▼ワンは,基地の村の米軍クラブでダンサーの仕事をする母ホーリーと一緒に暮している少女だ。
▼母ホーリーは，独りで娘ワンを育てていて不満足だが，いつも幸せだ。ワンも，友人たちが米軍クラブで踊る母を娼婦とからかって村八分にする環境に耐えるのが辛いが，母ホーリーを恥じはしない。
▼少しは分別がない母と一緒に暮して，早く分別がついてしまったワン。ままごと遊びのような一日一日を送ったある日，世界的なバレリーナに成長したスジンが，彼女たちの前に現れる。
▼スジンは，ホーリーと一緒に孤児として育ったが，ホーリーを裏切って独りで外国に養子縁組に行き，今は成功した女性だ。スジンは，ホーリーに対する謝罪の意味で，ワンにバレエを教えるという。
▼しかし，ホーリーは，ワンだけは絶対に自分のようなつまらないダンサーにしないという確約のために，ワンのバレエ授業に反対する。バレエを通じてちょうど新しい世界を分かり始めたワンは，どうしても反対する母が理解できなくなる。
▼時間が流れるほど，ホーリーとワンとの間は，ずっと擦れ違うばかりで，これら全部がスジンの登場のせいだと思い，ホーリーは，スジンがより一層嫌になって，姉妹のような母娘，友だちのようだったホーリーとワンの間は，ますます遠ざかっていく。
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