ようやく朝が来て、サービスの窓口があるパリに国際電話かけようとしたら、これがまたすんなりいかない。やっと電話がつながって、日本人の声を聞いたとき、あー助かるー!って胸が熱くなりました。これでとりあえず、ひとりぼっちじゃない、この人だけは私の痛みをわかってくれてる!と。で、「痛くて動けません。昨日の夜この国に着いたばかりで右も左もわかりません。」すると、「往診を頼みましょう。こちらで調べますから、少し待っていてください」とテキパキした対応。ものすごーく心強かったですね。で、しっかり甘えて往診も通訳もお願いしたのでした。
その後のトルコではこんなこともありました。
当時、ウソか誠か?コレラの噂がありまして。そんな矢先、昨晩同じ部屋に居合わせて、その日イタリアに発ったはずのミカさんが、空港で突然の吐き気に襲われ、20回以上吐き続け、宿に戻ってきていたのです。
これこそ、緊急医療サービスだ、と思った私は、彼女が加入していた保険会社に連絡しました。しかし、トルコは病院のリストがない、ホテルの人に聞いてくれないかと情けない返事。と言われても、ここは安宿。しかもかなり大所帯の宿で、フロントはてんわわんや。もうひとり同室の日本人に手伝ってもらって、英語が通じる病院へ駆けこみました。結果、コレラではなく、疲れがたまって、胃腸が弱っているという診断。
私たちは胸を撫で下ろしました。ミカさんも不安が解消されて、落ち着きを取り戻したよう。
必要な時に助けあえる、これも共同部屋の良さだなーって改めて感じましたね。
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