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その11
風鈴として売られていたのだけれども..

南部風鈴(ただし,もどき)

 
スケールと一緒
勿論,中央がもどき風鈴


これは風鈴と称しているが,正確に表現しようとすると「もどき風鈴」と言わざるを得ない.もどきと断言する理由は,風鈴として役に立たないからである.

「役に立たない」理由は,この風鈴が”ちりんちりん”でなく”こーん”と鳴るところにある.そして,その”こーん”という音がちっとも涼しくない.これは風鈴にとっては致命的欠陥である.どうしてそんな音がするかというと,理由は単純で,サイズが通常の風鈴より大きいからである. *写真のスケールを参照
涼しい音がしなくても,風鈴以外の用途に使えばいいのだが,ハラダ家の場合は事はそう単純ではない.このもどき風鈴の音は油谷消防署の年末警戒(火の用心)が鳴らしてあるく鐘の音に似ているので,年末警戒の音が嫌いなハラダ母や妹にはこのもどき風鈴の音は不評きわまりないのである.したがって,家族の前では封印せざるを得ない.
(私はこのもどき風鈴の音は風鈴と思わなければいい音だと思う.でも,やっぱり,風鈴としては失敗しているとしか評しようがない.)

このもどき風鈴は,下関大丸か岩田屋本店か小倉井筒屋か,とにかく私がまだ学生だった頃,デパートで購入した.なぜこの風鈴を購入したかというと実在感のある南部鉄の風鈴が欲しかったからである.しかし,貫禄は十分だが,風鈴として実用的でない音がするのでうちでも箱に入ったままになっている.で,どうしてそのような役に立たないものを東京くんだりまで連れてきたかというと,実家に置いておくと,この音を嫌っている母と妹にゴミとして処分される可能性があるからである.誤解がないように,少し説明を加えると,ハラダ家の方針としては,通常のぷりちーならショーケースの中に放置されることはあるかもしれないが,捨てられるなどという酷い仕打ちを受けることはない.ハラダ家の人々はどちらかというと,ぷりちーに寛容なのである.しかし,それにもかかわらずこのもどき風鈴は,捨てられる可能性が大なりなのである.実際,福岡から東京に引っ越すとき,密かに「処分」に分類されていた.それだけ,うちの人々にとって嫌な音を出すということだが,一応私のところのぷりちーの一員なので,処分は勘弁してもらいたい.

というわけで,私はこのもどき風鈴を,使い途のないまま一生連れて歩くことになるだろう.それが購入した者の責任というものである.まあ,いいけどね.


そういえば,これ,今年は出そう.軒に吊るして慣らすのだー.
(2002.04.25)


もどき君の身元
発売元(製造元)品番,品名は下記のとおり

南部 盛榮堂 及源鋳造(株) G−17 風鈴 柳つばめ特大


                    

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