輝国山人の韓国映画
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「世祖実録」に記された奇怪な事件の陰には、噂を操る道化師たちがいた。
▼朝鮮八道を舞台に噂を操って民心を操るコンガル(恐喝)輩5人衆。
▼ある日、朝鮮最高の権力者ハン・ミョンフェ(韓明澮)から、甥を殺して王になったセジョ(世祖)の美談を作り出せとの命を受ける。
▼コンガル(恐喝)輩のリーダー、マ・ドッコと輩たちは、命をかけて、今まで聞くことも見ることもできなかった驚くべき場を組み始める。
▼彼らが浮かび上がった瞬間、歴史がさかさまになる。(出処:報道資料)
[制 作 年] 2019年 [韓国封切] 2019年8月21日 [観覧人員] [原 題] クァンデ(廣大=芸人)たち:風聞造作団 광대들:풍문조작단 [英 語 題] [日 本 題] 王と道化師たち [日本公開] [ジャンル] ドラマ [原 作] [Producer] キム・ウィソン、チョン・ミン(PGK) [脚 本] シン・ドンイク、キム・ジヌク [脚 色] キム・ジュホ [監 督] キム・ジュホ [第2作] [助 監 督] キム・ソンウ [撮 影] チュ・ソンリム(C.G.K) [照 明] チェ・ジョンハ(ChoiR) [編 集] キム・サンボム(キム・サンボム編集室) [音 楽] イ・ウンジュ、モグ(イ・ソンヒョン)(Filmuziker) [美 術] イ・テフン(DIVESTUDIO) [武 術] ソン・ミンソク、チョン・ドンヒョク [出 演] チョ・ジヌン → マ・ドッコ(馬徳浩) コンガル(恐喝)輩のリーダー 元市場の漫談師 ソン・ヒョンジュ → ハン・ミョンフェ(韓明澮) チャジュン(子濬) ヨンウィジョン(領議政) パク・ヒスン → セジョ(世祖) 朝鮮第7代王 コ・チャンソク → チョン・ホンチル コンガル(恐喝)輩 仕掛師 キム・スルギ → クンドク コンガル(恐喝)輩 元マンス(万寿)山のムニョ(巫女) ユン・バク → チンサン コンガル(恐喝)輩 元宮廷絵師 キム・ミンソク → パルプン(八風) コンガル(恐喝)輩 軽業師 チェ・ウォニョン → ホン・ユンソン(洪允成) 功臣 チャン・ナミョル → ヤン・ジョン 功臣 キム・ヒチャン → セジャ(世子) イ・ファン(李晄) ヘヤン(海陽)大君 後の朝鮮第8代王 イェジョン(睿宗) チェ・ウンソン → ヒョンドク(顕徳)王后 クォン(権)氏 朝鮮第6代王 タンジョン(端宗)の母 ペク・スヒ → トド チョ参判(チャムバン)の妾 イム・スジ → ムンスドンジャ(文殊童子) イ・ドンヒ → 功臣1 チェ・グァンドク → 功臣2 チョン・ミナム → 功臣3 キム・ヨンジク → 功臣4 パク・チェワン → 功臣5 オ・ムヨン → 功臣6 キム・ヨンジュン → 功臣7 ナ・ホウォン → 功臣8 イム・ジョンミン → 功臣9 チョン・ジョンイル → フェメン(会盟) 小便 宮人 クォン・ホンソク → フェメン(会盟) チョンイプムソン 祭官 シム・ソンヒョ → サンソン(尚膳) パク・ノシク → ハン・ミョンフェ(韓明澮) クァンデ(廣大=芸人)1 シン・ヒョンスン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) クァンデ(廣大=芸人)2 キム・ドダム → ハン・ミョンフェ(韓明澮) クァンデ(廣大=芸人)3 チャ・ミギョン → 刃物を持った女性 キム・ナッキュン → シンクホール 将帥 キム・ジャンウォン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 