流されていく
   朝が来て夜になる
   起き出したとたん寝てしまう
     一日は去り
      一月が消え
        一年が過去となり
   思い出と呼べるものは何も残ってはいない

   生きていることは確かだけれど
     本当に生きているのかはわからない
   歩いているのか止まっているのか
     確かめようともしていない

   信じられるもの そんなものは何もない
   だからわからない
         生きていることさえ わからない


   暖かくなって寒くなる
   色があふれて灰色になっていく
     春は去り
      夏が消え
       冬は過去になる
   思い出と呼べるものは何も残ってはいない

   死んでしまうのは確かだけれど
    今とどれほど違うのかわからなくない
   前を見ているのか振り向いているのか
               確かめようともしていない

   愛すべきもの そんなものは何もない
   だからわからない
         死んでしまうことさえ わからない

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