朝鮮戦争休戦直後の非武装地帯（ＤＭＺ）を舞台に，幼い子どもたちの目線から祖国分断の悲劇を描いたセミドキュメンタリー映画
▼休戦が成立した１９５３年夏の非武装地帯。母を探してさまよったヨンア（チュ・ミナ）という少女が，小川に落ちるが，ある少年（イ・ヨングァン）が助ける。
▼少年は，ＭＰ鉄兜をかぶって，つぎはぎになった北朝鮮軍の軍服に勲章をふさふさ付けたうえに拳銃まで身に付けている。
▼廃虚になったところで身寄りがまったくない二人は，お互いを頼って，ヨンアの母を探して一緒に行くことにする。
▼お腹がすいたヨンアのために，少年は，じゃがいもを探して，おかずにするカエルを捕まえる。
▼北朝鮮軍が遠くから近づくと，二人は急いで逃げ，おりしもじゃがいもをゆでようと受け台として使っていた地雷がさく烈する。この地雷爆発事故によってパンムンジョム（板門店）では，緊急停戦会談が開催される。
▼一方，少年が食べ物を探しに行った間，ヨンアがウサギを追ったせいで，二人は，そのまま別れることになる。
▼お互いを探し回ったあげく，再会した二人は，廃虚になったある建物に寝て，北に上がるスパイに会う。彼が，二人を北に引っ張っていこうとすると，少年は，銃を向ける。
▼しかし，故障していると思った銃から弾丸が出て，銃に撃たれたスパイは，死んでいきながら少年を刃物で刺す。
▼一人残ったヨンアは，行く道でヤギに会い，一緒に行くが，ヤギも地雷がさく烈して死に，ヨンアは，母を探して危険千万な地雷畑を歩いていく。
プラウザの「戻る」で戻ってください。