白々しい人の話が
ぼくの耳を通り過ぎていく
ぼくの口は堅く閉ざされ
人々はぼくから離れていく
いつまでもと思っていた友達ももういない
自分勝手なぼくのせいだけとは言えないさ
空しいだけの人の話
悲しいだけの人の付き合い
嫌気だけの人の語らい
自尊心だけの人々
心の中には風だけが
渦巻いては駆け去って
巻き上がる埃に目を傷め
涙が流れて止まらない
涙が流れて止まらない
ひとり一人の自己主張が
みんなの心を乾かして
つながりはこんなものなのか
信じ合っていたのは嘘なのか
恋だの友情だのを若いと済ませていまう
大人になれたぼくらには何も残らなかった
空しいだけの人の話
悲しいだけの人の付き合い
嫌気だけの人の語らい
自尊心だけの人々
心の中には雲だけが
光を遮り闇を創る
何も見えないこの目から
涙が流れて止まらない
涙が流れて止まらない |