輝国山人の韓国映画
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▼在日朝鮮人のキム・ヒロ(金嬉老) [日本名:近藤安広(こんどう やすひろ)] は,前科6犯,15年を超える獄中生活を経て,1967年40歳で出獄する。
▼食料品運送業をして誠実に生きる彼は ,静岡県清水市にあるクラブみんすくの歌手ふさこと愛に陥り,幸福を夢見る。しかし,暴力団員の曽我は,これに不満に感じ,清水署の小泉刑事は,民族的偏見でヒロを見る。
▼ヒロが,ふさことともに青森山中に逃げると,曽我は,ヒロのお母さんの店で無法な振舞いを行う。ヒロは,曽我と部下の大森をライフルで射殺し,小泉刑事も殺そうとしたが,失敗,実弾1,200発とダイナマイト13本を持ち,寸又峡の富士見屋旅館を占拠して,旅館の主人と宿泊客を人質にとり,籠城する。
1968年の<金嬉老事件>を真正面から描く異色作。出演者たちも日本語のセリフに挑戦し,日本の在日差別問題をあぶりだす。
キム・ヒロ(金嬉老)は,1975年11月に最高裁判所で無期懲役刑が確定し,服役していたが,1999年9月7日,韓国への渡航(強制送還)を条件に31年間の日本最長服役囚として仮釈放されて帰国し,韓国人の父の姓により,クォン・ヒロ(権禧老)として韓国に帰化した。
その後,前立腺がんで闘病していたが,2010年3月26日にプサン(釜山)市内の病院で82歳で死去した。
[制 作 年] 1992年 [封 切] 1992年2月29日 [観覧人員] 16,979人 [原 題] キムの戦争 김의 전쟁 [英 語 題] Kim's War [原 作] [脚 本] ユ・サンウク、キム・ヨンビン [監 督] キム・ヨンビン [第1作] [助 監 督] イム・サンス、ミン・ビョンジン、チャン・ギルフン [撮 影] チョン・ジョミョン(田朝明) [照 明] チェ・イプチュン [編 集] パク・スンドク [音 楽] カン・イング [美 術] チョ・ヨンナム [武 術] ファン・ジュンス [出 演] ユ・インチョン → キム・ヒロ イ・ヘスク → ふさこ キム・ポッキ → ヒロの母 キム・ヒョンイル → 曽我 シン・ウチョル → チョ・ホヘン シム・ウチャン → 大橋刑事 キム・ヒョンジン → 小泉刑事 チュ・ホソン → チェ・サンス キム・イル → 岡村 パン・ドクモ → 捜査本部長 チョン・ウンボン → 捜査課長 ファン・チュンス → 野村 キム・ヒョンヨン → 大森 パク・チョンチョル → 柴田 シン・チョルジン → 旅館主人 チュ・マリ → 旅館主人の妻 キム・ヒョヌ → 人質1 コ・インベ → 記者1 チョ・テボン → 記者2 パク・ウンソク → 幼いヒロ チェ・ジョンウォン → 担任先生 アン・ヘリ → 岡村の女 チェ・ヨンヘ → ふさこの兄 キム・イホ → 武術演技 ホン・ソンチャン → 武術演技 ソン・ボクチョル → 武術演技 チョン・ドゥホン → 武術演技 ファン・ジェソク → 武術演技 ハン・ボング → 武術演技 ハン・ギョンソン → 武術演技 パク・サンヒョン → 武術演技 イム・ジュンファン → 武術演技 コ・ジェヒョン → 武術演技 クォン・ソンファン → 武術演技 [受 賞] 1992年 よい映画 1992 第28回 百想芸術大賞 演技賞 (ユ・インチョン), 脚本賞, 新人監督賞 1992 第13回 青龍映画賞 新人監督賞 1992 第12回 韓国映画評論家協会賞 新人監督賞 [映 画 祭] 1994 日本 三百人劇場 韓国映画の全貌 上映 1993 第7回 福岡アジア映画祭 上映作品 [時 間] 117分 [等 級] 高等学生 観覧可 [制作会社] ハン・ガプジン [制作会社] ハンジン(韓振)興業株式会社 [ビ デ オ] 日本発売なし [レンタル] なし [Private ] (K-VHS) → Blu-ray [お ま け] 韓国へ帰国した後のキム・ヒロ(金嬉老)を取材したDVD 実録・ドキュメント893 日本にも裏切られ韓国にも裏切られた 金嬉老 最後の証言 「実録ドキュメント893」制作委員会 販売元:株式会社GPミュージアムソフト