輝国山人の韓国映画
<Home>へ

少年,少年に会う    DVD発売

これまで数多くの作品を制作してきたキム・ジョグァンスのクイアー(queer)短編監督デビュー作。自分がゲイであることを悟る<Being Gay>の初めのボタンを見せる映画

1部 <少年,少年に会う>

暖かい春の日,けだるいバス。小さく弱々しい身体に比べて少し大きすぎる制服を着たミンスは,背が高くて広い肩のちょっと不真面目に見える男子学生ソギに会う。

ミンスは,野球帽のひさしの下に見えるか見えないかくらいの鋭い目つきの恐ろしく見えるやつに度々注目が行く。

揺れるミンスの目,ドキドキする胸。ミンスは,ソギとうまくやっていけるだろうか。

 

2部 <映画くらい面白い,世間知らずの制作者キム・ジョグァンスの「ドキドキ」監督変身記>

「監督がしたい。」 無謀な衝動,あるいは欲望に屈服した制作者キム・ジョグァンス。自分がよく知っている話をするという思考自体は,常識的なことだったが,彼はゲイで,彼がよく知っている愛の話は,結局,本人の初恋経験談に帰着する。

ゲイのイメージが重ねられることを恐れるという当然の認識によるキャスティングの難航,「事故を起こしたようだ。」というデビュー監督のいらだちと恐れ,制作費調達の困難さなど,壁が高いほど,障害物が多いほど,克服の制作記は,本編よりさらにおもしろいドラマでいっぱいになる。

特に,障害と認識されるすべての部分を逆発想で打って入る<少年団>募金を通した制作費調達,アニメーション挿入,ゲイ恋愛規則遵守作曲など,キム・ジョグァンス監督とスタッフ,俳優たちのとんでもなくて溌刺としてあきれた発想は,どんな映画メーキングとも違った独特の面白味を約束する。

[制 作 年] 2008年 [韓国封切] 2008年11月20日 [観覧人員]  [原 題] 少年,少年に会う 소년, 소년을 만나다 [英 語 題] Boy Meets Boy [ジャンル] 短編ドラマ [原 作]  [脚 本] キム・ジョグァンスミン・ヨングン [監 督] キム・ジョグァンス [助 監 督] ファン・ジンウ [撮  影] キム・ミョンジュン [照  明]  [音 楽] キム・ドンウク,キム・ギヨン [美 術] チャン・イノク [出 演] キム・ヘソン  → ミンス       イ・ヒョンジン → ソギ       イェ・ジウォン → キューピット       アン・ソンゴン → かつあげする少年たち1       カン・テウン  → かつあげする少年たち2       ユン・イルシク → かつあげする少年たち3       キム・ヨンドク → かつあげする少年たち4 [受 賞]  [映 画 祭] 第13回 プサン(釜山)国際映画祭 ワイドアングル セクション 招請 [時 間] 35分 [観覧基準] 15歳以上 観覧可   [制 作 者]  [制作会社] 韓国ゲイ人権運動団体 ただの友達       青年フィルム(株)(Generation Blue Film) [制 作 費]  [D V D] ツイン(DVD 4,179円)2014/2/5発売        次の三つの短編を収録したDVD         「少年,少年に会う」(2008年) 14分         「愛は100℃」  (2010年) 22分         「ただの友達?」  (2009年) 29分 [レンタル]  [H P]  [撮影場所] フアム洞 イルサン(一山)新都市 ifboy.com [M-Video] BLACK <愛する人ができました>       脳タイフーン <Twinkle> [Private ] J-DVD(「ただの友達?」)【55】       K-DVD(ALL)【61】韓国短編映画クイアーコレクション                Korean Queer Short Film Collection Part.One                ・お父さんの歌を聞いたよ My Father's Song(2002年 15分 イ・ジソン監督)                ・チニョン I'm Jin-young(2006年 19分 イ・ソンウン監督)                ・風呂 The Bath(2007年 19分 イ・ミラン監督)                ・オールド ラン サイン Auld Lang Syne(26分 ソ・ジュンムン監督)                ・そんなに笑ってくれたおまえが You Used to Smile That Way      J-Blu-ray-Rec(華政(ファジョン))45〜56)   [お ま け] ・<クイアー(queer)>とは,同性愛者や両性愛者,性転換者など,性的少数者(セクシャル・        マイノリティー)の総称       ・この映画は,韓国映画史上最も多い256人の制作者が存在するそうだ。       ・<少年団>と名付けられたこれら制作者の氏名は,エンドロールに流れる。       ・制作者で監督のキム・ジョグァンスのブログを通して,1人当り10万ウォンを上限に制作費        が募集されたそうだ。


プラウザの「戻る」で戻ってください。