情報員 ユ・ビョンソン → 間食 農夫1 キム・スネ → 間食 農夫2 オ・ガンユル → 間食 農夫3 オム・オンナン → 洗濯場所 女1 チョ・ジヒョン → 洗濯場所 女2 ホ・ソンウ → サンウォンサ(上院寺)道 / オデチョン(五大川) 民1 カク・チェサン → サンウォンサ(上院寺)道 / オデチョン(五大川) 民2 ソン・ジミン → サンウォンサ(上院寺)道 / オデチョン(五大川) 民3 チョ・ミラ → サンウォンサ(上院寺)道 / オデチョン(五大川) 民4 シン・チヨン → サンウォンサ(上院寺)道 / オデチョン(五大川) 民5 シン・ソンイル → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 親父 チョ・ウンジュ → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 妻 カン・ジョンヒョク → 水車小屋 行商人1 チャン・ジヨン → 水車小屋 行商人2 パク・チヨル → 水車小屋 行商人3 キム・グァンヒョン → サンウォンサ(上院寺)道 儀仗兵 ムン・ジェウォン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵1 ハン・ジェウン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵2 チェ・ジョンヒョン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵3 ペ・ゴナ → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵4 イ・チャンボム → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵5 イ・ジェビン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵6 チョン・ソンウォン → 市場 買出し商人 キム・ゴン → マルボ 助手 チェ・グァンジェ → マルボ 公演観客1 ホン・グンテク → マルボ 公演観客2 チャン・ジェグォン → マルボ 公演観客3 ソ・ドンジン → 将棋盤 ソンビ1 イ・ウソン → 将棋盤 ソンビ2 アン・スホ → 市場通り 老人1 キム・ソンヨン → 市場通り 老人2 チョン・ユナ → キーセン(妓生)1 チョ・ウニュ → キーセン(妓生)2 オム・ユナ → キーセン(妓生)3 チョ・ヘイン → キーセン(妓生)4 ペ・ギョンミン → カヤグム(伽耶琴) キーセン(妓生) チョン・スヨン → 宴会場 キーセン(妓生)1 キム・スウン → 宴会場 キーセン(妓生)2 キム・セビョル → 宴会場 キーセン(妓生)3 キム・ニナ → 宴会場 キーセン(妓生)4 ソ・ジェヒ → 宴会場 キーセン(妓生)5 チェ・ミンジ → 宴会場 キーセン(妓生)6 イ・ミンジョン → 宴会場 キーセン(妓生)7 ソ・ハヨン → 宴会場 キーセン(妓生)8 キム・ミンソ → 火田民の場所 ちっちゃな子 ソ・インソン → 火田民の場所 泣く子供 パク・ヨンボク → ピマッコル コッピ 民 ソ・ムノ → 交代組 オクチョル(獄卒)1 キム・ジュギョン → 歩哨 オクチョル(獄卒)2 キム・ギソク → 歩哨 オクチョル(獄卒)3 イ・ジュングン → 歩哨 オクチョル(獄卒)4 パク・チュニョン → 歩哨 オクチョル(獄卒)5 パク・ソンビン → 歩哨 オクチョル(獄卒)6 パク・サンフン → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 軍官1 キム・シホ → 史官1 チェ・ジョンギュ → 史官2 イ・ウンサン → シンムムン(神武門)官軍1 カク・チャヒョン → シンムムン(神武門)官軍2 オム・ヘス → トド 小間使い チョン・ソンフン → フェメン(会盟)軍官1 キム・ムンス → フェメン(会盟)軍官2 クォン・ヒョクソン → フェメン(会盟)官軍1 ファン・ユンソン → フェメン(会盟)官軍2 キム・ドゥヒョン → フェメン(会盟)官軍3 ホン・ウォニ → フェメン(会盟)官軍4 ラ・ヒジョン → ハニャン(漢陽)女性1 チョン・ジス → ハニャン(漢陽)女性2 ユ・ヘミル → ハニャン(漢陽)女性3 パク・クィスン → フェアムサ(桧巌寺)僧侶 イ・ジョンウン → フェアムサ(桧巌寺)ヤンバン(両班)1 ユン・ユク → フェアムサ(桧巌寺)ヤンバン(両班)2 ハン・サンホ → サンウォンサ(上院寺)住持僧侶 カン・スホ → ウォンガクサ(円覚寺)法堂僧侶1 アン・デヒョン → ウォンガクサ(円覚寺)法堂僧侶1 ユ・ヒジェ → ウォンガクサ(円覚寺)ほうきで掃く僧侶 キム・チャンギョム → マンスサン(万寿山)高僧 チョン・ハノ → サンウォンサ(上院寺)道 僧侶1 チョ・キュワン → サンウォンサ(上院寺)道 僧侶2 パク・チャンギュ → サンウォンサ(上院寺)道 僧侶3 キム・ジュンソク → サンウォンサ(上院寺)道 僧侶4 パク・ヘヨン → サンウォンサ(上院寺)道 僧侶5 チョン・ヨンヒョン → クムガンサン(金剛山)かごや1 チョ・シングン → クムガンサン(金剛山)かごや2 カン・ソベク → チュ局長 羅将 ユ・グァンス → トファソ(図画署)先生1 ペク・チュンソン → トファソ(図画署)先生2 チェ・チョルミン → トファソ(図画署)画員1 キム・ジェホン → トファソ(図画署)画員2 キム・ジュンモ → トファソ(図画署)画員3 ソン・スグン → トファソ(図画署)画員4 チェ・ジュンソ → トファソ(図画署)画員5 クォン・イェウン → パルプン 過去 子供 チョン・ジュノ → ホン・ユンソン フェメン(会盟)官軍1 チョン・ユンソン → ホン・ユンソン フェメン(会盟)官軍2 チョン・シニョン → ホン・ユンソン フェメン(会盟)官軍3 ソン・ホサム → ハン・ミョンフェ(韓明澮) フェメン(会盟)官軍1 イ・ビョンヒ → ハン・ミョンフェ(韓明澮) フェメン(会盟)官軍2 チャン・ハンビョル → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵7 イ・サンミン → ハン・ミョンフェ(韓明澮) 私兵8 クォン・ジフン → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 官軍1 キム・スンチャン → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 官軍2 シム・チョルミン → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 官軍3 /追撃 軍官 カン・ヒョング → ウォンガクサ(円覚寺)の場所 官軍4 /ケユジョンナン(癸酉靖難)功臣1 ソ・ミヌ → 大祀 商人 キム・ナム → 弓 商人 イ・チャニ → パルプン 過去 行人 チェ・チュンボム → 仏堂 オヨンチョン(御営庁) 軍士1 ユン・ソンミン → 仏堂 オヨンチョン(御営庁) 軍士2 チェ・ソンウォン → 