1998年2月9日(月)


このところ2日、オナニーをしていない。「1Pの世界」制作者としては、恥ずかしい限りだ。
さすがに今日はしたくなったので、パソコンの前でペニスをさらけだした。
画面の中にはヌード。先週買った「Windows100%」の中の画像である。
僕はいつもの通り、股間と性感帯とを同時に刺激し始めたが、溜まっていたせいか、すぐに出したくなってしまった。
「ここで出したら、最高の快感を逃してしまう。絶対に止めなければ!」と思い、意志の力で右手を茎から引きはがす。
溜まっているものを出す射精感は、そうでないときに比べ格段に気持ちいい、ということを僕は経験的に知っていた。
しかしその快感は、襲い来る快感に耐え抜き、1時間くらいこすりつづけた末に発射してこそ得られるものなのだ。
親指と人差し指で輪っかをつくり、勢いでイッてしまわないように注意しながら、時には素早く、時にはゆっくり、亀頭とカリの間を往復した。
長く持続させようと思ったら、乳首を愛撫するのはやめる。僕は、あいた左手で陰茎の根元を握った。こうすると余った皮が引っ張られ、右手が動きやすくなるのだ。
気に入った女のコが画面に映っているときには、右手の運動を早くする。あまりよくないコのときは、ゆっくりとじらすように握ったり、陰茎をしごいてみたりする。
輪っかを早く動かすと、いつも乳首とペニスの同時愛撫で感じるのとは別の快感、というより刺激が、体の奥の方から迫ってくる。 それは、いつもの快感とは違い、我慢することのできる「刺激」だ。これを感じながら10数分オナニーを続けていると、頭の中からいらないことがさっぱりと抜け出て、 気持ちいいことに集中できるようになる。
だがこの日は、時間が悪かった。どうしようもなくなって、オナニーを始めたのが午後10時半。毎日、11時に風呂に入ることになっているので、 中断を余儀なくされることとなった。
断腸の思いで、またも右手を引き離す。まるで恋人との別れのシーンのようだ。いきり立って恋人を求める陰茎。 名残惜しそうに去っていく右手・・・ ああ、哀れなり我が陰茎。
まあ、もうすぐ出そうなところだったし、実はいいタイミングかも、と思って風呂に入る。 風呂場で、シャンプーをローション代わりにして、ぬるぬるとやるのもまた乙なものだが、あまり長時間入っていると大佐が襲来するので、今日は控えておく。

風呂から上がり30分。2階の自室に戻ったときにはすでに、チン×は萎えてしまっていたが、ディスプレイの電源を入れ直し、裸を見ながらちょっかいをかけてやると、 あら不思議! 立派なオトナになってしまった。
さて、これから45分はこするぞ、と思って時計を見る。0時40分を発射目標とし、オナニー再開。
一定時間で、自動的に画像が切り替わるような設定にして、緩急をつけた摩擦を試みる。誘惑に負けて、ちょこっと乳首を触ってしまう。あっ!
敏感だ。さらに右手で、右の×玉をクリクリやると、きゅうと締まるような快感がきた。
欲情して、右手が暴走しようとするのをなんとか押しとどめる僕。するとディスプレイの女のコが変わった。かわいくない。射精を先に延ばすためにも、全ての動きを一旦止める。
動きを止めている間の興奮もまた、何とも言えない。どうしても快感が欲しくて、膝に力を入れて交差させ、チン×を締め付ける。 でもその快感はあまりにも不十分で、よりいっそう僕を貪欲にさせる。「早くこすって!」と自分に哀願する自分自身は、マゾヒスティックな歓びにぴくついている。
そのうちに画像が終わりまで来てしまった。僕は左手にあそこの世話を任せ、右手でマウスを操作する。AVのハイライトだけを収録したムービーが入っている。 それを再生して、さらに興奮を高めていくことにする。
画面の中で飛び散る精液。ヘッドホンからは、いやらしくてぬるっとした女のコのあえぎ。右手がカリをこすって越えるたびに、尿道口からじわじわと、透明な粘液が漏れてくる。 それは亀頭からゆっくりと流れ落ち、陰茎の真ん中あたりにまで達していた。
女のコが精液を顔で受け止め、唇のあたりに溜まったものを舌でぬぐい取っている。その舌の動きに僕は感じきった。演技とは分かっていても、そのもの欲しそうな瞳、 「もっと・・・」というその表情が、ぞくぞくっと僕の神経を侵してくる。「気持ちイイ・・・」と言ったとろける声が、僕の体のどこかを確実に溶かした。
本当に僕はイキそうになったが、幸運にもそこでムービーが終わったので助かった。まだ耐えてやる。僕はそう思い、カウパーが泡だって白いもののついた右手を再びマウスに添えた。
胸の大きな女のコが、バックから責められてよがっている。僕はその画像を見て、またイキそうになった。制止する間もなく、左手が乳首をさらってしまう。 右手はスピードを上げ、もうダメになってしまいそうだ。ああ、もう本当にダメだ。出ちゃう・・・と思ったので目を閉じ、両方の乳首へと触手を伸ばし、右手は握り方を強く、無理矢理に亀頭をいじめる。
はっ! 一瞬、絶頂の感覚とともに飛び出た。あ、あ、出る出る、どろどろと股間、太股へと垂れ流されていく。 右手はまだ止まらない。最後まで感じ尽くそうと、本能的に止まらない。イッた。ようやくおさまったとき、僕はそう思った。

2日の禁欲がもたらした、至高の快楽。毎日のルーチン的なオナニーでは、決して味わえない魅力があった。
トイレットペーパーで拭くのが大変なくらい、からだもあそこも、新聞紙も床も、白く汚れてしまったのだった。





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