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クライング・フィスト 泣拳   DVD発売

不遇な環境で成長した少年院出身の19歳のボクサーと,事業に失敗して空っぽの人になった40歳の元ボクサーが,底辺人生を越えてみようと新人王戦ですさまじく正面対決するボクシング・ドラマ

一時は,北京アジア競技大会銀メダルリストとしてうまくいっていたカン・テシク(チェ・ミンシク)。今や彼は,路上でお金をもらって自分を人々に殴らせる仕事をしている。賭けの借金と工場の火災のために,持っていたものすべてを失った後,生計のためにやむを得ず路上で殴られるボクサーになったのだった。

彼に唯一残されたものは,妻と愛する息子だけ。彼を訪ねてくるのは,噂を聞いて全国各地から駆せ参じる野次馬たちと,借金の取立屋だけのわびしい境遇だ。弱り目にたたり目で,妻は離婚を要求し,人生の唯一の希望である息子ソジンと一緒に暮らせなくなったテシクは,深い絶望感に陥るようになる。もう退く所も,失うものもない人生終盤の老ボクサーテシクは,もう一度希望を抱いて新人王戦出場を決心する。

喧嘩とかつあげが日課のサンファン(リュ・スンボム)。ある日,大きな喧嘩にまきこまれ,合意金を得るため,金持ちをねらった強盗事件を起こし少年院に収監される。収監初日からボクシング部のクォンノクと勝負を繰り広げて独房に閉じ込められるという順調でない生活が始まる。クォンノクとの戦いを見た刑務主任は,サンファンにボクシング部加入を薦める。ボクシングは,したいことも,なりたいものもなかった19歳のサンファンに初めて何かできるという意志と喜びを与える。

そんなある日,工事現場で仕事をする父が,突然の事故で亡くなり,祖母までも倒れたという知らせが伝えられる。ショックに陥ったサンファンは,父を失った悲しみを忘れ,祖母が一日も早く元気になるようにと,新人王戦に出場して優勝の夢をかなえようという戦意を燃やす。

