願 い(to Beaver)


 コーヒーも冷めてしまって
 夜はやがて朝に変わろうとしている
 ストーブは赤々とかしてるのに
 でもぼくの心は寒々しい
 時計の針は動いているのに
 でも時は止まったまま

   君がいてくれたら
     こんな時に この部屋に
   君がいてくれたら
     ぼくの横に座っていてくれたら
   ぼくの心がどれほど暖かくなれるだろう
   ぼくの心がどれほど優しくなれるだろう


 何の音も聞こえなくなって
 今この部屋だけが別の世界のよう
 スタンドの灯りは弱々しく
 ちゃんとぼくは生きている
 でもぼくは死んでいる

   君がいてくれたなら
     こんな時にぼくのそばに
   君がいてくれたなら
     優しくぼくを見つめてくれたなら
   ぼくの心がどれほど素直になれるだろう
   ぼくの心がどれほど幸福になれるだろう

(1975年11月30日(日)06:50)

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