仏堂 オヨンチョン(御営庁) 軍士3 ペ・ファン → チョノクソ(典獄署)門番 イ・ファククァン → ケユジョンナン(癸酉靖難) 軍官 イ・チャンジュン → ケユジョンナン(癸酉靖難) 功臣2 リュ・ギョンミ → ムンスドンジャ(文殊童子) 声 ファン・ジェウン → 採石場の民 特別出演 チェ・グィファ → マルボ クァンデ(廣大=芸人) マ・ドッコ(馬徳浩)の師匠 チョン・インギ → ソン・サムムン(成三問) サユクシン(死六臣) イ・グクチュ → 中国 依頼人女 チョン・アミ → 貴婦人 チョ参判(チャムバン)の妻 武術チーム クォン・ジフン [受 賞] 정동대 [映 画 祭] [時 間] 108分 [観覧基準] 12歳以上 観覧可 [制 作 者] イム・ジヨン(PGK) [制作会社] (株)映画社 シムプレックス(Simplex) [制 作 費] [D V D] マクザム(DVD 3,800円+税)2020/4/24発売 [レンタル] あり [H P] [撮影場所] カピョン(加平)郡庁 クェサン(槐山)郡庁 ナミャンジュ(南楊州)総合撮影所 ナムォン(南原)市庁官公施設事業所 ノンサン(論山)パニャ(般若)寺 タミョン(潭陽)郡庁 テブ(大阜)島 松畑の間でキャンピング場 大韓仏教チョゲ(曹渓)宗 キムリョン(金龍)寺 テフン(大興)寺 ムンギョン(聞慶)カウンオープンセット ムンギョン(聞慶)セジェ オープンセット場 ペクチョチ(碧草池)文化樹木園 プアン(扶安)映像テーマパーク セマングム開発庁複合都市造成課 アンサン(安山)市庁 アンサン(安山)タヌォン保健所 ヤンジュ(揚州)警察署 ヨンアム(霊岩) トガプ(道岬)寺 ヨンイン(龍仁)テジャングム(大長今)パーク チョンジュ(全州)映像委員会 テアン(泰安)ピョンスル湾 農漁村体験休養の村 韓国民俗村 韓国コンテンツ振興院ソウル大学校芸術科学センターGugak VSTi ヘナム(海南)トソルアム(兜率庵) [挿 入 曲] [M-Video] [Private ] J-Blu-ray-Rec(単独)
[お ま け] NAVER 영화 KMDb(韓国映画データベース) Wikipedia ・「フェメン(会盟)」とは、王が功臣とともに獣を殺して天の祭祀(さいし)を行い、 互いにその血を分けて吸いながら団結を誓ったこと。 ・「ケユジョンナン(癸酉靖難)」とは、1453年11月10日にスヤンテグン(首 陽大君:後のセジョ(世祖))が、キム・ジョンソ(金宗端)と、セジョン(世宗) の様々な大君、大臣たちを流罪に処したり、除去したりして、最後にタンジョン(端 宗)を除去して、政権を掌握した政変のことで、癸酉年に起きた。 NAVER 영화(映画)から翻訳して引用(一部割愛) 制作の話 クァンデ輩5人衆が作った映画の中の奇想天外な発明品を紹介します! ○ 拡声器 ヘグム(奚琴)のような楽器から人が出す声まで、劇的な効果音を広くまき散らすための道 具 銀杏(イチョウ)で作られ、いくつかのラッパで構成され効果を最大化するなど、用途によ り多様なサイズが準備されている。 音響担当である‘クンドク’が主に使う。 ※ 留意事項 使用時、鼓膜の安全は保障できない。
○ プンドン(風燈) ウォンガクサ(円覚寺)を囲んだ黄色雲と四方から降った花の雨の秘密は、間違いなく、ま さにこのプンドン(風燈)にある。 韓紙で作ったプンドン(風燈)の内側に火をつけて、黄色の煙幕弾と花びらが入った袋をぶ ら下げて浮かしてあげれば、空の高さで煙幕弾と花びらが出てきて、都城の人々がこれを目 撃することになる。 ※ 留意事項 風向きにより第3の場所で作動可能
