雑記帖

スペースシャトルの事故で考えたこと(2003年2月2日)


 スペースシャトル・コロンビア号が大気圏に突入後着陸15分前に連絡が途切れ、空中爆発を起こして墜落、7名の搭乗員の方々が亡くなられた。

 最後の瞬間彼らは何を思ったのだろう。何を感じる間もなく、死んでしまったのかもしれない。考えてみれば、地球から飛び出し宇宙に行くということは、まだまだハイリスクなことなんだよね。ほんの些細な故障やアンラッキーがすぐに死に直結する。宇宙に行った全ての人たちは、当然ハイリスクであることを覚悟の上、それでも宇宙に行くことに魅力を感じていったのだろうけど。

 宇宙から地球を見ると、人生観が大きく変わるというようなことがあると何かで読んだ憶えがあります。そうなんだろうなと思います。何十億年も前に誕生した生物が進化し、海から地上や空に進出し、生き続けていくその目的は、もしかしたら宇宙に出て行くためなのかもしれないと思います。

 「死」に綺麗も汚いも、偉大も卑小もないと思うけど、自分の夢に挑戦し、宇宙から地球を見ることが出来た彼らは、ある意味まだ幸せな「死」だったのかもしれないと思う。この瞬間も地球上のどこかで、誰かが戦争、事件、事故、病気、飢えなどさまざまな原因で、ある人は穏やかな気持ちで、またある人は恨みながら、またある人は後悔しながら死んでいっている。

 生まれた以上、死ぬことは全ての生物に等しく与えられた運命だし、出来ることなら心穏やかにその時を迎えたいなと思います。







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