サークルで出会った年上の男性とお付き合いを始めて1ヶ月が過ぎた。
お互い仕事をしているので、いつもデートは夜。今日もそうだった。
この日珍しく月も星もきれいで、なんだかちょっといけないことが起こりそう な夜・・・。
彼が、「河原に月でも見に行こうか」と誘う。「そうだね」と私。
彼の車に乗って、何気なくいつもの会話をしながら車は一路、ちょっと離れた 河原へ。
私たちの車以外に、他の車はないみたいだった。
河原に着いて、車から降り、夜空を見上げた。さすが田舎だ、満天の星空、き れいな月。
今日は雲も出ていないようで、すっきりと遠くまで見渡せた。
「きれいだねぇー」と言い、彼の手を何気なく握って、一緒に空を見る。
しばしの静寂。
彼が私の名前を呼ぶ。彼の方へ振り向くと、顔がゆっくりと近づいてきた。
・・・軽くキスをする。軽くから始まって、だんだん、舌を入れたり、唇をな められたり、といったディープなキスになっていく。吐息がもれてしまう。 唇、頬、耳・・・あらゆるところにキスをされると、体中が感じてぶるぶる震 えてしまう。
キスが終わったな・・・と思うと、今までしなかったことを彼はしてきた。
胸を優しく揉んできたのだ。
「や・・・だ、だめ・・・」突然の行為に驚き、ちょっと抵抗する私。
「大丈夫、優しくするから・・・」と、彼。
ただでさえ、触れられるだけでも気持ちよくて震えているのに、余計に震えが 止まらない。
つい、気持ちよくてあえいでしまう。
少しして、私の右手を彼がつかんで、下の方へと導いた。
「!」
初めての触感・・・。彼のあそこは、ピンと張りつめて、Gパンをとがらせる ほどにいきり勃っていた。
「こんなになっちゃったよ・・・」
そんなことを言われても、初めて男の人のあそこを触った私は、ただただどぎ まぎするだけで、何も言えない。
でも、なんとなく気持ちは分かった。して欲しい、したい、という気持ちが彼 の股間をあのような形にさせたのである。
「今日は・・・だめ・・・」
気持ちの整理が全く出来ていない私・・・ましてHなんて過去に全く経験がな いから・・・
この年だというのに、いまだ処女だなんて・・・笑われる・・・怖かった。
正直に、自分はまだ処女であるという恥ずかしい部分を、彼に包み隠さず話す。
彼はそれをきちんと受け止めてくれた。そして、恥ずかしいことじゃないよ、 むしろ、俺のためにとっておいてくれたことが嬉しい、と、そこまで話してく れた。
河原で星を見ながら、彼は今度の日曜日、初めてのHをしようと約束した。私 も賛成した。日曜日までなら気持ちの整理もつく。
またキスを軽くして、夜も遅くなってきたので帰ることにした。