○ 五色煙幕弾 五色煙幕弾が入った竹筒を9個の木版で構成して作った支持台にぶら下げて、腕と足に固定 する装置 目より速いおばけのような動作の‘パルプン(八風)’がこれを装着して、法会中である寺 刹をぐるっとまいて走りさえすれば、仏様の現身をより縁起良くさせる彩色霧が完成する。 ※ 留意事項 ‘パルプン(八風)’不在時には使用不可
○ 巨大仏像 全体の長さ158尺3寸、約48mに達する巨大な仏像 クァンモク(廣木:粗織りの木綿)に金箔を溶いて塗った円形の板を頭の後に付着して、鏡 を通じて光を反射させれば、タムムガル(曇無竭)菩薩のまぶしい後光を演出することがで きる。 竹で組まれた骨組みの内側に火をつけて、プンドン(風燈)と同じ原理でクムガンサン(金 剛山)の真中に出してあげる。 ※ 留意事項 遠距離使用を推奨
○ 照明器 円筒の片方に火をつければ、後方の下窓の桟から空気が入って、パイプを通じて煙が抜け出 し、前面にあるガラスの玉に光が集められて、現在のスポット照明のように使う。 円筒を支えている大木の棒は、穴があけられていて、回転および高さ調節が可能だ。 ※ 留意事項 雨天時の使用 注意 防水処理されていない。 ○ ティムバクトゥル 現在のランニング・マシンと似ている。 薄い木柱を並んで置いて、その上に革の布をかぶせた雲板上で走れば、足で押す力によって 柱が続けて回転して動く。 何でも作り出すクムソン(金手:小手先が優れた人)‘ホンチル’が、クァンデ輩の体力増 進のために作った運動器具 ※ 留意事項 作動および速度調節 すべて手動でのみ可能
映画について#1 1455年7月から1468年9月まで、朝鮮の第7代王である‘セジョ(世祖)’の在位13年3 か月間の国政全般に関する歴史を記録した世祖実録(正式名称:世祖惠莊大王實録)は、合計49冊 で構成されていて、当時の政治、経済、社会、文化に関する重要な情報をたくさん含んでいる貴重な 資料と認められている。 他の実録に比べて事実どおり記録されたと学界から評価されている世祖実録は、‘セジョ(世祖)’ が執権して8年になる年から全国津々浦々で発生した40件余りの奇異な異蹟現象が記録されていて、 多くの人々の好奇心を刺激する。 ‘セジョ(世祖)’が、セウン(世運)ウォンガクサ(円覚寺)を覆った黄色雲と香ばしい4種類の 花の雨、オデサン(五台山)で身体を洗っていた‘セジョ(世祖)’の背中をこすって皮膚病が良く なるようにしたというムンス(文殊)菩薩、クムガンサン(金剛山)を巡行した‘セジョ(世祖)’ の前に現れたタムムガル(曇無竭)菩薩など、セジョ(世祖)実録に記録された異蹟現象をはじめと して‘セジョ(世祖)’の駕籠(かご)が過ぎ去るとすぐに自ら枝を持ち上げたソンニサン(俗離山) の松(正二品松、天然記念物第103号)、刺客から‘セジョ(世祖)’の命を救った猫まで、野史に伝 えられている数多くの奇異な現象から始まった映画<王と道化師たち>が、今年の夏の劇場街を訪ねて くる。 朝鮮八道を舞台に、噂を操作して民心を揺さぶるクァンデ(廣大=芸人)が、権力の実力者‘ハン・ ミョンフェ(韓明澮)’に抜擢されて、‘セジョ(世祖)’についての美談を作り出して歴史 をひっくり返す話を描いた<王と道化師たち>は、セジョ(世祖)実録に記録された奇異な現象の後に ‘噂操作団’がいたという奇抜な想像力がより増したフィクション史劇。 “想像力を刺激する歴史的記録に、今、私たちが生きていく現実を反映して新しい話を作りたかった” というキム・ジュホ監督の演出意図のように、絶えず衝突する権力者の欲望と噂を操作するクァンデ 輩の姿、これに揺れる朝鮮八道の風景まで、今、私たちが生きていく現実と妙に触れ合って既視感を 呼びおこす。 