[制 作 年] 2005年 [韓国封切] 2005年4月1日 [観覧人員] 1,728,477人 2005年 第18位       (韓国映画データベース 年度別ボックスオフィス) [原 題] 拳が泣く 주먹이 운다 [英 語 題] Crying Fist [ジャンル] ドラマ [原 作]  [P  D] ハン・ジェドク [脚 本] リュ・スンワン,チョン・チョロン [監 督] リュ・スンワン [第5作] [助 監 督] ハン・ドンウク [撮 影] チョ・ヨンギュ [照  明] チョン・ソンチョル [編  集] ナム・ナヨン [音 楽] パン・ジュンソク,ポクスンア(桃)プロジェクト [美 術] パク・イリョン [武 術] チョン・ドゥホン [出 演] チェ・ミンシク   → カン・テシク    リュ・スンボム   → ユ・サンファン    イム・ウォニ    → オ・ウォンテ    ピョン・ヒボン   → パク師範    ナ・ムニ      → サンファンの祖母    キ・ジュボン    → サンファンの父 ユ・ジュボン    キム・スヒョン   → クォンノク ボクシング部    アン・ギルガン   → 刑務主任    チョン・ホジン   → サンチョル チャンホククス食堂主人    オ・ダルス     → チョン・ヨンデ    ソ・ヘリン     → ソンジュ テシクの妻    イ・ジュング    → カン・ソジン テシクの息子    ファン・チュナ   → ヨンジン サンファンの友だち    ク・ボヌン     → ムンパン ボクシング部部長 チョナン忠義隊    キム・ヨンイン   → キムおじいさん 貸金業者    チャ・ヨンオク   → 制服の母    ホン・ソギョン   → ホン氏 廃品回収業    キム・ギチョン   → イルスジェンイ(高利貸)    シン・サムボン   → カットゥギ(やくざ)    キム・ジフン    → 若い男    シム・ジェウォン  → 取調刑事    シム・ウミョン   → 担当刑事    ファン・ジェグン  → 工場職員    チョン・インギ   → 医師    キム・ヒョソン   → 双門洞(サンムンドン)ヒョリ    パク・チュンミョン → トゥン女(太った女)    イ・ウォン     → ヤプサム男    ペ・ジョンア    → 子供の母    イ・イェウォン   → ソジン担任    ユ・ジョンヒョン  → 炊事長    ホン・ジミン    → 看病人    イ・ドンホ     → ヨンデ部下1    キム・イラン    → ヨンデ部下2    キム・ソンフン   → ヨンデ部下3    パク・テミン    → 図体チンピラ    パク・チョルグン  → お金をやるチンピラ    キム・ボギョン   → 無愛想なチンピラ    パク・チングク   → 刑務官    ペク・ホ      → ソンジュ再婚男    チェ・デウン    → ソジン 相棒    キム・ミンジュン  → 幼いソジン    パク・テヒ     → 公認仲介士 [制作部長]    キム・ヒョジョン  → 家具従業員    チェ・テヨン    → 飲食店従業員    シン・ジョングァン → 全国体育戦主審    チェ・ボンノク   → 全国体育戦サンファン相手    ヤン・ミンソク   → 全国体育戦クォンロク相手    ハン・ボヨン    → 解説者    イム・ジュワン   → キャスター    チョ・マンシク   → 新人王戦主審1 [ボクシング国際審判]    キム・チャンテク  → 新人王戦主審2 [元東洋ミドル級チャンピオン]    イ・ウォンソク   → リングアナウンサー [リングアナウンサー]    ピョン・ジニョン  → ラウンドガール    イ・テジュン    → 進行要員    パク・チュア    → 朝放送ナレーター    キム・ジェゴル   → ボクシング部1    チェ・ギョンス   → ボクシング部2    イ・ユンソン    → ボクシング部3    チョ・ヒドン    → ボクシング部4    キム・ミンサン   → ボクシング部5    キム・マンギ    → ボクシング部6    ペク・ヒョヌ    → ボクシング部7    キム・グァンテ   → ボクシング部8    チョン・ミンヒョク → ボクシング部9    クォン・ヨンドク  → ボクシング部10    キム・ナムソン   → ボクシング部11    カン・ミンギュ   → ボクシング部12    特別出演    キム・ビョンオク  → オ刑事    イ・ジョンホン   → 刑務所長    チョン・ジョンフン → グァンホ 自動車修理工 [撮影監督]       スタント       カク・チンソク       字幕外       クォン・ソヒョン [受 賞] 2005 第58回 カンヌ国際映画祭/国際批評家連盟賞      2005 第42回 大鐘賞映画祭/女子助演賞(ナ・ムニ),審査委員特別賞                    編集賞(ナム・ナヨン)    2005 第6回 釜山映画評論家協会賞/監督賞    2005 第13回 春史羅雲奎映画芸術祭/音楽賞(パン・ジュンソク) [映 画 祭] 2006 第17回 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2006 招待作品 [時 間] 134分 [観覧基準] 15歳以上 観覧可   [制 作 者] イム・スンヨン,パク・チェヒョン [制作会社] シオフィルム(sio film)(株)       ブラボーエンターテイメント(Bravo Entertainment)(株) [制 作 費] 純制作費39億ウォン [ビ デ オ] ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(DVD 4,179円)2006/09/27発売 [レンタル]  [H P] http://www.fist2005.com/(韓国) [撮影場所] ソウル フェヒョン(会賢)洞 シボムアパート →  サンファンの家      ソウル コリョ(高麗)大学 地下駐車場          → サンファンが高利貸のキムおじいさんを襲う駐車場      ソウル総合撮影所 → サンファンの家の中      ソウル タンチョン(炭川)公営駐車場          → バイクに乗るサンファンが警察に追われるシーン      ソウル クァナク(冠岳)警察署 → サンファンが取調べを受ける警察署      ソウル カンドン(江東)警察署 → テシクが取調べを受ける警察署      インチョン(仁川)専門大学校ボクシング部 → 刑務所ボクシング部      ソウル カンドン(江東)初等学校 → ソジンの学校のクラス      ソウル タドン(茶洞)ビル → ビルの屋上のテシクの家      プチョン(富川)室内体育館 → サンファンの初試合の会場      ソンナム(城南)市 ソヒョン駅前広場 → テシクの殴られ屋商売の場所      テグ(大邱)展示コンベンションセンター(COEX) → 新人王戦の会場      テグ(大邱) シンギ(新基)教会      クァチョン(果川)市 チョナン(天安)刑務所 → サンファンが収監された刑務所 [Private ] K-DVD【66】 J-DVD(3,134)【13】 2006/8/10 [お ま け] ・この映画の原題<拳が泣く(주먹이 운다)には,慣用表現として「悔しく        てしょうがない」という意味があります。       ・チェ・ミンシクが演じるカン・テシクのモデルは,東京都新宿区歌舞伎町で        「殴られ屋」をしていた元ボクサーの晴留屋明(ハレルヤ・アキラ)氏なの        だそうです。       ・また,リュ・スンボムが演じるユ・サンファンのモデルは,少年院でボクシ        ングに出会い,K−1に出場した韓国人格闘家のソ・チョルなのだそうです。       ・この二人については、韓国のテレビのドキュメンタリーの主人公として放送        され、それを見た監督が「それぞれの驚く事情をもつ2人の人物を1つの映        画で対決させては?」という発想を思いついたそうです。 


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