「トワイライト」 重松清(文藝春秋社1714円税別) |
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カバーの帯には『70年代型少年少女に捧ぐ。二十六年ぶりに母校で再会した同級生たち。校庭に埋めたタイムカプセルとともに、それぞれの胸の思いも封印を解かれる----人生への問いかけにみちた長編小説』と書いてあるのを見て、文庫本になるまで待てずに思わず買ってしまいました。
70年代を開発されたばかりの多摩ニュータウンで育ち去っていった主人公たちが、6年生の時に当時40歳だった担任の白石先生の提案で、クラス全員で校庭に埋めたタイムカプセル。過疎のため廃校となり取り壊されると知り約束より1年早く39歳の夏に掘り出します。
当時始まったドラエモンの「のび太」や「ジャイアン」とあだ名で呼び合ってた主人公たちが小学6年生の自分から贈られた品々と思い出。そしてその後不倫相手から殺された白石先生からの思いも寄らなかった手紙。小学6年生の自分たちが夢見た未来の自分たちと現実の自分に悩み迷い苦しむ主人公たちとその家族。
最近、本当この手の話に弱くって、涙ぼろぼろ流して読みました。 |
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