このように、歴史的事実に映画的想像力と私たちの現実を付け加えて興味深く再解釈した<王と道化 師たち>は、観客の知的好奇心を満たすと同時に、愉快な笑いと痛快なカタルシスをプレゼントして 今まで見たことない奇想天外なフィクション史劇の誕生を知らせるだろう。 制作の話 #1 朝鮮の第7代王セジョ(世祖) 実名は、イ・ユ(李瑈)、スヤンテグン(首陽大君)として、より多く知られた朝鮮の第7代王セジョ (世祖) セジョン(世宗)の次男であり、ムンジョン(文宗)の弟で、幼い時から学問と武芸に優れた才能を 見せた。 ムンジョン(文宗)が病気で亡くなって、甥のタンジョン(端宗)が12歳という幼い年齢で王位に 上がるや、ハン・ミョンフェ(韓明澮)、チョン・インジ(鄭麟趾)、クォン・ラム(権擥)などを 導いて、1453年にケユジョンナン(癸酉靖難)を起こして、弟アンピョン(安平)大君とキム・ ジョンソ(金宗瑞)など、反対勢力を全部除去した。 以後、1455年にタンジョン(端宗)をヨンウォル(寧越)へ流罪に処した後、王位を簒奪して、 1468年まで在位した。 土地制度と軍事制度を改革し、[経国大典]を編纂して朝鮮を法治国家に導くなどの業績をたてたりも したが、甥の王位を奪って数多くの臣下を殺した残酷な血の君主だと非難を受けて、歴史的に交錯し た評価を得ている。 深刻な皮膚病を病んで、自分が死んだ後、一人ぼっちで残ることになるセジャ(世子)の安全と危機 に対する不安感から、毎晩、悪夢に苦しめられて不幸な晩年を送った。 #2 朝鮮最高の知略家ハン・ミョンフェ(韓明澮) 7か月の早産児として生まれたが、威厳がある体格と壮大な背丈を持つ巨体に成長した。 幼い時期から賢く、肝っ玉が優れていたが、40歳まで科挙の及第に失敗し、1452年にキョンド ックンジク(敬コ宮直)を得て、遅い年齢で官員に入った。 スヤンテグン(首陽大君)がコサ(挙事)を謀議して、全国の策略家とチャンジョン(壮丁)を救う という消息を聞いて、友だちであったクォン・ラム(権擥)の推薦でスヤンテグン(首陽大君)に会 って、特有の度胸と知略で信任を得ることになる。 ケユジョンナン(癸酉靖難)を起こしてセジョ(世祖)が王位に上がるのに輝かしい功績を立てたハ ン・ミョンフェ(韓明澮)は、政権を威嚇する勢力を引き続き制圧した。 20余年にもならない間に4回も一番の貢献者に上がって、イェジョン(睿宗)とソンジョン(成宗) に二人の娘を嫁がせて晩年まで絶対的な権力者として君臨したが、死後17年にヨンサングン(燕山 君)の母ユン(尹)氏の廃位に加担したという理由で、剖棺斬屍(プグァンチャムシ:死んだ後、罪 が明らかになった人の墓を暴いて、死体の首をはねて通りに掲げる刑罰)を被った。 #3 ユクシンジョン(六臣伝) 朝鮮のセジョン(世宗)即位後、タンジョン(端宗)の復位を試みて発覚し、処刑されたり、自ら命 を絶った六人の臣下、サユクシン(死六臣)についての伝記を記録した本。 朝鮮のソンジョン(成宗)の時、文人ナム・ヒョオン(南孝温)が人々の言葉に伝えられたサユクシ ン(死六臣)の行為を歴史に残そうと出したもので、ソン・サムムン(成三問)、パク・ペンニョン (朴彭年)、ハ・ウィジ(河緯地)、イ・ゲ(李塏)、ユ・ソンウォン(柳誠源)、キム・ム ンギ(金文起)の6人の行跡とともに、歴史に関する評論を載せた。 