ホワイトハウス爆破

■インデペンデンス・デイ■

我が国では怪獣映画のおかけで国会議事堂が壊される場面なんて珍しくもない。実際にどの作品とどの作品で議事堂が破壊されたかは言えなくとも,日本人にはありふれた光景というイメージがある。

しかし未だかつて他国の侵略を受けたことのない彼の国では相当にインパクトのある光景のようだ。議事堂よりホワイトハウスの方だが,大統領が国家的ヒーローであらねばならないあの国において,そのヒーローの居宅が吹っ飛ばされると言うのはショッキングなことなのだろう。

もちろん「インデペンデンス・デイ」のおなじみのあの場面である。

異星人の圧倒的な火力の前に吹き飛ぶホワイトハウス,なんだかんだ言っても我が国より遙かに国家に対するプライド高いあの国の人々にとっては,悲壮感あふれる悪夢に違いない。

迫力ある爆発シーンはハリウッドSFXの見せ場の一つだが,この場面はNHKの特集番組でも紹介されたおなじみのショットである。まだ公開前の作品だったので,後にあれほど大ヒットするとは想像もできなかったが,確かに文句なしに迫力ある映像に感心したものだ。

LDではサイド1チャプター24の48分53秒あたりだろうか。やはりこのくらい華々しく吹っ飛ばしてくれると気持ちいい。映画なんだからね。人類イコールアメリカ人という図式を何の疑念もなく受け入れている人々には「ああ〜我らが人類の首都が無惨に破壊されて絶句」という名場面だ。

しかしハリウッド作品には天変地異は別として,他国や異星人による都市大破壊というのはホントに少ないと思う。「宇宙戦争」くらいか?やはりそんな事態は考えられんのだろうなあ,あの国では。

アメリカってパワーと同じくらい単純さもすごい,と思うのはこういう映画を見たとき。もちろん楽しませてもらったので文句は言わない。でも突っ込みながら見ると10倍楽しめる作品ではある。

インデペンデンス・デイ PILF-2383
発売元(株)パイオニアLDC