旅は人生の濃縮パック(8) 〜子供たちの初体験−タイの田舎編−〜 


 バンコクから約6時間バスにゆられて着いたサンクラブリーの町で、子供たちは、よく笑い、よく遊び、よく食べました。今回は、ここで子供たちが体験したあれこれ、紹介します。

 1つめは、モトサイというバイクのタクシー。中型バイクの後ろに客を乗せる“スリル満点”の乗り物です。子供2人とも小さいし、乗れないと思うでしょ。でも、この町にはモトサイしかないんです。で、どうやって乗るか、といいますと、一番前に6歳の長男、次が運転手さん、その後ろに次男、そして私の順に4人乗り。最初は落っこちないかと力が入っていたのですが、走り出すと、とっても快適。乗ってみるもんですねー。

 2つめは、機織り。カレン族の人たちが伝統の織物を織っているんです。両手両足を使って、ほんのちょっとずつ布ができていく様子を、じぃーっと見入る長男。おじさんは、長男を膝に乗せ、手の作業を教え、一緒にバッタンバッタン織らせてくれました。

 3つめは、泊まったJおばさんちの庭にあったハンモック。ハンモックは普通、風に吹かれてのーんびりするもんでしょうが、子供たちにかかれば、まるで暴れん坊の生き物か、荒波にもまれるボート。とにかく2人一緒に乗ろうと必死なんです。乗っては落ち、落ちては乗って、大笑い。ボテボテ落ち続けて、いっぱいすりむいたこと。4つめは、毎朝ニワトリの大合唱にたたき起こされたこと。5つめ、市場では犬に囲まれながらゴハン食べたこと。6つめ、空いっぱいに広がる星を見た感動。7つめ、Jおばさんがご馳走してくれた手料理を、長男が驚くほど食べたこと。8つめ、幼稚園に遊びに行ったら、あまりに元気な園児たちに圧倒されっぱなしだったこと。
 みなさん、本当に、お世話になりました!

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