▼＜白いオオカミ＞と呼ばれるロシア外人部隊に所属した傭兵の中で，唯一の東洋人だった彼を，人々は，＜青いオオカミ＞と呼んだ。神技に近い武術実力と寡黙な行動が，外国人に神秘に見られたためだ。▼フランス外人部隊を経て，ロシア外人部隊に入隊したイワンは，アフリカなどの地で繰り広げられた戦争に参加した後，ロシアに定着する。しかし，誰にも話したことないつらい記憶を大事に保管した彼にとって人生は，弾丸が降り注ぐ戦場よりも，さらに耐えるのが難しいことだった。
▼そんなある日，外人部隊に一緒にいて，いつもそばで自分を見守るミハイルの紹介で，ある韓国少女のボディーガードの仕事を引き受けることになる。
▼彼女の名前は，チヘ。清楚で純粋な彼女は，自分が持つものは，音楽しかないことを知っていた。韓国人として最初にロシアオペラのプリマドンナとして舞台に立つことになったチヘは，オペラ ジャーナルの記者リンリンとインタビューしている間，ロシアマフィア団に拉致される。
▼ロシアマフィア団は，香港マフィアであるリンりンの父と交渉をするために，リンりンを拉致しようとしたのだった。チヘはかろうじて抜け出すが，リンりンは死んでしまう。
▼ロシアマフィア団は，自分たちの顔を知っているチヘを殺すために血眼になって，父ソックンは，娘チヘの安全のために，イワンをボディーガードとして雇用する。
▼見知らぬ土地で孤独に疲れていたイワンは，きれいな魂のチヘを通じて，埋められていた自分の純粋さを徐々に探すことになる。
▼その間二人は，互いに愛を感じ，チへは，城を抜け出した皇女のようにオペラのプリマドンナの厳格な生活から抜け出して，イワンと楽しい毎日を送る。
▼チヘを殺すためのロシアマフィア，ウラジミール一党の威嚇の中でも，二人の愛は，ますます深くなっていく。
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