韓国暗黒街の生きる神話チョ・ヤンウンの一代記を描いた作品で，主人公であるチョ・ヤンウン本人が主演した。▼１９６７年の光州（クァンジュ）。幼い時期からボスとして格別な気質を見せていたウン（チョ・ヤンウン）は，１８才の年齢でファシン（火神）８人組という組織を結成し，独自の基盤を構築する。
▼そして，ソウルを舞台に移し,ミョンドン（明洞）一帯を中心に勢力を育てていったウンは，当時やくざ世界を掌握していたシンサンサ組とぶつかるようになるが，これを契機に彼は，強大な背後勢力を信じて横暴を働かせるシンサンサ組を押し倒す決心をする。
▼１９７５年の初め，ある先輩がシンサンサ組にリンチにあう事件を契機に，ウンは，有名なサヴォイホテル事件を起こす。この事件は，シンサンサ組はもちろん，その手下のホナム（湖南）勢力を一度につぶすクーデタであり，世代交替の序幕だった。
▼この事件でウンは，特別捜査網を避けて追われる身の上になるが，この渦中でも暴力組織の大物に位置することになる。
▼数日後，再びソウルに戻ったウンは，シンサンサ組と警察の監視がものものしい中で，つぶれた組織を再建して行こうとする。この時，ウンを愛した恋人ヨンスク（キム・ソヨン）は，自殺を試みて彼に変わりない愛を送る。
▼しかし，そんなある日，サボイホテル事件で位置づけが不安になったホナム（湖南）勢力は，ウンを除去するために，ソジャン組のボス テチョンを抱き込む。
▼テチョンとウンは，激しい決闘を行い，決闘以後，ウンは，誰かの密告で警察に逮捕される。しかし，まもなく出所した彼を待つのは，腹心スチョンの反乱だった。
▼ウンは，彼を助けるが，再びスンチョン（順天）組事件にまきこまれて警察に逮捕され，ここでスチョンは，ウンを主犯に責め立てて，もう一度彼を裏切る。
▼一方，政治的な犠牲羊として無慈悲な拷問がウンに加えられ，彼は，挫折と絶望，死の恐怖の中で１５年の刑の宣告受ける。ここで彼は，初めて神という存在との出会いを持つようになる。
▼しかし，恋人との離別，信じた先輩の死などで窮地に追い込まれたウンは，再び聖書を覆って，刑務所内で勢力を構築して皇帝のように君臨し始める。その当時の彼の夢は，仮出所だった。
▼しかし，刑務所で起きる組織の争いにかかわって，ウンの仮出所は，毎度失敗に終わって，これに挫折して怒ったウンは，刑務所暴動事件を起こす。
▼シベラアラと呼ばれるテジョン（大田）刑務所の独房に閉じ込められたウン。人を見ることもできない徹底して孤立した生活が始まり，ここでついに彼は，永らく忘れていたもう一つの戦争，世俗との霊的なつらい自分との戦いを始める。（出処:ネイバー映画）
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