泣きそうな空
降ってきた雨
めずらしく天気予報が当たったね
そんなときに限って傘のない僕
そういえば
ちょうど去年の今頃
キャンパスから駅まで 降り出した雨
あの時も僕は傘がなくて
君の傘に入れてもらったね
小さな傘だから
僕の左肩はずぶ濡れになったけど
ほんの10分間
君と肩添わせて歩いた あの日
まだ彼が君の心を
つかまえてしまう前のこと
僕がまだ君を
忘れてしまいたくなかった頃
何を話したのか
もう思い出すこともできないけど
あの時の暖かくなった心を
ふっとまた・・・・
冷たい春の雨
走っていく駅まで
思い出してもしかたのないことを
思い出してしまう
走っていく駅まで
雨の中
春の雨の中 |