次の日曜日。
朝から天気が悪く、雨だった。彼はいつものように車で私を迎えに来てくれた。
でも今日はいつもと違う。少し緊張気味の私であった。今日は・・・処女喪失 の日になるんだ・・・。
まともに彼の顔が見られない。ドキドキしている。
彼は、ホテルへ行こうと言った。黙ってうなずく私。
彼としては、出来れば地元は避けたいらしい。間違って知り合いにでも見つ かったらそれこそ恥ずかしいらしいのだ。
彼は車をしばらく走らせ、やがて県境を超えて、2つ目の県に入ってしまっ た。ただ、彼はその県に関しては仕事で出張していた経験があり、土地勘はす ばらしいらしいので、任せた。私にとっては初めて見る景色・・・。ドライブ 気分でいればいいのだ。そう思うとなんとなく緊張が薄らいできた。
雨は少し小降りになってきていた。国道沿いに走っていくと、ホテルらしい建 物がたくさん建っているのが見える。
そのホテル街へ、車は入っていった。彼はめぼしいところを見つけたらしく、 ホテルの入り口近くになって、ウインカーを出し、入っていった。
薄いペパーミントグリーンを基調としたかわいらしいホテルだった。いや、ホ テルというよりも豪華な施設みたいなところと言った方が良いだろうか。
それまで私の持っていた、いやらしくて入りずらいイメージを完全に打ち 破ったものだったのだ。
車から降りて、受付の方へ行くと、部屋の案内(写真がついていた)が壁にあ り、空いている部屋には電気が灯っていた。
彼は手頃な部屋を指さして、「ここにしようか」と私にもちかける。なかなか いい感じだったので、そこにすることにした。
受付で鍵をもらって、エレベータで上がっていくと、部屋が5部屋ほど、普通 のホテルのようにドアがあって並んでいる感じだった。
感心している間にも、彼は部屋を探し出して、鍵を差し、扉を開けて中へ 入っていった。
慎重な私は、まず荷物をベッドに置いて、どこに何があるのかチェックし始め た。ここがお風呂、ここがトイレ・・・と。
電気は最初明るめについていたが、彼は明かりの調節を見つけ、わざと薄暗く した。そして、こっちへおいで、と、両手を伸ばしてベッドに横たわった。
わざとふざけて、ベッドに飛び乗って彼に抱きつく私を、彼は優しく受け止め て、抱きしめてくれた。そして、いつものように軽いキスをする。
少しの間、2人で横になって、休んでいた。
「さ・・・じゃ、先にお風呂に入っておいで」と彼が入浴を促した。私は、着 替え(バスローブが置いてあったので)を持って、風呂場へ行って体を洗うこ とにした。
お風呂に入りながら、これからどうなるのかな、と、想像もつかない状況を一 生懸命頭で考えていた。痛いとか言っていたけど、本当かな・・・大丈夫か な・・・
お股だけはしっかり洗っておかないと・・・ごしごし・・・
そして一通り入浴も終わって、部屋に戻ると、有線放送に耳を傾けながら寝こ ろんでいる彼がいた。
彼は、私と入れ違いにお風呂に入っていった。
私は、その待っている間が長くて、ただ何も出来ずに布団の中に入ってくる まっていた。
彼は、腰にタオルを巻いた状態で出てきた。初めて見る彼の上半身裸の姿・・ ・。だけど恥ずかしくてまともに見られない。
彼はそのままベッドに入ってきた。私に腕枕をしてくれて、抱きしめてくれ た。
いよいよ・・・始まるんだ・・・
そう思うと心臓がドキドキと激しく脈を打ち始めた。
初めての私は、すべて彼に任せてしまおうと、なすがままにしていた。
彼が私の唇をふさぐ。軽いキスからディープなキスへ・・・。長い時間をかけ て優しく、ゆっくりキスが続く。
そして、顔、首筋へとキスが動いていく。少しはだけたバスローブの胸あたり までキスをしたあと、ゆっくりとバスローブが脱がされていった。
私の裸が見られてしまう・・・恥ずかしい・・・!そう思う間もなく、するす るとバスローブは脱がされて、私の裸体があらわになった。
彼はにっこりと微笑んで、胸を愛撫し始めた。胸を揉み、乳首を軽く吸われる と、頭の中が真っ白になっていく。声も出てしまうが、恥ずかしくてつい口を 手で押さえてしまう。
そんな私を見て「いいよ、声出してもいいんだよ」と耳元で囁く。その言葉に 反応して、ついつい感じるままに声が出てしまう。
はあっ・・・ああ・・・ん・・・
そして彼も、バスタオルを外し、一糸まとわぬ裸になって、布団をはいで、薄 闇の中、私の体を愛撫し続けた。
そっと彼の股間を見てみた。初めて見る男の人のあの部分・・・。もうすっか りいきり勃って、斜めに首をあげている。
びっくりしてしまった。男の人のあそこってあんなに大きくなっちゃうんだ・ ・・すごい・・・
そして彼は、私の腹部を通り越し、秘密のあの場所へ指を滑らしていった。体 中がけいれんするような感覚に襲われてしまった。声も出ない・・・。
「すごく濡れてるよ・・・」
彼の言葉通り、私は彼の愛撫だけで感じまくってしまい、あそこをびしょび しょに濡らしてしまっていたのだ。
「恥ずかしい・・・やだ・・・」もう言葉が出ない・・・。
彼は、私のあそこを指であちこち触って、愛撫してくる。そのたびに私は、あ あっ、という切ないため息と共に声を出してしまう。
その中でも一番、私が反り返るほど反応する部分を見つけてしまったらしい。 ・・・クリトリスだった・・・そこを執拗に攻めてくる彼の指・・・。
  ああん・・・!いや、いやぁぁぁぁ・・・!
口ではそう言っているのに、体が反応してますます濡れてしまう。半分意識が 遠くなりそうだった。
気がついたら、手が硬直していた。体中緊張していたのだ。そっと手の緊張を ほぐす。
彼がベッドの上から何かを取り、封を開けた・・・コンドームだった。慣れた 手つきで彼自身に装着していく。
「いい?力抜いてね・・・」
「うん・・・」
とっても怖かった。私のあそこに、男の人のモノが入ってくる・・・想像でき なかった。
「じゃ・・・いくよ・・・」
グッと、彼が腰を私のあそこに押し当ててきた。やだ・・・何!?何か当たる ・・・!
濡れた部分をこねくり回して、コンドームをかぶせたあそこに私の愛液をつけ ているらしい。
そしてそのあとすぐ、あそこ・・・いや、体中が固まってしまうほどの痛みが 走った。
「痛い!やだ、やだやだ・・・!痛いよぉ!」
半端な痛さではなかった。こんな痛い思いなんかもうしたくない、愛撫だけで いいとさえ思うほどの痛さだった。
「大丈夫だから、体の力抜いて」
「だめ、だめぇ・・・痛いよぉ・・・」
こんなに濡れているのに、体が緊張して、こわばって、彼のアレが入らないの だ。
先が少し触れていただけなのだが、とにかく痛くて痛くて、我慢できない。
「ちょっと入れるだけだから」
「ふ・・・ふん・・・ん・・・ああっ・・・い、痛い・・・痛い痛い痛い・・ ・痛いよぉ・・・」
少しは入ったらしいが、あんまり痛くてその痛さでついに私は泣いてしまった。
彼も、そんなに痛いのではかわいそうだと、今日のところはこれまでにしてお くということで、やめてしまった。
「ごめんね・・・ごめんね・・・」と私は泣きながらずっと謝っていた。
いいんだよ、と、彼は微笑んで優しく抱きしめてくれた。
初めてのHはそんな感じで失敗(?)に終わってしまった。
終わった後、もう一度お風呂に入って帰ることになり、今度は一緒にお風呂に 入った。
お風呂に入りながら、お互いの体を洗ったり、体に触れて遊んだり、ちょっと 楽しい時間を過ごしてしまった。

