 tr8 06:55〜06:57)で、最初のサンプル音が二つ、誤ってロードされてしまいました。その後、Neil はなんとか元通りに戻そうと、いつもと微妙に違うパターンを叩くのですが、残念ながらうまくゆきません。そのため、本来サンプルが鳴る部分で鳴らなかったり、鳴るべきでないところで鳴ってしまったりと、思った通りの演出が出来ませんでした。ただ、部分的には音程、音数が合っていることから、設定されているのは 「トリガーが反応した時に音が鳴るか鳴らないか」 の情報だけで、音程、音色は特定のセンサーと1:1で対応しているのではないかと思われました。なお、最後のビッグ・バンド演奏(ドラム抜き)をスタートするトリガーは別のようで、そこから先はいつも通りに演奏されました。終わりよければすべてよし。最終的には大喝采のうちに演奏が終了しました。 ![]() Resist そして続く 「Heart Full of Soul」 では途中から Neil が参加し、会場からは 「オオ〜オオ」 の合いの手が入ります。
![]() 2112 ending それから、 「Overture」 の途中に乾燥機を再始動するために2人の女性が現れました。GパンにTシャツ姿の2人ですが、やはり海賊の帽子を被っていて、しかもサーベルまで持っているじゃないですか!乾燥機にコインを入れ終わると、そのサーベルを振り回しながら Neil のドラム・キットに近づいて攻撃開始(のフリ)。対する Neil はスティックを振り回して応戦(いや、ドラムを叩いているだけですけど)。笑える〜! そして 「The Temples of Syrinx」 が終わると、今度はマイクから解放された Geddy がステージ右端まで来てくれました!この時の写真はピントも合い、RCMH 初日と同じ柄のTシャツの Geddy の肩に、赤いオウムが留まっているのがバッチリ撮れました(オウムは1音下げの赤いベースのストラップに取り付けられています)。 左の写真は、さらにその後 「Grand Finale」 のエンディング部分です。スクリーンにはマンガっぽい緑の宇宙人が乗った UFO が3台現れ、この後それぞれが Dirk, Pratt, Lerxst の Bubble Head 人形を捕まえ、吊り下げたまま飛び去っていきました。うーん、何度見ても訳のわからない映像だ〜! ![]() Lerxst in Strangiato ソロが終わって3人によるキメの演奏後、雰囲気が一転してジャジーな演奏になり、Alex の変な演奏が始まりました。初めは前日の 「La La La、La La La」 をソフトにしたような歌(?)。それから 「There is no place like home」 と唸りだし、だんだんと調子を上げながら 「...no place like Toronto〜」 などと言って観客を喜ばせます。そして 「Toronto は Really nice〜、あっちも、そっちも、こっちも、どこも Nice だよ〜」 というおべんちゃらを続けた後、Alex が鼻をマイクにくっつけて 「スンスン」 言い始めました!そのままカントリー・ミュージックのようなギターに乗せて 「スンスンスンスン、イヤッホー!」 とご機嫌で歌い続けます。すると大笑いの Geddy と Neil もそれに合ったリズム演奏をスタート。うわ〜、おバカ〜 (笑)。バック・スクリーンにも Alex のブタの真似と、それを見て大笑いする Geddy、Neil が映し出されました。そこでタイミング良く撮れたのが下の画像。 ![]() おバカ
続く Alex、Geddy の仲良しコンビがお笑い映像をバックにステージ上を駆け回る 「By-Tor and the Snow Dog」 では、ちょっと珍しいハプニングが。皆がステージに釘付けになっていると、ブロック 100 の入り口から通路を走ってくるショルダー・バッグを持った女性。そしてその後ろからはそれを追いかける係員。女性はブロック 102 と 103 の間にやって来て、102 の後ろの方に駆け込もうとしたところで係員に捕まり、また来た道を連れ帰られていかれてしまいました。もしかして、コンサート終盤で係員の監視がゆるんだところでステージに近い席に潜り込もうとしたのでしょうか。
![]() 行っちゃった〜
待つこと1分(この短い間に彼らは何をしてくるんでしょうね?お茶?トイレ?)、メンバーが再登場して、乾燥機を止めて客席にTシャツを投げ込みました。Geddy はあまり遠くに投げないので、13列目では望み無し。
そして Toronto の観客への謝辞を言った後、 「Summertime Blues」 、 「Crossroads」 がサイケな演出の中で演奏され、そして遂に最後の最後、 「Limelight」 に到達。もう、このリフが始まると切ない気持ちになってしまいます。ショウ・ビジネスに身を置くことの悲哀と、その裏に感じ取れる決意を歌った演奏で、カナダの最終公演であり北米最終公演となるコンサートが、その幕を閉じました。 「どうもありがとう、Toronto。またロードで会おう!」という Geddy の言葉は、嬉しい再会の約束。『Classic Rock Vol.71』での読者からの質問でも、 「本当はスタジオ・アルバムを作るサイクルだったんだけれど、この機を逃す手はないと思ったから」 決行された『R30 tour』であり、ユーロ・レグ終了後はオフを挟んでスタジオに戻ってくれるという明るい見通しを説明してくれていました(しかも何枚かのアルバムを作るとまで!)。でも、しばらくは彼らが演奏する姿を見られないと思うと淋しい! 気づくと、 Jerry Stiller に帰りを促されたファンは既に席を立ち、会場外へと歩み出しています。僕らはしばしコンサートの余韻を楽しんだ後、後ろ髪を引かれながら会場を後にしたのでした。 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 (show) | 8 (show) | 9 | 10 (show) | 11 | 12 | 13 (show) | 14 | Page 15 | 16 |
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