小さな口づけ
甘い刺激
一筋の涙 −紫色の−
君の手を握り締める
なんて柔らかな
口づけを
笑う君に見せてあげる
この花の色を
紅紫のムーンライトフラワー
踊る花粉
瞬間の春
大きな真実
抱きしめたい君の身体を
僕の愛で包む
ぼくの口づけを
甘い感触
柔らかな弾力
目を瞑る君
そして待ってる
光に照らされる二人
それでも離れようとせずに
ただ瞬間の快楽を分かち合い
蜜を散らし
君の胸に顔を埋める
君の指が僕の髪を遊ぶ
揺れている心
揺らめいている陽炎
風が呼んでいる
足音を忍ばせよう
そっと降ってきた雪に
ぼくは口づける
君を思って
別れてはいない
ただ
休むだけ
さようなら
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