揺れる気持ち

ニアミス

更新も1回飛ばすともう月末(これを書いているのは3月28日です)になってしまってけっこう焦ります。書きかけのネタに重大な勘違いを発見して没にせざるを得なくて「ああ,もったいないことしたなー」と思っていたら……来ました。地震です。

実は僕は先日地震が発生した福岡市在住です。地震発生当時は田舎に里帰りしていたので自宅の中がどんなことになっているかずいぶん心配しました。何しろ自宅のある地域はまさに最大震度6弱という,もし在室していれば生まれて初めてという大きな揺れを観測した場所なのであります。

このサイトをご覧になってくださってる方には想像がつくと思いますが,一応わが家はAV機器とDVDやビデオ,LDなどの,そして何より書籍類の集積場なので地震の直撃となるとある意味火災より怖いのです。

火事なら灰になってあきらめもつきます(泣くけど)が,地震だとコレクションは無事,しかしその全部が倒壊散乱という相当に悲惨な光景が予想できますからね。そういうわけで今回は番外編としてホームシアター&ソフトコレクターの地震体験の感想をちょっと書いてみますね。

ラッキー

結論からいうと最大震度地域の割には被害は軽微でした。もちろんそれなりにダメージもありましたが,ほぼ自力で復元できるレベル。よその地域の被害を見るとこの程度で済んでよかったと思わなきゃ,というところです。ちなみにここでいう被害とはAV関連についてのものです。

なぜ被害が少なかったかというと部屋の間取りと揺れの方向がいちばんの原因と見ています。わが家のソフト関係のライブラリやコレクションはすべて本棚を流用して収納してますが,その大部分は東西の壁面を背にして設置されていました。今回の揺れは主に南北方向だったので,それらの本棚はいちばん倒れにくい方向に揺れたわけです。つまり本棚の左右方向。

もしこれが本棚の前後方向(つまり30センチしかない奥行き方向)に揺れていたら先ほども書いたように目も当てられない状況になっていたと思います。それどころかもし部屋にいたらかなり危険だったかも。

DVDに埋もれて死ねばAVユーザーとしては本望かもしれませんが,逆に物笑いのタネになったかもしれません。最後に握りしめていたのが「クレヨンしんちゃん」だったらと思うと……ああ,NOBLEさんらしい死に方だなあと言われるのはちょっとね。

ウエイト

モノとしていちばん目立った被害はテレビがテレビ台から落ちていたことで,幸い壊れてはいませんでしたが,旧式な超重量級テレビだったので自力ではたとえぎっくり腰覚悟でもテレビ台に持ち上げることができず,結局これを機に床置きスタイルで使っています。リビングでは椅子やソファ類は使っていないのでこれはこれでなかなかけっこう。

教訓として,重量物といえども地震の時は軽々と動くということですね。接地面自体が動くわけですから当然といえば当然ですが,これはかなり危ないと思いました。

それからわが家にはありませんが,プロジェクターを天井つり下げにしている人は固定具合を見直しておいた方がいいかもしれませんね。今は三管式のヘビーなプロジェクターを天吊りで使っているユーザーはだいぶ少なくなったと思いますが,今回テレビの落ち様?を見てアレが落っこちてきたら即死だなあと思いましたから。

重さといえば軽いソフト類。これはそれなりに散乱していましたが,LDは先ほども書いた棚の方向と30センチ余というジャケットの奥行きが幸いしたのか1枚も落下していませんでした。問題はCDとDVDです。

プラスティック

本の落下は200冊程度でしたが,CDとDVDはだいぶ散乱していました。いくつか気がついたことを挙げると,まずCDのケース,特にDVD-Rなどを収納しておく市販のプラケースはかなりやられていました。破損多数,ひび割れ多数。

まあ床に散乱したのがガラス片でなくプラスティック片だったのは不幸中の幸いでしたが,プラケースの弱さはちょっと意外なくらいでしたね。蝶番部分が弱いだろうとは想像できるのですが,実は真ん中のディスクをホールドする穴の部分。少しギザギザで盛り上がっている穴の部分ですね。あそこが割れちゃってるのが多かったです。

結果としてケース本体は無傷なのに2度とディスクを固定できなくなっているものが多数ありました。

そこへいくと市販DVDのトールケース,あれはビニール素材が幸いして全く被害なし。僕は無駄に空気を保管してるだけのようであのトールケースが好きじゃなかったのですが,こういう功徳があったのかとちょっと見直しました。ホントはジュエルケースのコンパクトサイズが好きなんですけど。

ともあれ,こういう経験は次に生かす機会がないことを願いたいものです。