そして、また次のデートの日。今度は彼の部屋で一緒の時間を共有することに した。
だけど結局いつものようにキスから始まって愛撫へと、Hな方向へと行為が 移ってしまう。
彼が、下に寝転がるようになり、私が上から乗る体勢になったとき、
「・・・しちゃおうか・・・」
彼がそう言ってきた。でも前回の失敗もあり、ちょっとためらったが、前みた いに緊張はしていなかったので、私はOKサインを出した。
一通りの愛撫が終わって、相変わらず私のあそこはびしょびしょに濡れてし まっていたらしい。この頃、とにかく濡れやすかったのである。
彼がこないだのようにリードしてくれた。力を抜いて、楽にして・・・
「!」
こないだほどの痛みではなかったものの、やはり痛みはあった。
「あっ・・・ちょっと痛い・・・」
「大丈夫だよ・・・」
彼が腰を前後に動かしているのが見えた。クチュクチュ、と音もする。・・・ え?まさか入ってる・・・?
彼に聞いてみると、しっかり根本まで入ってるよ、と、返ってきた。
うわぁ・・・ついに処女喪失だぁ・・・
痛みを伴ってはいたものの、彼のリードで前後に抜き差しされると、何とも言 えない快感が襲ってきてしまった。これが・・・Hなんだ・・・
しかしいざ処女喪失してみると、何だかあっけないな、と、そんなことまで考 える余裕がこの時はあった。
彼の腰の動きがどんどん激しくなって、彼も、はあはあとあえぎ始めた。そし てしばらくその状態が続いて、 「い、いくよ・・・」と彼が声を出し、少しして、「うっ・・・」とうめいた あと、深いため息を吐き、果ててしまった。
そっと彼のモノを抜いてもらって、ティッシュがそこの棚の上にあるから 取って、と言われて立ち上がったとき・・・
ツーッと、何か内股を伝って降りてきた感覚があった。「?」とのぞき込む と、赤い一筋の物が・・・。
「や、やだ・・・血が出てる・・・」
正直言って驚いてしまった。よく見ると布団の上にも点々と、まるで鼻血のよ うな真っ赤な血が滴り落ちていたのだ。最初は本当に鼻血かと思って自分の鼻をこすってしまったほどだ。
「処女をなくした証拠だよ」と彼は笑っていた。
これがあの、Hすると血が出るという、あの血なんだな・・・
そう思うと、私もついに処女喪失したんだ、と、改めて実感してしまったのだ。
結局、処女喪失は2度目にして成功したわけである。
まとめてみると・・・

処女喪失について・・・場所:彼のうち
           いつ:出会って1ヶ月過ぎた頃
           誰と:彼と
           感想:あっけなかったけど、嬉しかった

といったところだろうか。
ちなみにこの彼は私の現在の旦那様である。私としては永遠の伴侶である旦那 様に処女を捧げられたので、ああ、これでよかったんだ、と、ちょっと自負し ている。
それまでずっと、会社のおやじからは、自分が処女だと言うと「くさっちまう ぞ」とか「そんなの嘘だろう」とかさんざんバカにされていた私だったが、処 女喪失なんて結局、誰でもいいなんて思ったらただの嫌な思い出にしかならな いし、それに歳なんて関係ない、本当に愛する人に捧げてこそなのかな、と 思ったのであった。
私が幸い、彼(今の旦那様)とそうなったからかもしれないけど。まあ、私の 処女喪失話ですので、笑って聞き流してくれればそれでいいです。
ただ、ここ最近「純愛」というものがなくなってきているなぁと、さびしい気 持ちもする私であった。
おしまい。



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