前回書いたようにただ今引越しに向けて荷造り作業中。毎日毎日そればっかりでDVDなんて見てる余裕はとてもないのでネタがありません。そこで引越し作業中に気が付いたあれこれを映像関連にしぼっていくつか書いてみます。十日後になってもまだネタがないときはまた「引越しが終わってあれこれ」でさらにお茶をにごすかもしれません。申し訳ない。
前回も書いたように今度の引越しでは今より狭いところに移るので,入りきれない荷物は多少の痛みを覚悟の上で物置に押し込むことになります。そこで大雑把にでもその分別をやりつつ荷造りを始めたわけですが……。
最初に物置直行が決定したのは「キネマ旬報」のバックナンバー。こういうサイトをやっていると昔に戻ってデータを確かめたりする必要もあって資料として置いておいたのですが,今度はそんなぜいたくなスペースはないので直ちに箱詰め封印。今はネット上でたいていの調べはつくのでそろそろ購読を止めようかと思っていましたから,ま,いい機会でした。
でもってキネ旬のバックナンバーは約25年分ちょっとあったんですけど,段ボール8箱になりました。持ち上げてみるとむちゃくちゃ重いです。愛用のデジタル体重計に乗せてみたらひと箱で30キロ以上ありました。つまりキネ旬だけで250キロくらい。物置直行はまあ当然ですね。
このサイトの初期の記事はだいたいLDを元にして感想なり雑文なりを書いたものですが,案の定,箱詰めしてみるとLDは重いです。キネ旬ほどではないけど。
しかし問題はむしろサイズなんですね。引越し屋さんがくれる定型の段ボール箱は実に微妙にサイズが合わないのです。もうほんのちょっと,1〜2センチ大きければありがたいんですけどねえ。いや,それでも単品のものはいいんですよ。すっきりと収まってくれます。でもボックスものはガワが微妙に大きいもんだからちょっと(ホントにちょっと)だけ丈や尺が足りず,フタを閉じるとかなり苦しいです。ああ,あとせめて1センチでも深ければなあ。
仕方がないのでウエスト86センチの僕が同82センチのズボンをはいた時くらいぎゅうぎゅうに押し込んでなんとか大部分は収まりました。そこへいくとDVDの軽いこと。DVDと言えば今ではトールケースが一般的ですが,僕はあれは無駄に空間を占拠するので嫌いです。空気を保管してるようなもんですからねえ。
箱詰めして持ち上げたときの軽さは歴然で,そのあまりの落差に苦笑してしまいました。DVD時代になってからコレクションを始めた人が羨ましいです。それに今回荷造りしながら「これは物置,これは部屋に」と分けて整理したんですけど,そうなると当然ジャケットを見ながら思案するわけです。いいですねえ,LDのあの大判ジャケット。
ジャケットをアートとして楽しむにはやはりあのサイズがありがたい。DVDで買い直したタイトルも多々あるんですけど,そうなってもジャケットだけはとっておきたいなと思いましたね。
映像関連の雑誌は先に述べたキネ旬だけ,後は好きな女優さんの写真集が少しある程度で映画に関する書籍は自分でもあまり持っていないと思っていたのですが,いざ荷造りを始めるとこれがけっこう出てくるんですね。いつの間にこんなの買ったんだろう?ってのがいろいろあって何かとても新鮮でしたな。
買った時にちゃんと目を通したはずなのに全然記憶にないというのは得した気分なのか物忘れがひどくなっただけなのか微妙なところです。宮崎駿監督の関連書籍なんて立ち読みばっかりの印象があったのにぞろぞろ出てきて……。前回自分で荷造りして引っ越したのはずいぶん前のことなので,まあ,文字どおり記憶も風化してるのかも。
昔「Comic Box」っていう「ぱふ」のライバル誌みたいなマンガ・アニメ誌があったんですけど,けっこう買ってたんだなと今回あらためて実感しました。独身サラリーマンでアニメ好きとなるとこんなのバカスカ買っちゃうわけですよ。今さらながらオタクだったんだなーとしみじみ。
いずれにしろ実家では何にどれだけ日の目を見させてあげられるかわからないので今回発掘した映像関連の書籍もまた永い眠りにつくことになるかもしれません。広い部屋,それも終の住処にできるところが欲しいなあとつくづく思いますね。
次に引っ越すことがあればそれをもって生涯最後の引越しにしたいものです。