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うつせみ    DVD発売

暴力的な夫に監禁された無気力な女と,空き家を転々とする青年の間に生まれた愛の物語

テソクは,バイクに乗って家々の鍵穴にビラを貼り付けてまわる。そして,ビラが落ちていない家に入り,しばらく住んで出ていく。

そのように生きてきたテソクは,ある空き家であざだらけの一人の女に会う。夫の執着と所有欲のために疲弊し,壊れたまま幽霊のように生きていく女ソナ。テソクは,彼女を残したまま急いで家を抜け出す。

しかし,自分を連れていってと願うような,ソナのむなしい視線をぬぐい去れなかったテソクは,また彼女の空き家へ戻る。そして,そこで夫の強制的な耽溺に,もがいて苦しがるソナを見てしまう。耐えられない光景の前に,テソクは,思わず手にした3番アイアンのゴルフクラブを振り回し,ソナを救って逃げる。

テソクがしてきたように,一緒にビラを貼り付けて空き家を探してまわる二人。散らかった空き家を,まるで自分が住んでいたかのように,きれいに片づけ,壊れた物を直すテソクを見て,ソナは,初めて自分が空き家でない家にいるような温もりを感じる。テソクは,少しずつ笑いを取り戻すソナに,ますます惹かれるようになる。

そんなある日,偶然に見つけた空き家で,冷たく捨てられた老人の死体を発見した二人は,心を込めて葬儀を行い,空き家での幸せな時間を夢見る。しかし,老人の息子が押しかけて二人は警察に連行される。そして,ソナの身元を把握した警察は,テソクに拉致と殺人,無断家宅侵入という容疑をかける。

[制 作 年] 2004年
[韓国封切] 2004年10月15日
[日本公開] 2006年 3月 4日
[観覧人員] 34,121人(ソウル封切館基準)
[原    題] 空き家 빈 집
[英 語 題] 3-iron
[ジャンル] ドラマ
[原    作] 
[脚    本] キム・ギドク
[監    督] キム・ギドク [第11作]
[撮    影] チャン・ソンベク
[照  明]
[音    楽] Michael Nyman,スルヴィアン(イ・スンウ,イ・ヨンボム,キム・ウグン)
[出    演] イ・スンヨン    → ソナ
         チェヒ       → テソク
         クォン・ヒョゴ   → イ・ミンギュ ソナの夫
       チュ・ジンモ    → チョ刑事
       チェ・ジョンホ   → 看守
         イ・ジュソク    → 老人の息子
         イ・ミスク     → 老人の息子の嫁
         ムン・ソンヒョク  → ソンヒョク 韓式家屋の夫婦
         パク・チア     → チア 韓式家屋の夫婦 友情出演
         チャン・ジェヨン  → ヒョンス ボクサー
         リ・ダヘ      → チウン ボクサーの妻
         キム・ハン     → オフィステルの男 オク・チンゴン 写真作家 友情出演
         パク・セジン    → オフィステルの女
         パク・トンジン   → イ刑事
         イ・ジョンソプ   → 旅行の夫
         イ・ウィス     → 旅行の夫人
         リュ・ジョンファ  → 旅行夫婦の息子
         カン・ソンフン   → 事故女ミヨンのボーイフレンド [武術指導]
         チョン・ソンフン  → 囚人1
         チャン・ジヨン   → 囚人2
         キム・ヒョンソン  → 囚人3
         チャン・フン    → 睨む男
         チャン・ソクピン  → 鑑識班1 [ラインプロデューサー]
         キム・ヒョンソク  → 鑑識班2
         シン・テソク    → 警官1
         イ・ホンソク    → 警官2
         イ・ビョンフン   → 警官3
         パク・ナンミン   → 警官4

[受    賞] 2004 第25回 青龍映画賞/新人男優賞(チェヒ)
         2004 第24回 韓国映画評論家協会賞/脚本賞
         2004 第61回 ヴェネチア国際映画祭/最優秀監督賞(銀獅子賞)
                   同非公式賞/未来批評家(Premio Agiscuola Leonlino d'Oro)賞
                         国際映画評論家協会(FIPRESCI)賞
                         世界カトリック協会
                  (SIGNIS・World Cat holic Association 
                               for Communication)賞
         2004 第9回 釜山国際映画祭/アジア映画振興機構賞(NETPAC賞)
      2005 第53回 スペイン サンセバスチャン映画祭 国際批評家協会 グランプリ

[映 画 祭]  2004 第8回 エストニア タイリン ブラックナイト国際映画祭 コンペ部門
         2005 第7回 アルゼンチン ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭
         2005 第48回 米国 サンフランシスコ国際映画祭 ワールドシネマ・セクション 

[時    間] 88分
[観覧基準] 15歳以上 観覧可  
[制 作 者] キム・ギドク
[制作会社] (株)キム・キドクフィルム 共同制作:シネクリックアジア
[制 作 費] 
[ビ デ オ] ハピネット・ピクチャーズ(DVD 3,990円)2006/08/25発売
[レンタル] なし
[H    P] http://www.herald.co.jp/official/utsusemi/(日本)
[撮影場所] 
[Private ] K-DVD【44】 J-DVD【6】  ★★★☆☆

[お ま け] ・日本の映画会社ハッピーネット・ピクチャーズの投資を受けて撮影された。

         ・主演のチェヒは,セリフが一つもない沈黙の演技で,イ・スンヨンも,セリフは
       数回だけ。

         ・早撮りで有名なキム・ギドク監督は,今回も全130シーンを13日で撮影した
       そうだ。

         ・発売されたDVDには,撮影13日間の記録映像<「うつせみ」ができるまで>
       が特典映像としてついている。

         ・前作のサマリアで第54回ベルリン国際映画祭最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞した
          ことに続き,この作品で第61回ヴェネチア国際映画祭最優秀監督賞(銀獅子賞)
          を受賞するなど,世界3大映画祭のうち2つの映画祭で続けて監督賞を受賞する
       記録を打ち立てた。


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