▼村には，妓女ヘンファが隠密な所にいだいた杏（あんず）と杏（あんず）酒を飲んで合宮をすれば，失った気力がよみがえり回春するという噂が広まる。▼一方，チョン・ウニョンは，現勢力のユン大監を破って自分が勢力を握ろうとして，ユン大監の気力を衰えるようにして勢力圏から追い出そうという計略で，医師と組んで若い妾を入れて媚薬まで飲ませてますます気力が衰えるようにする。
▼妓女ヘンファの噂を聞いたユン大監家のカルチャビは，ヘンファを尋ねて大監と一夜の合宮を求めるが，既に順番を待つ人が多いと拒絶される。
▼ある日，ヘンファは， ユン大監宅に身体にいだいた杏（あんず）と杏（あんず）酒を渡し，幼い時から一緒に育てられた働き手の唖のサミョンを連れてピヤン（飛陽）に出発する。あんずを食べたユン大監は，精力が沸き上がり，あげくの果てには若い小室まで気絶させる驚くべき効果に，ヘンファを自分の小室に入れる計画をたくらむ。
▼ユン大監に気力が戻って来るやチョン・ウニョンとその一派は，自分たちの秘密が漏れることを恐れて妓女ヘンファを殺すことをたくらむ。
▼ヘンファが彼岸から戻った日にチョン・ウニョン大監が尋ねてくる。チョン・ウニョン大監を見たサミョンは，彼が１５年前に権勢で双壁をなしたヘンファの父キム・ハプボン大監宅に侵入し，ヘンファの父母を殺した張本人であることを知る。チョン・ウニョンは，殺害場面を目撃したサミョンが秘密を漏らせないように舌を切って唖にしたのであった。そして，天涯孤児になったヘンファと彼の姉ヘソンは，妓女の道に入らざるをえなかった。
▼サミョンは，復讐のため刀を構えるが，チョン・ウニョンの部下に返り討ちにあう。死を覚悟したヘンファが，父母の怨みを晴らすことができないと絶望した時，ユン大監宅のカルチャビが入り，チョン・ウニョン一派を殺すのであった。
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