卒業なんかするもんか

どうも足下がふらふらするので(鬼の霍乱というのか?)BSの休日企画「懐かしの子供番組大集合」をほけーっと見ている。最近は素材さえ残っていればたいていビデオやLDで出るのでエアチェックするほどの内容ではなかったが,さすがに懐かしいものも多かった。いいね〜。

子供番組ってある程度トシがいくと卒業していく人が多いんだけど,僕にはそれが不思議だったな。なんで卒業しなくちゃいけないんだろうってね。卒業することで新たなレベルに上る(人は"成長する"という)のだ,そうしてオトナになるのだと言われるんだが,ほんとにそうか?そうして成長したはずの大人たちはそんなに立派な存在になっているか?

卒業するって自分のキャパシティの狭さを証明しているだけじゃないか。別に皮肉のつもりじゃなくてホントにそう思う。自分の許容量はここまでです,あとは古いものを捨てないと新しいものが入りません。

オレは絶対に卒業なんかしないぞ!

古いものも新しいものも自分を楽しませてくれたものをなんで過去に埋葬する必要があるだろう?全部背負って生きていくくらいどうってことない。おかげで"楽しむ力"は他人の千倍だ。しかし冒頭のBSの特番に寄せられるFAXやリクエストなどを見ると,仕方なく卒業したけど本当は卒業したくなかったんだ,という人が多いのかもしれないと思った。メッセージが熱いんだね〜。うれしいなあ。

そうこうするうちに番組では堀江美都子と佐々木功が「ゴレンジャー」のテーマを歌い出した。あああ,これは!聞いていて不覚にも泣けそうになった。この人たちは卒業なんかしてない!そう確信した。このうれしさは何なんだろうな。

ノスタルジーよりも心地よい何かが伝わってくる。いいね〜。