タンジョン(端宗)が王位を奪われるや、セジョ(世祖)の前で玉璽を抱いて大聲痛哭(大きな声で 激しく泣くこと)したというソン・サムムン(成三問)、キョンフェル(慶会楼)の釘(くぎ)で死 のうとしたパク・ペンニョン(朴彭年)、セジョ(世祖)から禄を食むことが恥ずかしくて部屋の中 にたくさん積んでおいたというハ・ウィジ(河緯地)まで、セジョ(世祖)の王位簒奪当時、鬱憤に 充ちたサユクシン(死六臣)のエピソードを詳細に記録したし、臣下として義理を守った身体の節操 を高く評価する内容を含んでいる。 参考資料:韓国民族文化大百科事典、トゥサン(斗山)世界大百科事典、人物韓国史 制作の話 セジョ(世祖)実録ツアー、どこまで行ってみたの? ○ チャンウィサ(莊義寺)(ソウル チョンノ(鍾路)区 セゴムジョン(洗剣亭)路 9ギル1 現在のセゴムジョン(洗剣亭)小学校の位置にあった寺刹) セジョ(世祖)9年7月2日 王がチャンウィサ(莊義寺)へお出ましされている間、仏様が現身して空に五色雲が現れた。 ○ ソンニサン(俗離山)正二品松(忠清北道 ポウン(報恩)郡 ソンニサン(俗離山)面 サンパン (上板)里 17-3、天然記念物第103号) セジョ(世祖)10年 陰暦2月 王がソンニサン(俗離山)ポプチュサ(法住寺)へお出ましされている間、松が自ら枝をパッと 持ち上げて、王様の駕籠(かご)が無事に過ぎ去るようにした。 これに対し、王は、この松に正2品(今の長官)位を下賜された。 ○ フェアムサ(桧巌寺)(京畿道 ヤンジュ(楊州)市 フェアムサ(桧巌寺)ギル 281) セジョ(世祖)10年5月2日 フェアムサ(桧巌寺)でウォンガク(円覚)法会中、明るい光と彩色の霧が空中にぎっしり埋ま ると仏様が現身された。 ○ ウォンガクサ(円覚寺)(ソウル チョンノ(鍾路)区 チョンノ(鍾路)99 タプコル公園 現在のタプコル公園の位置にあった寺刹) セジョ(世祖)10年6月19日 ウォンガクサ(円覚寺)の上に黄色雲が囲み、四方から花の雨が降って、香りが空中にいっ ぱいだった。 都城の人、侍女たちでこの光景を見なかった人がいなかった。 ○ ピョフンサ(表訓寺)(江原道 クムガン(金剛)郡 ネクムガン(内金剛)面 チャンヨン里 北朝鮮国宝文化遺物第97号) セジョ(世祖)12年3月29日 王がクムガンサン(金剛山)を発つ時に、セジャ(世子)であるヒョリョン大君が、ピョフンサ (表訓寺)に供養を上げたところ、空に縁起が良い雲と精気がいっぱいで、花の雨が降った。 ○ クムガンサン(金剛山)(北朝鮮 江原道 クムガン(金剛)郡 コソン(固城)郡 トンチョン (通川)郡にかけての山) セジョ(世祖)12年 閏3月28日 王がクムガンサン(金剛山)巡行中、土地が振動して、黄金の光の空から花の雨が降ると、華厳 経の中、タムムガル(曇無竭)菩薩が1万2千の菩薩の眷属とともに現れ、その道が空についた。 ○ オデサン(五台山)サンウォンサ(上院寺)(江原道 ピョンチャン(平昌)郡 チンブ(珍富) 面 オデサン(五大山)路 1211-1) セジョ(世祖)12年 秋 サンウォンサ(上院寺)に上がる前に、渓谷の水で身体を洗おうとしていた王が、がおりしも過 ぎ去った童子僧に身体を任せた。 入浴を終えた後、童子僧は、王に“ムンス(文殊)菩薩を見たと話すな”と言って消えたが、そ の後、王の身体のでき物がよくなり、大きく感激された。 セジョ(世祖)13年 病気を治した王が、翌年、再びサンウォンサ(上院寺)に立ち寄って礼拝をしに法堂に入るが、 突然、猫一匹が飛び出してきて、王の服を引っ張って入れないように防いだ。 おかしな予感がして、法堂内を隅々まで探したが、仏像の下に隠れていた刺客を発見した。 王は、刺客から命を救った猫のために、石像を作って水田と畑を下賜された。 参考資料:セジョ(世祖)実録(ソンニサン(俗離山)正二品松、サンウォンサ(上院寺)猫石 像のいきさつ、野史に基づいて作成)